温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

スティーブジョブズ読了~その1~

2012-10-29 21:03:13 | 

スティーブジョブズを読み終えた。

本の腰巻きに孫さんの「…でも、これまた何故かワクワクして早く先が読みたくなる。…」というのが同感で、一気に読んだという感じだった。
1と2と2つに別れていて、まとめて感想を書こうと思ったけど、長くなりそうなので2回にわけて書くことにした。

まず、読んでみてジョブズという人は素晴らしい製品や会社を生み出した人だが、私としてはリスペクトできる人物ではないと思った。一緒に仕事はしたくない部類の人だ。生まれてすぐ養子に預けられたということが大きく作用していると思うが性格的にも問題があるようだ。

また、基本的にジョブズは、アップル社を創設するあたりは、ヒッピーそのもので、汚い、シャワーは週に1回、菜食主義だったり、果食主義だったり、絶食したりで、私とは正反対という感じだ。
しかし、物に対するこだわりみたいなのは共感できる面が多い。私もインドは大変興味があって、シタールを買いたいと思ったし、ラビシャンカールのレコードを買ったりしていた。ビートルズの影響もあるけど。。。当時はリアルタイムで、そういうものに染まった人は私の周りでは多かった。Gパンなど数ヶ月洗いもしないで黒光りになっているヤツもいたし、私もGパンの裾は引きずって、すり切れていたし、マキシコートを引きずって歩いたりした。ある意味共通点はあるみたい。

この本では、信頼する作者に一任して伝記を書いてもらっただけのことはあり、かなり彼の真実に近い姿をあぶり出していると思う。女性関係なども、かくさず書かれているようだ。また、気に入らない人物に対して本人が述べる言葉なども、すごくリアリティがある。また、彼の人生は、それそのものがドラマであり、本当に次はどうなる?どうなる?とワクワクして読める。

Amazon.co.jp: スティーブ・ジョブズ I: ウォルター・アイザックソン, 井口 耕二: 本
上下巻とも読みました。 これまで、色々な著名人の伝記を読んだり、色々な方達の伝記映画を見たりして来ました。 それらは、多少、美化された作品が多いですが、このジョブス氏の本の面白さは、彼自身の弱さ醜さも含めて内容の正直さにあります。 大抵は誰も、自分の恥ずかしい過去を多くの人達に知って欲しくはないですが、彼は自分自身の全てをさらけ出してます。

この本は,スティーブ・ジョブズの生涯について書かれた最も詳しい本である。私は,これまでもスティーブ・ジョブズに関する本を多く読んできた。しかし,これまで読んだどの本とも違っている。この本は彼のサクセス・ストーリーというよりは,ジョブズという人間が,本当はいったいどのような人間だったのかということを,本人だけでなく,家族や恋人,一緒に仕事をした人々の話を元にして,できるだけ現実に近い話として,まとめられている。いや,限りなく現実に近い話と判断しても良いくらいだ。それくらい,ジョブズに関しての,良い面,悪い面を包み隠さず書き記した本なのである。

この本に関しては、上のアマゾンのレビューのように多くの人が感想を書いているだろうから、それとはちょっと違った視点となるように、私が読みながら独断と偏見でチェックしたキーワードを以下に紹介する。

『文系と理系の交差点に立てる人にこそ大きな価値がある』ポラロイド社エドウィンランド1-P4

ポラロイドのエドウィンランドという人の言葉のようだが、この人にも興味がある。
アイクラーはすごい。彼の家はおしゃれで安く、良くできている。アイクラーホームズ1-P35

アイクラーホームズ、気になるなあ。検索してみた。アイクラーホーム Eichler Homes - ランドスケープデザイナーの卵 - Yahoo!ブログ

確かに良いね。
それから1年もたたずに、ジョブズは、アバルトのエンジンを積んだ真っ赤なフィアット850クーペに買い換える。1-P50最初のクルマは15歳の時、ツートンのナッシュメトロポリタン、エンジンはMGのものに父親が換装。

父親が自動車の修理みたいなことが得意な職人だったことが、その後の製品に対するこだわりを形成したことがよくわかる。見えないところまでこだわるのは父親の教え。クルマに対するこだわりもあるようだ。この辺も私との共通点はありそうだ。
フィアット850クーペの映像追加しておきます。'12/10/29

フィアット・850 - Wikipediaより
ナッシュメトロポリタンの映像追加しておきます。'12/10/29

輸入車その他 ナッシュ メトロポリタン 1958年式 走行不明 250.0万円(千葉県 ミニクラフト ) - 中古車情報 - Yahoo!自動車より。ジョブズは気に入らなかったみたいだけど、いいなあ、このクルマ。欲しくなってしまった。

抽象的思考や論理的分析よりも直感的な理解や意識のほうが重要だと、このころに気づいたんだ。1-P74

これは共感するなあ。直感もっと重視しないといけないと私も思う。コンピュータで処理できる情報量の何百倍もの膨大な量を直感は扱って判断することなのだ。

ジョブズの性格を表す有名な言葉に”現実歪曲フィールド”というのがありますが、もともとそれをスティーブに教えたのはロバート(フリードランド)なのです。1-P78

これは今回はじめて知った言葉。でも、よくわかる気がする、私もそういう傾向があるかも、仕事などの嫌な思い出はほとんど残っていないというのもその違った形なのだろう。

ホームアースカタログ『ハングリーであれ、分別くさくなるな』1-P107

良い言葉だ!
ジョブズが愛した雑誌「ホールアースカタログ」とは一体何か? この雑誌がスゴイ!~雑誌に見る現代トレンド探訪録 #スティーブ・ジョブズ -Fujisan 読み物
「Stay Hungry, Stay Foolish」


そして、ジョブズが「アップルコンピュータ」を提案する。「僕は果食主義を実践していたし、リンゴの有縁から帰ってきたところだったし、元気がよくて楽しそうな名前だし、怖い感じが市内のも良かった。アップルなら、コンピュータの語感が少し柔らかくなる.電話帳でアタリより前に来るのもよかった。」1-P114

そうか、そうしてアップルという社名になったんだ!

「1月24日、アップルコンピュータがマッキントッシュを発売します。今年、1984年が、『1984年』のようにならない理由がおわかりになるでしょう。」1-P260

そのときの動画貼っておきます。
アップル社CM『1984』 リドリースコット監督


「アレクサンダーグラハムベルが電話を発明したとき、市場調査をしたと思うかい?」1-P269

そう、彼は、ユーザーがこれから欲しくなるものを具体的に示し、最高の品質で製品として提供してきた。市場調査で生まれる製品なんて底が知れている。市場調査からは、文化を変えるような製品は生まれない。

「マイクロソフトが抱えている問題はただひとつ、美的感覚がないことだ。足りないんじゃない。ないんだ。オリジナルなアイデアは生み出さないし、製品に文化の香りがしない…省略…悲しいのは、彼らが三流の製品ばかりを作ることだ」1-P283

ほんとにウインドウズは美的でない。直せると思うのだが、美的にしないというこだわりすら感じられてしまうくらい醜い。

ジョブズはバエズと付き合いはじめる。1-P386

ディランの海賊録音テープをいっぱい所有していたということも、バエズと付き合っていたということも知らなかった。

ジョブズはリサを連れて東京に行き、機能美にあふれたホテルオークラに泊まったことがある。エレガントな寿司店で、ジョブズはアナゴを頼んだ。大の好物で、これだけはベジタリアン側に入れている一品だ。穴子は塩とたれ、2種類が出てきた。温かい穴子が口のなかで崩れるほろりとした感覚をいまもよく覚えているとリサは言う。穴子と一緒にふたりの距離も崩れていった。1-P401

この部分は全くよくわかる。オークラの久兵衛ですね。ここは、私もお気に入り。しかも穴子は名物だし逸品です。これだけは趣味が合うなあと思ったところ。
久兵衛 寿司|ホテルオークラ東京
江戸前寿司の伝統を築いてきた名店、久兵衛。


以上1については、このくらい。

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