温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

NHK「若冲 驚異の光の絵師」を見た

2015-03-24 10:26:45 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ


昨日朝NHKアーカイブス|プレミアムアーカイブスの「若冲ミラクルワールド決定版 驚異の光の絵師」を見
た。
NHKアーカイブス|プレミアムアーカイブス
3月23日(月)
午前9時00分~
<美術>
「若冲ミラクルワールド決定版 驚異の光の絵師」2012年1月2日 / 89分再放送3月31日(火)午前1時15分~に変更
江戸時代の天才絵師、伊藤若冲(じゃくちゅう)。皇室の名宝として知られる代表作を徹底分析。超細密と極彩色の秘密に迫るとともに、若冲の“光”の表現に焦点を当てる。若冲の“光”にはフランスの研究者も注目。印象派に先駆けて“光”を描いた若冲の技に驚嘆の声をあげる。生きとし生けるもの、さらには岩や雪にまで仏の光を届かせようとした超絶技巧を解き明かしていく。

伊藤若冲 - Wikipedia
伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう、 正徳6年2月8日(1716年3月1日) - 寛政12年9月10日(1800年10月27日))は、近世日本の画家の一人。

上の「老松白鳳図」は羽が金で金箔を使っていると思うが、実は金箔は使っていないで表現できているというのは驚きだった。
現代の計測機器で色々色を科学的に分析すると、金の延べ棒の光のスペクトルと非常に似た色の成分が見てとれるのだそうだ。
その手法は、絹の画紙の裏から黄色を塗りその上には白を塗り、補強として貼る裏地は通常白なのに黒を使うというもの。金色というのは基本的に黄色だが、白と黒を加えて輝きが表現され、人間の脳はこの白や黒で金の輝きと錯覚するのを利用して、金に見えるようにしているのだそうだ。
先日青と黒のドレスが人によってはとか環境によっては人の脳の働きから白と金に見えるという話題があったが、まさにその現象を利用したものだ。青と黒? 白と金? ネット上で大論争を呼んだドレスの色がついに決着 - 温故知新~温新知故?
若冲は、印象派のルノアールがでる100年前の人。番組ではフランスの色彩分析家?の人が驚いている様子も紹介していた。
下の相国寺の「月夜芭蕉図」も月の光が各部屋で、逆光あるいは順光で味わえるような仕掛けにしてあることも凄かった。
京都MUSEUM紀行。第十七回【相国寺承天閣美術館】 | 京都で遊ぼうART
第2展示室には、伊藤若冲による鹿苑寺(金閣)の大書院障壁画が常設展示されています。大書院の室内を実物大で再現したセットに展示されているので、実際の雰囲気を味わいながら作品を鑑賞できます。 作品はどちらも水墨画。「動植綵絵」のようなカラフルで極彩色のイメージが強い若冲ですが、彼は水墨画にも優れた才能を発揮しました。「葡萄小禽図」は、葡萄のツタが違い棚や壁全体を実際に這っているかのように、細やかなタッチで活き活きと写実的に描かれています。また「月夜芭蕉図」は大きな壁面全体を使ったダイナミックな構図で南国の風景が描かれており、まるでそこが開けた窓になっているかのような開放感を与えます。

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