温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

TBS「夢の扉~NEXT DOOR~」生坂政臣

2010-07-26 20:31:22 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
昨日の夢の扉は総合医療の話。
総合医療と言っても私の世代から見ると、普通の医者だ。
現代は、医者の仕事も細分化されて、入院されている患者が、皮膚がおかしくなれば皮膚科、リハビリはリハビリの専門医が来て診断治療を行うというようになって、担当の医師が何でもかんでも面倒を診てくれるという訳ではないのが現状だが、昔は担当医が決まれば、その担当医が担当した患者のすべてを見てくれていたと思う。
総合医療というのは、それを束ねて診断するということらしい。
原因不明の痛みなどを検査検査でデータだけをそろえるのではなく、問診を2時間くらいかけて、時には3人くらいの医者が担当して丁寧に行い、原因を追及するらしい。
小さな患者の言い分を一つ残らず聞いて、その中から原因を探すという作業だ。
エピソードとしては、痛み止めを処方より多く飲み、その結果脳が痛み止めを欲して、臓器には異常がないのに脳が痛みを発するというような症状を見つけ出していた。
処方としては、痛み止めを止めるということだそうだ。
人間の体の脳の機能の凄さを新ためて感じた。
これらは、私のエンジニアの仕事でも言える話のような気がした。
つまり、例えばエンジンなどの開発で問題が起きたとき、データを綿密に取るだけでなく、音や、エンジンをまわしているとき感じる音振動などを五感を駆使して綿密に吟味して、データ以外の要素から原因を追及するという訳だ。
昨今、それが薄れているような気がする。
なんでも、以前より簡単にデータが取れるようになったことの弊害だろう。
世の中、KYとか言っている割には、このような感性に頼って空気を読む行為が薄くなっているような気がする。
このようなアクションこそ人間が得意とし、コンピュータはまだまだ人間には及ばない領域だと思うのに!。
TBS「夢の扉~NEXT DOOR~」/放送内容
頭が痛い、お腹が痛いと言っても本当に頭やお腹の原因で起こっているかどうかは、専門医が検査を繰り返しても判断がつかないことがあると言います。ましてや一般の人では判る筈もありません。そんな中、患者に問診を行うことで病名を突き止め、的確に対処する診療があります、総合診療です。