昨日、BSでボブディランのドキュメンタリーをやっていた。
画像はアマゾンで売られているDVD。
これも再放送らしい。
ボブ・ディラン、BSハイビジョン - いままで聞いてきたもの - Yahoo!ブログ
しかも私は半分弱しか見ていない。
でも以下にあるように貴重なものだった。
一部の映像では、久しぶりに背中がぞくぞくした。
Bob Dylan : ボブ・ディラン、ドキュメンタリーがBSハイビジョンで! / BARKS ニュース
その最たるものがNHKのBSハイビジョンで放送されるドキュメンタリー映画「ノー・ディレクション・ホーム」。これはボブ・ディランの足跡を未発表音源の数々をモチーフに作られたドキュメンタリー。珍しいライヴ映像を織り交ぜながら、ディランの子供時代に遡って原体験となるものを探り、若かりし頃の彼の人間関係までをも探っていく。なによりも貴重なのは、ディランが真摯な態度でインタヴューに応えていること。これまで謎とされてきたことの答えが、彼自身の口から聞けるのだ。
ノーディレクションホームと言えば、ライクアローリングストーンの歌詞だ。
ジョーンバエズやPPMのピーターヤーロウが出てくる。
上の予告編の紹介で述べられているように、ボブディランがインタビューに対し、ほんとうに本音で答えているのが新鮮だ。
本音と言っても、くだらない質問には、的確でなく思うままに「なぜ?」とか「あなたはどう思う?」とか本音で思っている感想をそのまま言っている。
またインタビューワーも結構過激だ。
それが緊張感があっていい。
これと比べて沢尻エリカの「別に」発言なんて、なんの問題もない。
いつもまにか、本音ではない定番の受け答えに毒されて世の中になっていることがよくわかる。
ほとんどのインタビューは、嘘の言い合いというか、脚本通りにしゃべる形となっているだろう。
しゃべりだけでなく、行動も本音だ。
エレキを使ってブーイングを浴び、ステージ裏ではピートシーガーが起こってラインを斧で切断しようとするのをスタッフたちが止めたなんてエピソード、凄い。
前半から見なかったのは残念。
振り返ってみると、この時代は、いろいろな意味で緊張感にあふれていた。
いい悪いは別だ。
それと比べると今は、平和ぼけと言いたくなるほどすべてに緊張感がないような気がする。
すべては言い過ぎだろうけど、少なくとも音楽とかTVとかはそんな気がする。
当時の皆が平和な世界を望み、今平和な世界になったと言うことだろうが、本当にこれが望んだ姿か????となってしまう。
いろいろなエピソードの中で、私にはアルクーパーがライクアローリングストーンのオルガンを弾くことになったエピソードを語るところが一番興味深かった。
ギターはすでにマイクブルームフィールドがいて、自分はかなわないと思ってディレクターかなんかに掛け合って、いいフレーズが浮かんだからやらせてくれと嘘をついてなんて、これも必死でいい。
その結果、あの曲のはじめから鋭くはいるオルガンが生まれたのだ。
全般を通してボブディランの歌詞は凄い!
歌っている映像を見ながら訳詞が見れると、すごさがよくわかる。
CDなど音だけでは彼の音楽や歌詞は英語国民ではない日本人には、鑑賞しにくい。
リアルタイム当時、ボブディランというカリスマ性と歌詞は凄いと思ったが、あの歌い方はなじめなかった。
今回映像と共に顔の表情と訳詞をみていると、背中がぞくぞくしたというわけだ。
手持ちのボブディランをもう一度聞き直そう。
when the ship comes inなんて好きだったなぁ~。
これにジョンウエズリーハーディングあたりの映像やエピソードが加わっていればさらに凄いのだけど、欲張りすぎかな?。
バービブルックスのベースを弾く映像やエピソードを聞きたい、見たい。
マイクブルームフィールドとディランの関係は今回まで知らなかった。
そんな新しいエピソードさらに知りたいな。
最後に監督はマーティンスコセッシなんだ。