温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

脳の学習力

2007-04-17 21:47:17 | 
昨日やっと、脳の学習力という本を読み終わりました。
なかなか参考になる本でした。
Amazon.co.jp: 脳の学習力?子育てと教育へのアドバイス: 本: サラ‐ジェイン ブレイクモア,ウタ フリス,Sarah‐Jayne Blakemore,Uta Frith,乾 敏郎,吉田 千里,山下 博志
脳の学習力
脳の学習力: 紀伊國屋書店BookWeb
『脳の学習力』サラ・ジェイン・ブレイクモア、ウタ・フリス著|書評|ブックス|Sankei WEB
上にいろいろな書評が載っているが、私は興味を持ったのは以下の点。
1.脳の細胞?は成長し続ける
2.脳のいろいろな能力の刈り込みがある
の2点だ。
私のように55半ばを過ぎても新しい知識を得ることは全くもんだにないのだそうだ。
定説では脳の成長は早い時期に完成してしまうと言うことだったらしい。

これは実感。人生80年とすると60歳定年後もまだ20年もある。
もう一つ違った人生をやってみてもいい年数である。
0からはじめても20年もある。人間会社で使い物になるのは30歳ころから。それから20年と言えば50歳!!。健康さえ万全なら十分新しいことに挑戦して、2つ3つのプロジェクトを全うするには十分だ!。
脳細胞は、若い頃のようにはいかないようだが、十分ポテンシャルはあるというのは勇気を得られる!。

次は「刈り込み」。
なんと母親の胎内の中にいるころから脳は成長や新しい知識をどん欲に受け取っているようだ。母親の声を聞き分けたり。
生まれてから10数ヶ月から3年くらいまでこのような状態が続くようだ。
しかし、実は生まれてすぐはもっと多くの能力が備わっているのに人間として生きていくための必要なものだけに絞られ、絞られた能力がさらに極められていくらしい。その絞る過程を刈り込みと言っている。
たとえば、生まれてすぐは赤ちゃんは猿の顔を分別できるようだ。
しかし、それが刈り込まれ、人間の顔の微妙な違いを見分ける能力に絞られていくらしい。
何となくそんな気がしていたことは、立証されているらしい。
興味深い話だ。
いずれのしても、この本に述べられているのは概略だ。詳細は紹介されている本などでさらに深く読むべきなんだろう。

それ以外のもう一つのこの本の大きな文脈は、脳の研究と教育の有機的な結合だ。
脳の機能などの研究をベースにしてそれを知った上での教育プログラムの構築が大事なのに、まだそれらの研究は非常に少ないと言うこと。
確かに、この着眼は非常に重要そうだし、そんなに多くの人がまだ着目していないようだ。今後きっと脚光を浴びることだろう。