昨日に引き続き、『妹背山』より「吉野川」の流れについて…。
ご覧頂いた方はご承知でございましょうが、上手、下手の屋体の間に<滝車(たきぐるま)>という装置がございまして、これが吉野川の急流を視覚的に表現しております。
5本の横にした円筒に浪を描き、それを回転させることで川水が流れているように見せるこの仕掛けは、いかにも歌舞伎芝居らしい古風さ、風情がございます。台本のト書き、舞台装置の指定の箇所には「…丸物の銀張り<ろくろ回し>の滝の落ち口…」とあり、ろくろ回しという言い方もあるようですが、今はあまり使われていないように思います。
2時間の上演時間中、のべつに回しっぱなしというわけでなく、幕開き、幕切れ、そして役者が川での演技を見せるときなど要所要所でしか動かさず、それ以外は役者の邪魔をしないよう止まっているというのも、工夫された演出です。
この仕掛け、これだけ舞台機構が発達した今日でも<人力>です。それなればこその味わいのある回り方となり、趣きもでるというものです。
滝車が出てくる芝居はそう多くはございませんが、『吉野山道行』で、古風な演出として使う場合もございます。また先ほども申しましたように円筒形がもっぱらなのですが、上方では八角柱が使われていたようです。山城屋さんが京都や国立劇場でなすったときの『吉野川』では使用されていましたね。
ご覧頂いた方はご承知でございましょうが、上手、下手の屋体の間に<滝車(たきぐるま)>という装置がございまして、これが吉野川の急流を視覚的に表現しております。
5本の横にした円筒に浪を描き、それを回転させることで川水が流れているように見せるこの仕掛けは、いかにも歌舞伎芝居らしい古風さ、風情がございます。台本のト書き、舞台装置の指定の箇所には「…丸物の銀張り<ろくろ回し>の滝の落ち口…」とあり、ろくろ回しという言い方もあるようですが、今はあまり使われていないように思います。
2時間の上演時間中、のべつに回しっぱなしというわけでなく、幕開き、幕切れ、そして役者が川での演技を見せるときなど要所要所でしか動かさず、それ以外は役者の邪魔をしないよう止まっているというのも、工夫された演出です。
この仕掛け、これだけ舞台機構が発達した今日でも<人力>です。それなればこその味わいのある回り方となり、趣きもでるというものです。
滝車が出てくる芝居はそう多くはございませんが、『吉野山道行』で、古風な演出として使う場合もございます。また先ほども申しましたように円筒形がもっぱらなのですが、上方では八角柱が使われていたようです。山城屋さんが京都や国立劇場でなすったときの『吉野川』では使用されていましたね。
さて、8月に納涼歌舞伎を見に東京へ行きます。ちょうど国立での公演にバッチリ日が合いましたので、拝見させていただきます。13日の前売りから購入すればいいのでしょうか。それともここでお世話願えるのでしょうか。25日の朝に出発しますので、2時30分と6時の公演が見れるかなと思っています。友だちと2人で行きます。楽しみにしています。
合同公演のチケットに関しましては、このブログを通しての販売はいたしておりませんので、国立劇場での前売りをご利用下さいませ。
お問い合わせは私のメール
takasagoumeyuki@hotmail.co.jp
で承ります。
ご来場を心よりお待ち申し上げます!
先日、7月の鑑賞会のチケットを取ったばかりですので、連絡先は分かります。ちょうど13日は、7月の歌舞伎座のチケットを取る日ですので、両方に電話させていただきます。
楽しみに行かせていただきます。
それにしても、5月の梅玉様、義経も喜三郎もよかったですねえ。ほれぼれしました。
では、また楽しみに行かせていただきます。