梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

毎日を楽しみたいです

2006年04月10日 | 芝居
今日は『沓手鳥弧城落月』の「二の丸乱戦の場」が開く前に、成駒屋(国生)さんの裸武者を中心に、関東、大阪の両武士が集合しての記念写真を撮りました。名題さんも一緒ですから、総勢四十人近くになりましたでしょうか。舞台装置の石段に座って撮ったのですが、「こんなにいっぺんに乗ったら(石段が)壊れちゃうんじゃない?」なんて声があがるほどの壮観さでした。これから闘う者同士が和気藹々として隣り合っているのですからなんとも不思議な光景でしたが、写真が出来上がるのが楽しみです。

普段の公演と比べて、とても忙しい一日を送っておりますが、今日で十日目となり、やっとペースをつかんできたかな、というところです。久しぶりに女形の化粧をいたしましたので、最初は大分肌が荒れてしまいましたが、先輩の女形さんから肌に負担をかけない化粧の落とし方や、良い皮膚炎の薬(あれがひどい時はクリームやローションだけでなく、ステロイドが入っていない皮膚炎薬でケアした方が良いのだそうです)を教えて頂き、おかげで見違えるように良くなってきました。
楽屋での食事も、今月は自分で作る余裕がないので買ったもので済ませています。健康維持だけは気をつけたいので、黒酢のドリンクや野菜ジュース、サプリメントも摂るようにしておりますが、はてさてこちらはどこまで効いているのやら。ともかくも、眠たくて仕方がなかった六時以降の楽屋生活が、だんだんと元気になってきましたので、このまま乗り切りたいものです。

ところで今月名題下の楽屋で盛り上がっておりますのが、負けたら参加者全員にジュースをおごるゲームです。皆様ご存知かとは思いますが、参加者がかけ声に合わせて任意にあげる親指の本数を当てる、勝ち抜けゲームです。楽屋の自販機のジュースは一本百十円ですが、参加者は毎回十数名ですから痛い出費です。今のところ負け知らずな私ですが、最後の二人に残ってしまった時は冷汗モノでした。今日も残り三人のところを辛くも抜け出しまして、連日危ない綱渡りです。
なんと幼稚! と呆れないで下さいね。とにかくすごい盛り上がりなんですから…。

写真は以前お話しした<集合場>です。昨年六月十九日付けの『出番までのひととき』をご参照下さい。

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