梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

清和月稽古場便り・1

2009年03月29日 | 芝居
2日間たっぷりお休みを頂き、気持ちも新たに<四月大歌舞伎>のお稽古を迎えました。

第1日目となる本日は、『伽羅先代萩』の<附立>です。
この度、私は“栄御前付き”の腰元を勉強させて頂きます。雪洞を持って、萬屋(歌六)さん演ずる栄御前に付き従い、花道から出てくるアノお役です。私にとって『先代萩』は、先年師匠が初役で八汐をお勤めになったときが、携わったはじめてでして、お役で出るのは今回が初なのです。一緒に出る仲間が経験者なので、とても心強く、いろいろ教えて頂きました。

先立ちます「竹の間」からお稽古を拝見させて頂きましたが、この作品の格式、重さを改めて感じました。この雰囲気の中に、自分が入ってゆくのか…! と思いますと、ちょっとお腹が痛くなる感じ…。
いつも申すようですが、とにかくそのお芝居らしい存在になれるよう、心を大事にして、行儀よく勤めることに専心いたします。