梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

社会人のための歌舞伎鑑賞教室

2006年07月14日 | 芝居
今日はいつもと上演時間が変わりまして、二時半からと六時半からの、遅めの二回公演となり、六時半からの公演は<社会人のための歌舞伎鑑賞教室>と銘打たれた公演でした。
お勤めが終わった会社員の皆様にも、手軽に歌舞伎を楽しんで頂こうということで、夕方からの上演となっているわけですが、上演する内容は、普段とまったくかわりません。ただ、無料で配布する、鑑賞の手引きとなる小冊子が、より大人向けとなり、上演台本や歌舞伎用語の注釈も収録された、なかなか濃い内容の読み物となっておりまして、これは大変行き届いた配慮かと存じます。
当然ながらお客様も皆様大人ですから、ふだんの歌舞伎公演のような落ち着いた雰囲気のなか芝居は進行いたしまして、正直なはなし大変やりやすかったです。今日の二時半からの回などは、もう賑やかな方々ばかりで、私が舞台に出るだけで笑いがおきたりヒソヒソ話しがはじまったりで、こちらも照れてしまって…。こちらがもっと集中しなくてはならないのでしょうが、お客様の反応に、演者が影響されることはしばしばです。
終演が九時を回り、いつもよりだいぶ遅い帰宅となりました。明日に疲れを残さないよう、ゆっくりお風呂に入りましょう。マッサージも忘れずに…。