11月6日、単独で愛鷹山の縦走に行ってきました。
前夜に山神社の駐車場について仮眠。計画では大沢の登山道から標高お880mで右岸の沢に入り稜線に抜け、位牌岳に登り、鋸岳、呼子岳に縦走し越前岳へ。下って黒岳に登り山神社に戻る計画でした。登山道がないところも歩く計画だったのでロープやスリング、カラビナなども準備して出かけました。冬山に向けての足慣らしのつもりで、冬靴で来ました。
翌朝6時30分過ぎに駐車場を出発。
30分ほど歩き880m地点で沢に入ろうとすると、なんとそこには道標があり、登山道がついている。拍子抜けです。
気を取り直して沢沿いの登山道に入りました。
沢沿いの登山道はケルンがいたるところに積まれていてわかりやすい。
計画では途中の二俣を右に入る予定でしたが、登山道は真中の尾根についていたので、登山道を使うことにしました。
少し休憩をして、その後は稜線の登山道を進み、8時53分に位牌岳に到着し10分ほど休憩。
風が強くて寒く、ビレーパーカーを着て登りました。
位牌岳から先は「縦走路への立ち入りはご遠慮ください」との看板がある。でも出発。
歩き始めてみるとかなり険しく、自分が人を連れてくるとしたらロープは必携だと感じた。
私は山では鎖と梯子は使わない主義なのだが、今回は使わざるを得なかった。
やはりクライマー以外は立ち入らないほうがいい縦走路だ。
9時45分、鋸岳に到着すると、6名ほどのパーティーが休憩していた。
みなヘルメットをかぶっているので縦走に行くのだろうか。
ロープなどはなさそうだがヘルメットをかぶっていても、落っこちたらどうにもならないのに。
呼子岳ではルートが屈曲するので、ちょっと間違えたかと思った。
「おや!?」と思ったら必ず地図とコンパスで確認する。高度計も使うといいが、まめに修正しながら歩いていないと役に立たない。
10時15分に呼子岳に到着し休憩。
呼子岳から先は危険個所もほとんどなく、楽に歩ける。
11時15分に越前岳に到着。風が強く、駿河湾から霧とともに吹きあがってくる。時々視界が開けて沼津や駿河湾が見渡せた。
20分ほどの長めの休憩。
黒岳に向けて登山道を下る。
もともとの登山道は深くえぐれているところが多いが、大抵そのわきに新しい踏み跡がついていて、こちらの方が歩きやすい。
登山道を外れることを非難する人も多いが、時々付け直された方が却って保護になるのではないかと思うこともある。
下る途中、沢の対岸に午前中に縦走してきた尾根が見渡せた。見るからに険しい稜線だ。
黒岳に登りかえして富士山を眺める。12時30分。少し雲がかかっていたがきれいに見えた。
2週間前には冠雪したが、今は全く雪がない。
黒岳からはすぐわきの沢を下ってショートカットしたが、かなり急で歩きにくかった。でもたぶん少し時間を短縮した気がする。
登山道に合流して駐車場に戻ったら、ちょうど1時だった。平日にも関わらず、駐車場はほぼいっぱいだった。
この山は人気があるんだなあ。