Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

グレードの功罪

2010-07-19 02:20:21 | フリークライミング

昨日の続きになっちゃうけど、最近のジム育ちのクライマーに一言。

 ルートのグレードなんて目安に過ぎないのだぜ。普段12を登っている人が、10台のルートで落ちるなんてことは不思議でもなんでもないのだ。「ルートを読み違えた」「ムーブに確信が持てなかった」「油断した」など、原因は様々。でも登れて見れば「やっぱり10だった」ってのはよくある話。
 でも「どうしてもリーチが足りなかった」とか、逆に「体が大きすぎてムーブが起こせない」などの、身体的な理由で登れないことだってある。

 わしが開拓したあるクラックルート。わしのように拳の大きさが普通サイズの人は5.11に感じるのだが、拳のでかい人が登ると5.10bだという。スポートルートでも同じようなことはある。体も得意なムーブも違うのだから、感じるグレードが変わるのは当然のことだ。その日の岩のコンディションでも大きく変わってしまうのがグレードだ。

 だからグレードなんか気にしてはいけない。登れなかったら、次に登れるように考え、鍛えるだけだ。自然の岩は君に合わせてなんかくれない。自分が如何に攻略するかだ。そんなときグレードなんか関係ない。そこを如何に登るかに集中するべきだ。「自分がこんなグレードのルートを登れないなんてありえない。これはきっとグレードが間違っているんだ。」なんて考えた時点で、君はクライマー失格だぜ。

 「グレードばかり気にして、自分の上達を忘れている人」「登れないルートはルートのせい、設定者のせいにして、すぐにあきらめてしまう人」「楽しく感じなかったルートを悪いルートという、または楽しく登れたルートを良いルートという人」・・・こういう人を、わしはクライマーとは言わない!

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