タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

タカの識別

2008年12月19日 | タカの渡り観察
タカ長にタカの識別を依頼するなんて、、、、、

 首都圏からマレーシアに渡りネイチャー関係の旅行者で仕事をされている人から突然のメールでタカの識別を依頼されました。

タカ長にタカの識別を依頼するなんて、、、、ミスキャストもはなはだしいですね。

 タカ長は昨年の春マレーシアに行き、マレーシア・ネイチャー協会が主催する「ラプター・ウォッチ・ウイーク」に参加しました。事前にそのことを伝えると「タカの渡りについて話してくれ」と言われ、気の良いタカ長は深く考えないでその依頼を受けたのです。

 そして当日、生まれて初めて人前で英語でプレゼンテーションをしたのです。そのプレゼンテーションを現地旅行社の人に聞かれてしまったのです。

 英語は本場英国人バーダーにチェックしてもらっていますから間違いなかったでしょうが、それは自分の実力で書いたものではありません。ましてタカ長の流暢な(?)ジャパニーズ・イングリシュです。どこまで通じたのかは分かりませんが、現地ネイチャー協会の人は議事録を取っておられましたし、旅行社の彼女も理解されたのでしょう。

 それは良いのですが、日本からはるばるやって来て(ネイチャー協会のホームページにもそのような表現があったように記憶しています)プレゼンテーションをするくらいですから、タカ長はよほどの大物だと誤解されたのでしょう。

 誤解される人の気持ちも分からないことはありませんが、タカ長としてはそのような恐ろしい誤解は止めてもらいたいのが本当の気持ちです。



 さてそのタカのことですがサシバやハイタカに混ざってこの233番のタカが入っていました。現物の写真は撮影者の了解が得られていないので紹介できないのは残念ですが、ハッキリ言ってタカ長に南の国のタカの識別が出来るわけがありません。

 しかし、有難いことですが、この趣味を何年もやっていて、気がつけば私の周りには素晴らしい人たちが何人もいるのです。この件はあの人、その件はこの人にと言う具合に処理できるのです。

 と言うことでこの件はマレーシアのKさんに照会しました。しかし、Kさんも二つのタカが頭に浮かんで断定に苦慮されていたので、Kさんの見解も加えてベトナムのLさんにも識別を依頼したのです。

 その結果はRufous-bellied Eagle アカハラクマタカの幼鳥と言う結論を得ることが出来たのです。写真の図鑑に233C と言うわけです。クマタカと言う和名がついていますが海ワシの一種だそうです。

 鳥を始めて20年くらい、これと言った実績のないタカ長ですが、多くの優れた人たちに囲まれて幸せ気分一杯で鳥の世界を楽しんでいます。




裏山の新ルート

2008年12月17日 | 山歩きから
新ルートの概要をつかむことが出来ました

 今日は山の仲間と新ルート作りをしました。タカ長観察地の裏からA山に登る尾根道は歩く人も少なくて荒れています。そこを手直しして復活させようと言うわけです。



 尾根には人の歩いたあとはありますが、ところどころ潅木や羊歯が繁ってきています。それを取り除けば快適な尾根歩きが出来るわけです。



 このような写真を見ると人跡未踏の山みたいですが、実際にはかなりしっかりした道があるのです。その道を覆っている羊歯などを刈り取ってしまえば「新ルート」の復活です。

 今日のところは下1/3程度を改修して、12月10日のブログに書いた「滝ルート」に下りてみました。バッチリでした。頭に描いた感じで滝ルートに合流することが出来ました。



 その滝の下に下りてみました。倒木が邪魔をしていたので手鋸で切って滝を撮影しました。



 落差4m程度の小さな滝です。渇水期の今でも枯れていないので雨の時期に来れば結構面白そうです。タカ長観察地の裏山には滝がないので、小さなものでも貴重な滝になりそうです。

 滝コースから尾根に上がって障子岩まで歩けるようになりました

 これまでの沢沿いのコース、新しい尾根コース、そして滝コースから新しい尾根へ、裏山歩きのレパートリーが増えたようです。

 新しい尾根コースは野鳥も多いようです。来春の繁殖期に期待が膨らんできました。

 ド・珍鳥がやって来ないかなぁ。それら視雰囲気のところもあるのですが、、、、。


快晴の荒谷林道

2008年12月16日 | バードウォッチング
天気晴朗なれど、、、、、、鳥は???

 今日の裏山歩き、天気は最高なので、前回雨で泣かされた荒谷林道に行きました。



 落ち葉の道を歩いて、、、、、、



 シーズンにはハチクマがガンガン渡る尾根を下がり、、、、



 ハチクマのルートを見下ろしながら荒谷林道に降り立ちましたが、、、、

 この間ほとんど鳥影はナシ。空を飛んでいるのは飛行機ばかり、カラスもトビも見ることが出来ません。



 荒谷林道では最初に歩いていた人がベニマシコを見た、と言っていましたが、タカ長が行ったときは飛び去ったあとでした。





 林道から見下ろす荒谷川の川床の部分には木が繁っていて、鳥はたくさんいてもおかしくない状態になっていましたが、今日はほとんど見ることが出来ませんでした。天気が良すぎると鳥が出ない???そのようなことがあるのでしょうか???



 今回はほとんど冬鳥を見ていません。出てきたとしてもこのようにアスファルトの上では「風景の中の野鳥」も撮ることが出来ません。このような鳥が、例えばセイタカアワダチソウの上に止まってくれたらすぐに撮れるようカメラを首にかけて歩きましたが、、、、、これでは絵になる写真を撮ることが出来ません。

 ちなみにこれはミヤマホオジロですが、3羽いた中の1羽の♂はすごくきれいな個体でした。近くの、絵になりそうなところに止まってくれるとバッチリ撮っていたはずです。逃がした魚は大きいと言いますが、自分の機材や腕は棚に上げて、幻の傑作だけが頭の中で渦巻いています。

   天気晴朗なれど鳥のいなかった今日の荒谷林道です

裏山の障子岩ルート

2008年12月15日 | タカの渡り観察
障子岩からタカ長観察地へ~その3

 今朝も障子岩に登ってきました。いつもとは違うルートを登り、Aピークを超えて障子岩に登り、先日のルートを下りる周回コースです。今日歩いたことでこの辺りの概要が掴めた感じがします。



 通いなれた裏山の道ですが、今朝はこの道に入るまでにコースをはずれてA山の北尾根に取り付きました。尾根に取り付くと誰かが利用していたのか、山仕事の人が利用していた道なのか、尾根に忠実に道がありました。

 もちろん今はほとんど利用されていないらしくて、倒木を避け羊歯を掻き分けて登るところもありましたが、おおむねは良い道が障子岩まで続いていました。全コースがすべて杉・檜の人工林ではありません。全体的には落葉樹が多くて樹間からタカ長観察地が見えるところも有りました。カラ類やメジロ、コゲラなどの鳥たちにも出会えました。このルートは楽しく利用できそうです。

 

 障子岩から望む宮島です。今日は良く見えました。Aピークからの展望はありません。もしここが開けていたら絶好の「タカ見台」になるのですが、三角点はあって頭上は開けていましたが回りは見ることが出来ませんでした。このルートでは障子岩以外ではタカの観察は出来ないようです。



 広島湾が光っていました。障子岩は裏山を歩くときの休憩地点としても丁度良さそうです。この辺りを3回歩いてその概要が掴めたようです。

 来春の野鳥シーズンが今から楽しみです。珍鳥が出ないかなぁ、、、、、。

撮り逃がしの記

2008年12月13日 | タカの渡り観察
カメラさえ準備しておれば、、、、、、

 タカ長は写真を撮るのは好きですが、これが野鳥写真となると機材の交友やランニングコストがかかるので、意識して野鳥写真には近づかないようにしてきました。ビンボーなタカ長としては賢明な選択ですが、そのために撮り逃がした野鳥はたくさんあります。

 タカ長観察地では今秋運よくアリスイをゲットしましたが、この観察地最大の撮り逃がしはサバクヒタキだと思っています。昨秋タカ長のすぐそばに出たのですが、最初は気にも留めなかったのです。ホオジロやスズメがチョコチョコ遊んでいるところですから、、、、。
 その中に1羽おかしなのがいたので良く見るとサバクヒタキでした。タカ長カメラでも証拠写真程度は撮れる距離です。しかし、そのときカメラは持っていませんでした。

 そのようなわけでこの情報は私の中に封印したままです。

 今回行った佐賀県の馬渡島でタカサゴモズのド・アップの写真を撮り逃がしたことはすでに書きました。そのときセジロタヒバリみたいなタカ長には良く分からない鳥を見たのですが、そのときカメラはザックの中で証拠写真も撮れませんでした。ボケボケの写真でもあれば識別に役立ったはずなのに、、、、、、。



 唐津から帰りに今津に立ち寄りました。お目当ての一つはクロツラヘラサギです。何度も訪れたことのある今津ですが、珍鳥を捜し歩いた畑地には某大学の大きなグランドが出来るとかで大きく変貌していました。

 しかし、干潟や瑞梅寺川の河口はそのままで、クロツラヘラサギは対岸近くにたくさんいました。ザット数えて40羽くらい。タカ長カメラでは手に負えない距離ですが、とりあえず1枚撮りました。これだけでも証拠写真にはなるはずです。



 その一部のクロツラヘラサギが所定の場所(?)とも言える瑞梅寺川の中州に飛んで行きます。



 ここまで来てくれると距離はかなり近くなるのでクロツラヘラサギらしい写真もタカ長カメラで撮ることが出来ます。全部がクロツラかと思っていましたが、目の前の良く見えるところでヘラサギがいるのをスコープで確認しました。しかし、動かぬ証拠を撮ることが出来ません。距離が遠いのです。



 しかし、運が良いことにそのヘラサギがクロツラヘラサギと一緒に飛んでくれたのです。それを何とかキャッチすることが出来ました。タカ長としては立派な写真、証拠写真には十分だと思われます。

 カメラを準備していれば証拠写真を撮るチャンスはあるものなのですね。

 心しないと、、、、、、


忘年会をしました

2008年12月12日 | 日々雑感
こんな立派のところで忘年会です

 今日は山歩きの仲間との忘年会。

 人の忘年会の話など面白くないでしょうから簡単に、、、、、



 マイクロバスで迎えに来て頂いて、、、、



 世界遺産の島、宮島の見える、、、、、



 このようなきれいな庭のある店で、、、、







 これらの写真はその一部ですが、このようなご馳走を頂いていると、、、、



 庭のつくばいにはハクセキレイが来て水浴びしていました。

 好天に恵まれた師走の昼下がり、、、、幸せな風景ですね。

 来年はタカの仲間とも忘年会をしたいものです。


裏山の障子岩ルート

2008年12月11日 | 山歩きから
障子岩からタカ長観察地へ~その2

 今日も裏山を歩いてきました。目的はただ一つ、おそらく10年以上歩いていない障子岩からタカ長観察地への尾根道を下がることです。障子岩まではいつもの道を登って行きますから特記事項ナシです。



 障子岩から見る水苔池方面です。あの山の右向こうが水苔池で、運よく白い雲がハチクマの渡り方向に見えます。向こうからこちらへ、画面で下から上方向が春の渡り方向になります。



 画面中央が裏山の古刹方向です。避雷針を取り付けた柱が見えます。



 空気がもやっていて逆光気味の瀬戸内方面ははっきり見えませんが、低く飛んでいくタカを見ることが出来る方向です。最初の写真のように障子岩にすぐ前の松の木は、上の部分は折れていますがまだまだ青い葉が元気で視界をさえぎっています。
 しかし、岩のすぐ上に上がれば松の枝は山抜けの位置に下がるので、渡り観察にはここが良いのかも分かりません。今はブッシュが繁っているので取り除かないといけないでしょうが、、、、、、。

 そこから尾根を忠実に下りて裏山のコースに帰ってきたのですが、昔人が使った道なのかどうか分かりませんが、それらしい道みたいなものがあって簡単に下りてきました。

 それは良いのですが、昨日目指していた586.7m峰は、地図を良く見ると通称A山のことで、障子岩があるのはその西側の小さなピークになります。そのために昨日のコースに下りることができませんでした。

 昨日のコースを上に伸ばして586.7m峰を経て障子岩に登ることもできそうです。また、このコース下部の末端部からタカ長観察地に近いところで正規のルートに合流することも出来そうです。

 この辺り一帯はタカ長観察地の裏山では野鳥の声が一番多いところなので、ここに新らしいコースを2~3本拓くことができると来年の夏鳥の季節が今まで以上に楽しみになります。



 タカ長の記憶だけなのですが、確か芭蕉の句に「枯れ枝に カラスとまりたるや 秋の暮れ」とか言うのがあったような気がします。もちろんこれはカラスではありませんが、雰囲気としては似たような写真になりました。ジョウビタキが後ろ向きになっているのが良い、と思うのですがいかがでしょうか?

 写真的には構図を考える時間がなくて「日の丸構図」になってしまったのは残念です。そのため出来は良くないのですが、タカ長が持っているレンズではこのように「風景の中の野鳥」しか撮ることが出来ません。その意味では自分のレンズで撮ることの出来る目を養って、そして何よりすばやく撮影できるようにウデをあげて、自分なりの野鳥写真を撮りたいと考えています。

 今朝の観察地で撮影したものです。


裏山の障子岩ルート

2008年12月10日 | 山歩きから
裏山に新しいルートを拓くつもりです

 タカ長観察地の裏山に新しいルートを拓くつもりです。名づけて「障子岩ルート」(仮称)。

 タカ長たちの団地の仲間は毎週のように裏山を歩いています。そのルートは1本だけではないのですが、しかし、毎週となると、それも同じ週に2回以上歩くこともありますから、歩くコースに変化をつけるためにはルートは多いほうが良いのです。

 そこで渡りがオフのときに新ルートを拓くことを考えているのです。

 いつもの沢沿いのルートを15分ばかり登ったところから、その沢を渡って反対側の尾根に取り付きます。その尾根には人が歩いたあとがあったのでその踏み跡をたどります。そしていつもの沢の東側の沢筋に出ます。



 この沢には小さな滝らしきものもありました。それを見下ろしながら登って、踏み跡が途切れる辺りから沢を渡ります。



 この倒木の辺りからゴロゴロの岩の間を歩いて対岸に移ります。そして障子岩からの尾根の末端にたどり着きます。



 向こうに倒れ掛かった木があるところが尾根の末端部分です。その辺りから右の登っていけば障子岩にたどり着けると見ています。ただ、直線的に登ると急登になるので、ジグザクに歩きながら高度を上げていくように考えています。

 今日のところは第1日目、尾根の末端部分の様子を見て、大体のルートにテープを貼っておきました。障子岩までまだ標高差で150mくらいは残っているはずです。

 写真で見ると大変ですが、杉林の中には作業の人が歩いた踏み跡らしきものも残されているので、何回か通えば自分たちだけが歩けるルートは拓けるはずです。
 
 ルートを拓く、と言うと大げさに聞こえますが、人が一人歩けるところにテープを貼るだけです。



 完成すればタカ長観察地から1時間弱で、このA山に隠れて見えない、この向こうのピークに立つことができるはずです。そこに立てば渡りが見られることは間違いありません。

 このシーズンオフの間に何とか完成させるつもりです。




竜ヶ岳登山

2008年12月09日 | 山歩きから
墨絵ぼかしの山を見ながら、、、、、

 今日のタカ長は山歩き日でした。目的地は山口県の周東町、今は岩国市になった竜ヶ岳。
 天気は良くなかったのですが、9時以降には回復する予報だったので予定通り家を出ました。9時登山開始を想定してゆっくりと現地に向かいました。

 予報(予想)通り現地に着くと雨も上がり、墨絵ぼかしの風景の中を歩くことになりましたが、大黒山に着くころから霧雨状態になってしまいました。





 この状態から少しずつ天気が回復すると思っていたのですが、大黒山から竜ヶ岳まではほとんど弱雨。山頂に着いたころ雨が上がりましたが、昼食を食べ終わるまえにまた霧雨状態。結局はすっきりしないままの山歩きになりました。



 右側の山頂が竜ヶ岳、やっと姿を現しましたが、これは下山途中に撮影したものです。

 天気が回復したのはふもとの林道に下りてから、最近のタカ長には珍しく(?)天気に恵まれない山歩きになりました。

墨絵ぼかしの山も悪くありませんが、しかし、この時期は晴天に勝る山歩きはないようです。

観察地の近況です

2008年12月08日 | タカの渡り観察
タカ長観察地は初冬の姿になりました

 このところ何かと忙しかったタカ長、久しぶりに観察地にあがって見ました。



 観察地の下から見るA山の稜線も紅葉しています。



 観察地の周りの山は松や杉が多かったのですが、ここ何年の間に多くの松が枯れてしまい、そのあとに広葉樹が大きく育ってきました。そのために年々山肌の紅葉が目立つようになった、と感じています。



 B山の斜面の自然林だけは昔からあって、観察地の裏山ではここだけが紅葉するように認識していました。しかし、今では裏山のいたるところに紅葉した木を見ることが出来ます。

 それにしても標高差はたったの300m程度ですが、山の上は紅葉が終わって落葉してしまっても麓では紅葉が残っているのですから、標高のチョッとした差も植物にとっては馬鹿にならないのですね。



 観察地の前の、イカルが好きな木も紅葉しています。



 観察地のサクラもすっかり葉を落としてしまいました。



 前の斜面も草紅葉。その上にジョウビタキでも止まってくれないかと思ってしばらく待っていましたが、何も飛んできてくれませんでした。

タカ長観察地もしばらくのあいだ冬眠に入ります。