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タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

それぞれの3.11

2016年03月10日 | 日々雑感
明日は3月11日。その日を前に発売されたこのような本を買いました。

      

「5年後の子どもたちの作文集」という副題がついているこの本を少しだけ読みました。

いうまのでもなく「つなみ」とは5年前の東日本大震災のときの津波のことです。

    

当たり前のことですが、あの震災体験は子どもたちにとっては過酷なものでした。

しかし、あれから5年、子どもたちはたくましくたちなおっているように感じました。

あの体験で多くのことを学び、彼らより何倍もの人生経験を積んだ私たちがやっとたどり着いたかどうか、、、、というよう境地まで達した子どももいるようにも思えました。


でも、本当に、「あたりまえ」なのかと考えました。ご飯を食べていること、お風呂に入れること、家に住んでいること、友達がいること、今を生きていること、、、、、。でも、三月十一日のあの日、私達は「あたりまえ」を奪われたんです。その時の私達は、すべてのことに「ありがとう」思っていたと思います。
最後になりますが、この本を読んで下さった読者の皆様にお願いがあります。三月十一日に東日本大震災があったことを忘れないでほしいこと、風化させないように語り継いでほしいことです。そうすれば、日本中が変わると思います。そして、もう一つあります。それは「ありがとう」と、たくさん言ってほしいということです。その「ありがとう」がたくさんの「あたりまえ」に変わってほしいと思います。(石巻市・中学2年 石川幸奈)


    

タカ長の子どもの頃の体験といえば原爆体験ですが、その経験を経て何を学んだかといえば、、、、何も学んでいないような、、、、、

今でも思い出すのは、原爆体験によってこころの病気になり、寝ているときになにやら黒いものがやって来て胸を押さえつけられ、息苦しくなって死ぬ思いをしたときに目覚める夢のことくらいです。

タカ長のとこはどうでもよいのですが、ここに作文を寄せた子どもたちがたくましく生きている姿を見て、多くのものを学ばせてもらいました。

    

ここでは多くを書きませんが、タカ長が観察地に出かける回数が減っていった、その根はあの大震災にあります。

東日本があのような状態になっているのに、のんきに空を見つめていいのだろうか、、、、、

何かしようとしても何もできないことは分かっていても、、、、、それまでと同じように空を見上げることが出来なかったことを思い出しています。

日本人一人ひとりに「3・11」があります。

明日はそのことを思い出して、あの日東日本で起こったことに心を寄せたいと思います。