タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

韓国の油流出事故

2008年07月17日 | 韓国情報
韓国でも油流出事故がありました

 テレビ報道されたのでご存知の方も多いと思います。

 2007年12月7日、韓国忠清南道テアン郡の沖合いでタンカーと海上クレーンが衝突、8000トン以上の原油が流出すると言う事故が発生しました。



 

 これらの写真はキム・ソンヒョン研究員からの私信に貼り付けられていたものです。これを見るだけでひどい状況だったことが分かります。

 韓国ではこの事故のことを忘れないために、油流出事故の様子を展示する大きな展示館を建設することになったようです。そのためにキム・ソンヒョン研究員ら7名が、日本でも同様の事故があった福井県を視察するとともに、災害の様子を展示した施設として阪神淡路大震災の様子を展示している神戸市の「人と防災未来センター」なども訪れるそうです。

 韓国ではいま立派の環境教育施設と言える箱物が次々と建設されています。今年の10月に慶尚南道の昌原(チャンウォン)市でラムサール条約締結国会議が行われることを意識して建設されているのかも分かりませんが、とにかく立派なものが出来ています。これはその一例です。



 韓国南部、釜山広域市を流れるナクトンガンの中洲に建設された「ナクトンガン河口エコセンター」です。日本ではチョッと見ないような立派なものです。



 詳細はまたの機会に紹介することとして、展示の一部をお見せします。

 これはエコセンターの建物の高さを一杯に使った立体的な展示で水中(下)には魚が泳ぎ、水面には芦原があり水鳥も泳いでいる。空にはカモメなどが飛んでいるさまを立体的に展示しているものです。

 今回の展示館建設もこれら環境教育施設づくりの延長線上に考えられてのことだと思います。まだ計画立案の段階ですから、いつどのようなものが出来るのかは不明ですが、タカ長としては立派なものが出来上がることを期待しています。


 記憶されている人も多いでしょうが、日本でも大きな油流出事故がありました。

 1997年1月2日島根県隠島沖でC重油約19000キロリットルを積んだロシア船籍のナホトカ号が破損事故を起こし6240キロリットルが流出した事故です。流出した重油は福井県三国町海岸に流れ着き、沿岸一帯に大きな被害を出したことはご存知の通りです。

 地元の三国町に問い合わせましたが現地には記念碑が建っているだけで、展示館のような施設はないそうです。

 この面でも韓国に差をつけられたようでチョッピリ寂しい思いをしたタカ長です。