タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

オオルリの巣

2008年07月15日 | バードウォッチング
廃材を使用して作ったオオルリの巣です

 7月13日、山口県の「きらら浜自然観察公園」に行き韓国からのお客さんたちと交流した後、地元宇部の鳥友のフィールドを案内してもらいました。一つはタカの渡りを観察している観察地、そしてもう一つは彼が継続して野鳥の調査を続けているフィールドです。

 彼のフィールドは標高250m級の山から流れ出す小さな渓流沿いのコースでした。サシバが好みそうな田んぼの奥の小さな里山、と言って良いのでしょうか。

 人里に近い渓流沿いの道ですから犬を連れて散歩する人も多いらしく、遊歩道のそばで営巣しているオオルリが被害にあうこともあったようです。



 見かねた鳥友はこのような巣を作って渓流沿いの木に取り付けたのです。特に何かの文献を見て研究したのではないそうです。何とかしてやりたいと言うオオルリへの思いが作らせたのでしょうか?

 彼が作ったのは木の部分、特別寸法を気にすることなくは端材使って作り、渓流沿いの木に取り付けたところオオルリが苔を運んできて巣をつくり営巣したそうです。この写真にはその巣が写っています。



 巣箱によっては遊歩道を歩く人の目線より下に設置していました。端材を使っていますから巣箱の形も大きさもそれぞれ違います。一言で言えば非常にラフな作りの巣箱です。

 それでも営巣率はかなり良かったようです。その数字は鳥友が研究していることですから紹介を控えますが、結構多くのオオルリが利用しているようです。

 タカ長はその鳥友から巣箱を一つ見本にもらってきました。

 来春オオルリが渡ってくる前にタカ長のフィールドに設置してみるつもりです。タカ長の裏山でも登山道のすぐそばで営巣しているのを見たことがあります。何かの被害にあっているのを見たことはありませんが、私たちが設置した巣箱を利用してくれると何となく嬉しくなりそうなので、そのような日を想像しながらこの冬のあいだに巣箱を設置してみるつもりです。