タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ハチクマまでの距離の推定

2008年07月09日 | タカの渡り観察
言うまいと 思えど今日の 暑さかな

 誰もが知っているこの句、誰の句だろうかと考えたら分かりませんでした。タカ長の勉強不足です。

 それにしてもこの句、タカ長のイメージでは暑さにうんざりしてくる残暑の頃使うものなのですが、今年は7月早々から使いたくなりました。それだけ暑さが厳しくなったのか?タカ長の体力が落ちてきているのか?
 いずれにしても暑さ嫌いのタカ長です。

空を飛んでいるハチクマまでの距離の話です。

 トビ吉おじさんがグラフ化したものを早々に送ってくれたのですが、昨日のタカ長は裏山を歩いて少々お疲れ気味。そのため今日そのグラフを紹介します。



 そのグラフをこのブログに貼り付ける術を知らないので写真を使います。

 右の円内に見えるのはトビ吉おじさんが大枚をはたいて買った計測器を覗いたときに見えるスケールです。
 2.3mのフラッグの下をGにあわせて旗の先が100のところに見えたら、ここから旗までの距離が100mあることを教えてくれるわけです。

 しかし、ハチクマの翼開長はご存知のように2.3mありませんから、ハチクマまでの距離を推定するためには補正する必要があります。このグラフが補正用のグラフなのです。

 横軸が目標物(ハチクマ)までの距離。
 縦軸が単眼鏡の視野の中の目盛り

 このグラフによると単眼鏡の中のスケールで翼開長が200のところに見えたら、ハチクマまでの距離が100mあることを示しています。

 同様に250あたりを示していたら、ハチクマまでの距離が300mあることが分かります。

 それから先の距離は単眼鏡の視野の中で見える目標物(ハチクマ)のチョッとした大きさの差をキャッチする必要があるので、測定には慣れも必要ですし、慣れてきたといってもこの高級器(?)ではその精度にはおのずと限界があります。

 何の根拠もなしに300mと言うよりは若干正確かな?と言う程度でしょうか。

 このグラフは赤線で示した400mまでは実際に測定しました。それから先はトビ吉おじさんの推定です。

 その精度は別にしても300~400先になると目標物までの距離が100m違っても、単眼鏡の中で見える目標物の大きさはほとんど変化しないことをこのグラフの線は示しています。そのためにこの単眼鏡で動いている目標物の大きさの、チョッとした差を測定することは非常に難しくなるのです。

 「キ印」三人男の実験はその程度の精度であることを紹介してこの話を終わらせて頂きます。