ちょっと停滞気味だったので、こっちも書かなければ(^_^;)
【ファミ劇日誌 ミニ】
第100話 燃える男たち
うん、記念作といえば「燃える男たち」
そう、100回といえば「燃える男たち」
特別仕立てだった台本も物語っているように、この作品は特別編的意味合いがありました。
それと同時に、太陽のシリーズ構成の基礎を再構築している感じがするのは、監修者である小川さんが自らの責任で脚本を書いていることにも表れていると思います。
要するに「報酬なき戦い」。
失敗すればボスの責任、殿下が重傷を負い、内部分裂の危機を迎えながらも、なんとかボスの隠密作戦が採用され、実行、人質救出と相成りましたが、殉職者が出てしまった・・・警視総監は作戦成功の判を押したにせよ、ボスも北見警視も人の命の重さは同じと考える猛者なので、全く納得していない。
これこそ、太陽の真髄と云う感じです。
北見警視も、あれはただボスのジャマをしていたのではなく、職人的な意地だったんだと思います。
やっぱり、自分のやり方とは相反する人間と同じ結果を出さなければならないという難しい作業は、反目を生みます。
警視総監はもしかすると、その反目を狙っていたのかもしれませんが・・・。
しかし、メンバー全てに見せ場があって、「らしさ」が発揮されていましたね・・・。
なので、もし太陽初心者の方に視聴をお勧めする場合にはこの作品はトップにくると思います。
それにしても、ゴリさんが刑事を辞めたくなるほどのやるせなさを感じる事件だけあって、結構厳しいんですけどね。
ボスは一度仕事を受けると投げ出さないですから、藤堂一家もついていくのは至難の業だと思います。
しかし、そのストイックに捜査に没頭するボスの理解者として、山さんや長さんがいるバランスというのは、太陽のひとつの隠し味なんですよね。
第101話 愛の殺意
デンカの甘さと厳しさという部分と、そして射殺。
酒井和歌子さんの秀逸な演技が見所なのもさることながら、殿下が次のステップを歩む為の重要な作品になっています。
さらに鎌田さんの脚本だけあって、複雑な仕上がりになっています。
実は、殿下の主演編というのは今作含め連続してデンカVSキョウダイという図式なんですよね奇しくも。
ただ、この作品の特殊性は、妹が兄を陥れ、その動機が複雑なジェラシーだということ・・・。
デンカにしろ、そのジェラシーの渦に巻き込まれるわけですから・・・。
しかし、殿下はこういう悲劇に見舞われることが普通になっていく・・・当時の女性ファンとしてはハラハラでいいのかもしれませんが、男的目線で観ると、殿下が痛々しくてたまりません。。。。
かなり、知り合いや友人の事件が多いし。
こういう「最も優しい刑事を甚振る」傾向はボン登場後まで続くんですよね。