「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

過去を捨てた女は過去に殺された・・・山さんの丹念な捜査

2014-06-20 06:48:26 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・マイコン登場編は、

第641話 60.03.15 二度死んだ女 (山さん)

ゲスト:石田信之
 園田裕久 水沢有美
 富田晃代 宗方奈美
 今西正男 久遠利三
 紅理子 河合紘司 進藤幸 槇村香 篠田薫
 高杉哲平 小寺大介 依田英助 高橋美佳 岸本功 山本寛

脚本:小川英 尾西兼一
監督:山本迪夫

とあるドブ川のそばで、女の絞殺死体が発見された。
持っていたマッチから、半年ほど前までスナック・小鳥に勤めていた高田理絵という32歳の女と判明したが、住民届を出しておらず、素性は不明であった。
調査を進めた結果、理絵の本名は湯原俊絵といい、7年前に行方不明となり、ごく最近民法上の規定により死亡宣告が出されていた。つまり、法律上の「死者」が実際に殺されたことになる。
しかも俊絵は失踪前に自分自身に2億円の保険をかけていた。その保険金が今度、受取人の元夫・島崎に支払われるはずだった。一係では、島崎が俊絵を殺害した可能性を考えたが、山さんは島崎が犯人ではないと直感、実際、真面目な予備校事務員の島崎にはアリバイがあり、周囲に怪しい人物もいなかった。山さんは俊絵の生前の足取りを丹念に辿り、犯人への糸口を捜した。
俊絵は若くして手に入れた父の遺産をもとにして、ブティックなど色々と商売をしていたが、その頃を知る郷里・小田原の人々は口をそろえて彼女のことを罵った。それは、資金繰りに困って失踪し、東京でホステスになってからも似たようなもので、仲間のホステスから金を借りたきりだったり、アパートの家賃を踏み倒したりで評判が悪かった。しかし、ある時期からこの評判は一変し3年ほど前からの知人は、口をそろえて「明るく心優しい」人だったと語った。さらに金に悪評が付きまとっていた彼女が全く金を借りていなかった。
7年間の中で何が彼女を変えたのか・・・それは多分、男だと山さんは考え、その男が2億円の保険金のことを知ったら・・・・。

事業に失敗し失踪した女が、真人間に生まれ変わったのに過去の自分に殺されてしまったような恰好になった事件、その女の7年間を山さんらしい捜査で丹念に洗い出し、「今の男」と「昔の男」の結託を暴露、フェミニスト山さんの怒りは最後に静かに爆発します。

主要ゲストの面々は常連、ただし、後期になってからはお久しぶりな面々で、なかなか渋い陣組です。

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