「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ある女の情に触れ、女の情を受けた男を「殺して」しまうラガー。

2013-05-16 19:59:56 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

明日の日テレプラスボギー登場編は、

第540話 58.01.21 北の女 (ラガー)

ゲスト:二宮さよ子 平泉征 角野卓造 
三遊亭遊三 上野綾子 松尾文人 荒瀬寛樹 岩城和男 佐藤知多子 林弘造 出井広美 中島秀美 秋本憲治 鈴木正人 深谷章博

脚本:小川英 尾西兼一
監督:山本迪夫

結構派手目な作品が連続したので、一気に落ち着いたトーンになる本作。
太陽の「女」シリーズは最終的には切ない結果に陥る場合が大半で、ロッキーも「雨の中の女」でロッキーの場合はその女を間接的に射殺してしまうわけですが、今回の場合は変則的な感じになっています。
ラガーに関してはロッキーよりは精神的に逞しいとは言い難いので、女は今回残される側になるのですが、それがまた味わい深いラストになるというか・・・なんというか、この作品は酒を呑みながら雰囲気を味わうのが一番いいのかもしれません。

その味わいのメインディッシュというのが、今回の二宮さよ子さん演じる「北の女」。
犯罪者でも自分には優しいという男を確実に愛している、それをおでん屋をやりながら待っている感じ、そして周囲の何気ない温もり、その女に想いを寄せる別の男、そんな出来上がったような世界にラガーが飛び込んで情というものに触れていきながら、その結末は悲劇でありながら静かな空気が流れる・・・。

そんな空気感も嫌いじゃない作品であります。
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