「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送予定 2016.09.13号

2016-09-13 22:26:15 | 放送予定
 向う一週間の太陽放送です。

ファミ劇は再放送休止無し、HD初放送は最近太陽ファンになった方には待望の#571を放送。スペシャル版第二弾で原作付き+名古屋ロケ+高橋幸治氏ゲストの豪華版です。
地上波では、全員出勤です(^_^;)
テレ玉・テキサス編は、噂によって翻弄させられた人生を歩んだ女性に山さんが疑ったことを熱く謝罪する#166、チバテレ・ボン&ロッキー編は、営利殺人を実行してかつて苦湯を飲まされた山さんに挑むエリート崩れの犯人と山さんとの対決を描く#263、とちぎテレビ・テキサス&ボン編は、テキサスら七曲署懇意の時計職人の「ジェラシー」が巻き起こす事件、スペシャルゲストに大村崑さんを迎える#203を放送。



【CS】

▼ファミ劇HDリマスタ 初放送 ブルース登場編


放送では、ファミ劇の再放送プリント以来、日テレプラスでは欠番扱いだったので、8年ぐらい経っていると思います。
更に商品化もVTRを売り切って終わり。
結構、在りそうでなさそうな「あらすじ」、他作品は過去記事の流用ですが(^_^;)、久々に書いてみます。


第571話 58.10.07 太陽にほえろ!スペシャル 誘拐 (チーム)高橋幸治/岩本多代 山谷初男 西岡徳馬 川辺久造 穂高稔 富永千香子 徳弘夏生 檀喧太 ☆名古屋ロケ

 バロン・シューズ副社長・松尾謙三の一人息子・俊也が誘拐された。
山さん以下一係は松尾邸へ向かい事情を聞いているところに当の俊也が帰宅してきた。だが、犯人は一緒に遊んでいた松尾のお抱え運転手である谷山の息子・正一を俊也と間違えて誘拐したことが解る。
やがて、犯人から2億円を要求する電話がかかってきて、松尾は人違いであることを説明したが、犯人はあくまでも松尾に身代金を要求すると言って電話を切る。
愕然とする一同だったが、松尾には会社の社長として選任されるために用意していた3億円があった。しかし松尾は頑として支払いを拒否し、谷山はもとより松尾の妻・幸恵までも落胆させる。
しかし、そこに駆け付けたボスの提案で、松尾は身代金を運搬、金は警察が用意することで合意し、犯人の指示通り東名高速道路を金と後部座席に隠れたブルースと共に車で走ることとなる。
犯人側は藤堂チームの無線をキャッチしており、応援部隊は身動きが取れなくなる。
一方、犯人の指示を忠実に守りながら、名古屋市内に入った松尾らだが、犯人の功名な手口で身代金を奪われてしまう。
しかし、身代金の入った鞄に発信機を仕掛けていた藤堂チームは、隠し場所を特定・鞄を発見したが、その会話が犯人に傍受され結果取引は振出しに戻ってしまう。
ただ、犯人とのやり取りの中で正一は名古屋側の犯行グループとは同行しておらず、東京都内に監禁されているらしいことが解る。
藤堂チームは再び松尾に身代金運搬を依頼するものの、松尾は社長選任に必要な自分自身にしかできない株取引の期限が迫っていることを理由に断る。
断られてしまえば、強制することはできない。しかし・・・・藤堂チーム内で、人命尊重派と松尾擁護派に別れ対立してしまう。
その状況を知った山さんは松尾の代わりをするために名古屋に向かうが、偶然帰路の松尾に会い、そこでチームの非礼を詫びながら、幼い命を救うのに皆懸命であることを説いて別れた。
そして、山さんが松尾の代わりに身代金を運ぶため出向うとしたところに、当の松尾が現れた・・・・!


2時間スぺシャル第2弾、1年前のゴリさん殉職編が好評だったためと、中京テレビ15周年記念作品として実現したスペシャル版。
太陽では唯一原作(エド・マクベイン「キングの身代金」)付き。
ロケは名古屋中心に愛知・岐阜・三重をまたがり、恵那峡・日本ライン・三岐鉄道と展開。
スペシャルゲストの高橋幸治氏が大熱演、一係のメンバーでもおかしくない活躍を見せます。
(セミレギュラー以外のゲストでOPで役名がクレジットされるのは高橋氏が初。)
また、当時はチームワーク絶好調の藤堂チームの対立も見逃せず、まるでGmenのようにフル乗車のチェイサーも見逃せません(^_^;)



9/16(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#569ホームラン
ファミリー劇場HD(CS)

9/16(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#570遠い想い出
ファミリー劇場HD(CS)

9/16(金)
20:00~21:20
太陽にほえろ!スペシャル 誘拐  HDリマスター版#571
ファミリー劇場HD(CS)


【地上波】


▼テレ玉 テキサス編

第166話 50.09.19 噂 (山さん)上村香子 吉川満子 江幡高志


強請り屋が殺され、アパート管理人の証言により看護婦の女性が浮かぶ。
その女性には、故郷で母親を安楽死させたという疑惑が・・・。
離婚、足の悪い息子を抱えながら健気に暮らす女、その女の世話になっている老婆。
山さんたちは強請り屋のネタは安楽死を見て捜査を進めたが、女性は自殺未遂を計る・・・・。

管理人の証言でトントン拍子のように容疑者として浮上した女性は犯人なのかどうなのか。
山さんが新潟まで出張して丹念に調べ上げていきます。

一人の人間に対しての噂は、その人間のレッテルとして他人に様々な印象を抱かせ誤解を生じさせるという恐ろしい部分に山さんもハマりそうになり、その自戒がクライマックスに感動を呼びます。
そして、その噂が生んだ新たな心温まる繋がりにも・・・。


▼チバテレ・ボン&ロッキー編

第263話 52.08.05  罠 (山さん・ロッキー)久富惟晴 増田恵子 山本廉 


山さんのもとに小包が届くが、その中身は使い古された時計で血痕が全体にわたって発見された。
捜査が開始されて間もなく、2つ目の小包が届く。中身は既に珍しい革底の靴で、かかとが最近修繕されていたためにしらみつぶしに靴屋を当たった結果、大杉という男が浮かび、山さんとロッキーは大杉宅に出向くと大杉は浴槽の中で服を着たまま腹部をナイフで刺され死んでいた。大杉は数学教師の倹約家で人に恨みをかう人物ではないものの1,500万円ほどの預金を持っており、両親と住むための家を探していた。調べたところ預金はほぼ全額引き出されており、その行方は判らなかった。
浴槽に遺体があったことから外傷からではなく、胃の内容物から死亡推定時刻を判断、大杉が持っていたマッチにより、食事をした喫茶店が判明し合致した。
一方、大杉が探していたという家の方面からいくつかの不動産屋が浮かんできたが、その中に西尾という男が居た。
その男は10年前に山さんが逮捕していた。
当時、西尾はエリート弁護士で車で人を撥ねてしまった後にその被害者を撲殺、巧妙なアリバイ工作を仕掛けたものの、ある「自然現象」で山さんにアリバイを崩されていた。
山さんは西尾に会いに行くが、西尾は穏やかながら待ってましたという勢いでアリバイを主張した。
そのアリバイは成立したが、山さんは既に西尾が犯人であることを内心固めていた・・・・。

ボン・ロッキー編に入り、それまでは家族とのかかわり的な面が主な「主演作テーマ」だった山さんが、露口さんの要望だった山村という刑事の活躍に焦点が当たる方向の作品も多くなっていく先駆けとなった話です。
それも今回は完全に挑戦型、西尾のトリックを重ねた上のトリック、そして目的の為なら手段を択ばない卑劣さと狡猾さは太陽史上の犯人の中でも凶悪さは高い人物、その西尾を「心理戦」で攻める山さんの「罠」も見どころです。

さらに、昭和42年頃には既にボスと山さんは一緒に仕事をしていたことがわかる根拠の一つにもなっている作品です。

赤系の派手なジャケットにサングラスの山さんも拝めます(^_^;)

▼とちぎテレビ・テキサス&ボン編

第203話 51.06.04 鳩時計 (テキサス)大村崑/中江真司 高橋芳樹


ちょっと毛色の変わった作品と思いきや、現代にも通じる「古いもの」と「新しいもの」との人間のせめぎ合いを描く好編です。

自首癖の常連、時計屋のロクさんがまた一係にやってきた時、爆破予告電話が。
すぐさま現場に直行したテキサスは爆弾を解体するものの、爆薬はダミーだった。
そして第二の予告が入り、小屋が小爆発、テキサスは近くにいた子供を救う。

その爆破事件の犯人としてロクさんが自首してきた・・・。
長年、七曲署の中庭にあった大時計を修理してきたロクさんは、その時計が署長命令で新しい時計に更新されてから自首癖が酷くなっていたが・・・。

修理すれば生きる時計や古くなった時計をただ捨てることに憤りを覚えていたロクさん、そしてその気持ちを理解してロクさんに温かい眼差しを送るテキサスを描きます。
スペシャルゲストに大村崑さんを迎え、テキサス・ボン編らしいトリックや意外性も愉しめる特別編的な感じ仕上がっています。



9/15(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「噂」

9/16(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第253話 #263 罠


9/18(日)
21:15~22:10
太陽にほえろ! ボン刑事編 第203話 鳩時計
とちぎテレビ1(地上波)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三角八朗さん、ご逝去・・・・

2016-09-13 20:32:27 | おくやみ
#565「正義に拳銃を向けた男」がファミ劇で放送された3日後の8月29日。

三角八朗さんが虚血性心疾患のため80歳でご逝去・・・・。

#565はブルースの身体を張った「熱演」と、三角さんの冴えないタクシー運転手・坂口の「正義への目覚め」を受けた白熱の演技がぶつかり合った格好になって、太陽後期の名作の一つに数えられると思います。

三角さんは大映出身、私の印象ではTBSのドラマ中心に活躍され、特に『Gメン’75』では20話以上客演され、時代劇や2時間サスペンスでもおなじみの顔でした。
小市民、一癖ある刑事、強面の悪党、胡散臭い男、善人・・・と、幅広い役柄で活躍なさった印象です。
優しそうな外見とは裏腹に、鋭い狂気も演じることができる方でした。

太陽での客演は後期に入ってから、#565はゲスト主演、#618ではコンピューター(パソコン)を利用する犯人グループの一人ではありましたが、その他の3作は残念ながらワンシーンのご出演に終わっています。ただし、「一癖ありそうな刑事」「人の好さそうなタクシーの運ちゃん」「金貸しの社長」というように、三角さんらしい役柄でご出演でした。

第565話「正義に拳銃を向けた男」  坂口辰夫 役
第618話「コンピューター計画」 新村義彦 役
第646話「うそ」 城南署刑事 役
第678話「山村刑事の報酬なき戦い」  タクシー運転手 役
第710話「殺意との対決・橘警部」 岸部 役



梅津さんに続いて三角さんもですから・・・・。


ご冥福をお祈りいたします・・・・。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする