狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

狼魔人流沖縄語講座 沖縄語は老人虐待語?

2007-11-22 18:49:53 | 沖縄語講座

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狼魔人流沖縄語講座

先ず巷でよく聞く話から。

「テレビから聞く沖縄出身タレントの沖縄訛りは判り易いが、・・・沖縄で聞く生の沖縄方言はさっぱり判らない。 まるでチンプンカンだ。」

そして本音では止めの一発が入る。

「やっぱり沖縄語は日本語の方言ではない。 これは外国語だ!」

ブー! それは間違い。 

沖縄語は紛れもなく日本語から分派した方言の一種である。

沖縄ブームに乗って沖縄方言の独自性を殊更強調する人々がいる。

そして中国語の影響を強調する人もいる。

先日も琉球新報コラムで「沖縄方言と中国語」と題して中国語に語源を持つ沖縄方言を解説している地元の弁護士の先生がいた。

その弁護士先生の博識の一つを紹介すると、沖縄方言の「チファーラ」は「いっぱい食べたこと」の意味だが、これは中国語の「喫飯了」から来ているという。

なるほど、説得力がある。

外にも種種の例を挙げて「沖縄方言・中国説」を書いていたが、闘鶏(沖縄方言・タウチー)や獅子(シーサー)、西瓜(シークヮー)はむしろ中国語と言うより日本語語源で説明できる。

日本語も漢字を通じて中国語の影響は大いに受けている。

そのコラムは最後をこう結んでいる。

≪さて、「沖縄方言話さずして、沖縄文化を知ったふりするなかれ」。方言に誇りをもって接すれば、中国語も堪能となること請け合いである。≫

判ったような気もするが、文の前段はともかく、後段の部分は件の弁護士先生一寸筆のお遊びが過ぎたようだ。

当ブログでは、沖縄方言にいくら誇りを持って接しても中国語に堪能になる事は請合いかねる。

沖縄語がその地理的、歴史的特異性から中国の影響を受けたのは紛れも無い事実だろう。

だが、沖縄語はその語法・文法に於いては中国語とは全く別の言語であり、起源は日本語と同じ語法を持つ。

沖縄語を習得するには沖縄独特の単語を習得すれば足りる。

沖縄独自の単語を日本語の話法で話せば、それで沖縄語は卒業だ。

沖縄独自の単語は、①日本語の訛り、②日本語の古語由来③中国語由来、④その他に分類される。

そのうち①日本語訛りを覚えれば大半は覚えた事になる。

幸いな事に、訛りには覚えやすい法則がある。

それを覚えれば沖縄語の日常会話は簡単にマスターできる。

■①日本語訛り 「母音の法則」

先ず単語をローマ字で書いて見る。

(例)
 手→TE   目→ME  毛→KE

ここで E→I と変化する法則を覚えると「手」は沖縄語では「てぃ」、「目」は「み」、
「毛」は「き」と沖縄訛りが三つ習得できる。

これを応用すると泡盛を入れる「甕(かめ)」は?

はい、沖縄語では「かみ」でも通じるが、更に訛って「かーみー」となれば完璧。

更に「O→U」の変化を覚えたら母音の法則は卒業。

(例)
 タバコ→TABAKO→「たばく」が沖縄訛り。

※「E→I O→U」変化の応用例   米→KOME→「くみ」が沖縄訛り。

卒業問題
 「そば」そしてそばに付き物の「かまぼこ」は?

それを沖縄方言では「すば」、「かまぶく」と言う。

退屈な話が続いたがたった二つの母音変化「E→I」と「O→U」を覚えるだけで沖縄訛りの語彙が無限に広がる。

■②日本語の古語由来
沖縄でよく使われる「おじー」、「おばー」は説明の必要も無いだろうが、これが

「たんめー」→おじいさん、祖父(士族の)
「うすめー」→おじいさん、祖父(平民の)
「はーめー」→おばあさん、祖母(平民の) 
「うんめー」→おばあさん、祖母(士族の)
「はんしー」→おばあさん、那覇で士族の祖母・老婆

・・・と、なると考え込んでしまうだろう。

何れもお年寄りを意味する言葉のようだが随分年寄りに対して冷たい表現ではないか。

「たんめー」は「短命?」、「うすめー」は「薄命?」、「はーめー」は「早命?」、
「うんめー」は「運命?」、

そして言うに事欠いて、「はんしー」を「半死」呼ばわりでは余りにも年寄り虐待が酷すぎる。

沖縄方言とはこのように老人に冷たい言葉だったのか。

「沖縄ではお年寄りを大事にすると聞いたが、この年寄りハラスメントは一体どう言うことだ!」

ハイ、この謎は次回に解き明かしてみよう。

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「沖縄条項」は既に設定済みだって!?

2007-11-22 06:25:00 | 教科書

 

■「沖縄戦条項」は既に設定済み■

当日記は教科書検定に「沖縄条項」を設定せよという沖縄の左翼勢力の運動に対し、絶対これを阻止すべきだと主張してきた。

左翼勢力が騒ぐのはいつものことと思っていたら、何と県知事も「沖縄条項」を言い出すとつい我を忘れてしまった。

抑えていた品性の悪さが顔を出して次のようなことを口走ってしまった。

「沖縄条項」? ミソもクソもチャンプルーかよ

でも、この時点では「沖縄条項」なんて出来るはずも無いとたかをくくっていた面もあった。

ところが、これが既に設定されてされていたと知って仰天した。

歴史教科書研究家上杉千年氏の研究によると昭和57年の朝日の誤報による「侵略・進出騒動」の結果「近隣諸国条項」が設定されたドサクサに紛れて、「沖縄戦条項」が運用内規として既に設定されているという。(「集団自決“強要”問題」の基礎知識・上杉千年ー歴史教科書研究家ー「わしズム掲載」)

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■朝日の誤報「侵略・進出騒動」で「近隣諸国条項」■

昭和57年(1982年)、「検定で日本軍の華北侵略が進出に書き換えられた」という朝日新聞の誤報を発端に中国・韓国が猛反発してこれを契機に教科書記述には「近隣諸国条項」が適用されるようになった。

今から思えば偶然だったのか、それとも確信犯だったのか、日本中のメディアが中国、韓国の抗議で騒然としていたその同じ時期に、実は国内でも教科書の書き換え問題が起きていた。

実教出版の高校歴史教科書「日本史」に「戦闘のじゃまになるなどの理由で、約800人の沖縄県民が日本軍の手で殺害された」と記述が有ったため、検定意見が付いて一部記述が削除された。

25年前の昭和57年、日本中のメディアは中国、韓国の抗議に気を取られていたので「国内の検定意見」は目立たなかったが、今回と同じ教科書騒動が沖縄で起きていた。

 

■当時も沖縄で抗議運動■

沖縄では「民主教育を進める沖縄県民会議」などが抗議運動を起こし県議会も「教科書検定に関する意見書」が採択された。

当時の沖縄県教育長を務めた新垣雄久氏はその時の様子を次のように回想している。

<1981年度の教科書検定で、高校日本史教科書の沖縄戦の記述から「日本軍による住民虐殺」が削除されたことを知った時,これは大きな問題になるという意識を持った。 82年8月ごろ、当時の文部省に行き、初等中等局長に記述回復を求めた。  当然、教科書には「住民虐殺」の記述があるべきだと思った。 また、教科書で沖縄戦の記述が少なく、沖縄は住民を巻き込んだ地上戦が起きた場所であり、重視して取り上げて欲しいととの思いがあった。

初等中等局長は「教科書検定は文部省で簡単に覆せるものではない」と言ったが、「出来るだけ県民の要望に沿うように検討したい」と答えた。

その後、記述は回復した。

沖縄が復帰して10年しかたっておらず、国の沖縄への思いも強かったように感じた。>(2007年9月22日琉球新報)

「教科書検定は文部省で簡単に覆せるものではない」と言いながら、

「出来るだけ県民の要望に沿うように検討したい」と25年前の文部省局長が新垣教育長に回答する姿が、最近の渡海文科大臣の沖縄抗議団に対する回答と二重写しになる。

■ドサクサ紛れの「沖縄条項」設定■

新垣氏は「その後、記述は回復した」と簡単にしか触れていないが、その時実は「近隣諸国条項」と同時に運用上の内規として「沖縄戦条項」が決められていたという。
(歴史教科書研究家上杉千年氏⇒【動画】沖縄戦・慶良間列島の集団自決 - 真実は一つ

「沖縄戦条項」はマスコミでは報じられていないが、もしこれが事実だとしたら沖縄は25年前に既に中国や韓国と同じように歴史においては外国扱いされていることになる。

昨日のエントリで触れたが、今回の教科書検定審議会で沖縄戦の専門家として林博史関東学院大学教授等の意見書提出を求めているという。

沖縄タイムスには、係争中の裁判の事務局長をしている山口剛史・琉球大准教授の意見として、

「意見書を提出させるのではなく、審議会に招いて審議委員への説明や議論を認めるべきだ」、

「文書提出だけでは、読み違いが生じる恐れもある。今回の検定と同じことが繰り返されない保証はない」と指摘しているが、これは保守派としてはむしろ望むところではないのか。

それどころかもっとオープンな紙上討論会などを実施して欲しいものだ。

左翼学者の意見のみを掲載し、反対意見の学者にかたく門を閉ざしていたのは沖縄メディアはなかったのか。

今回の「教科書検定騒動」を気に「近隣諸国条項」の運用内規にあるといわれる「沖縄条項」を撤廃すべきである。

いや、臭いものは元から断たなきゃダメ。 「近隣諸国条項」そのものを撤廃すべきと思う方、

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