狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「沖縄条項」? ミソもクソもチャンプルーかよ

2007-10-06 05:48:23 | 教科書

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教科書検定:基準に「沖縄条項」新設を要求…沖縄県知事写真付き記事

渡海文科相(右端)に対し教科書検定撤回を求める決議文を読み上げる仲里利信・沖縄県議会議長(右から2人目)。左から2人目は仲井真弘多・同県知事=文科省で3日午前11時6分、川田雅浩撮影
渡海文科相(右端)に対し教科書検定撤回を求める決議文を読み上げる仲里利信・沖縄県議会議長(右から2人目)。左から2人目は仲井真弘多・同県知事=文科省で3日午前11時6分、川田雅浩撮影

 沖縄戦の住民集団自決で日本軍が強制したとの記述が教科書検定で削除された問題で、沖縄県の仲井真弘多知事は3日、国会内で記者会見し、教科書検定基準にアジア諸国に配慮する近隣諸国条項と同じような「沖縄条項」を新設するよう、文部科学省に要求する考えを明らかにした。

 仲井真知事は、渡海紀三朗文科相らと会談した後、先月29日に約11万人(主催者発表)が集まった県民大会で実行委員会委員長を務めた仲里利信・県議会議長らと会見した。仲里県議会議長は「今後も同じ問題が出ないとも限らない。10年後に出たら、(戦争体験の)証言者もいなくなり、そのまま検定が通ってしまう。今後も起こらないようにしたい気持ちだ」と述べ、今回の問題が解決した後に「沖縄条項」の新設を文科省に求める考えを示し、仲井真知事も同意した。(略)毎日新聞 2007年10月3日 21時00分                       

                    ◇

沖縄が日本の一県である以上「沖縄条項」なんて馬鹿げたことが実現するなどとは思わないが、県知事がこれの新設に同意したとなるとスルーするわけにはいかない。

国の教育の根幹をなす教科書の記述に、「明らかな間違い」がない限り国は「命令」も出来なければ「強制」も出来ない。

しかし「関与」をしなかったら教育に関する国の責任放棄になる。

勿論専門家集団で構成する審議会などを通じての「関与」である。

無理が通れば道理引っ込む。

「教科書検定意見撤回」を求めて上京した沖縄県知事を先頭の陳情団は、

「理」で拒否されると「情」で迫る。

奥の手の「県民感情への配慮」を持ち出し、その延長線上にある「沖縄条項」を持ち出した。

だが、これは禁じ手だ。

「近隣諸国条項」と並んで「沖縄条項」を持ち出した瞬間、沖縄は大きなアイデンティティ放棄の世界へ足を踏み込んでしまったのだ。

仲井真沖縄県知事は沖縄が日本の一県であるという事実を忘れてしまったようだ。

知事は沖縄県を日本の教育制度から外し、中国や韓国と同じ外国扱いせよと宣言したことに他ならない。

そこまで来ればもはや文部省検定教科書も必要ないのではないのか。

何もわざわざ上京して国に教科書記述を陳情する必要もない。

それこそ、「検定教科書」ならぬ、「“県”定教科書」でも自主制作すれば済む。

琉球大学や沖縄国際大学にはマルクスレーニン主義史観の教授たちが手ぐすね引いて待っているはずだから。

 

「沖縄条項」は何も政府の「ゼロ回答」の結果突然出てきたわけではない。

沖縄の左翼勢力が密かに狙っていた本丸は、単なる教科書記述云々ではなく、実は「沖縄条項」の新設だったのだ。

その左翼勢力に保守派のはずの知事が取り込まれてしまった、

「うちなーびけーん」(沖縄だけは特別)というやつだ。 

「教科書検定問題」県民大会に前向き カメラ  (7/26 9:48)

≪ 教科用図書検定基準に、アジア諸国との近代の歴史に特別な配慮をする近隣諸国条項があることについて触れ「軍命による『集団自決』は事実としてあったということをはっきり明記させたい」と、アジア諸国同様の「沖縄条項」を求めることも含めた動きにしたいとした。(琉球新報 7/26 9:48)≫

                     ◇

教科書検定 沖縄条項新設に消極的

まさか政府が「沖縄条項」を認めるとは思わないが、

民主党政権に変ったらどうなるか分らない。

何しろ民主党は沖縄に関して、こんなことを考えている政党なのだ。

「民主党の沖縄政策」 沖縄を中国に売ります!

そうなったら正に悪夢だ!

 

■近隣諸国条項■

以下は「沖縄条項」に関する過去記事抜粋です。

≪「河野談話」と同様に歴史の事実より「近隣諸国」への政治的配慮を教科書記述に求めたのが「近隣諸国条項 」。

「近隣諸国との外交関係に配慮する」と言う政治的理由で、世界中の国でたった3ヶ国でしかない、中国、韓国、北朝鮮の歴史観に迎合するような教科書制度が「近隣諸国条項」なのだ。

その一方、近隣諸国である中国、韓国、北朝鮮の教科書作成には同じような規定がないことは問題である。

国際的にも大いに疑問と言うより、独立国家として恥晒しの「近隣諸国条項」である。

 

教科書に史実に反する記載があってはならない。

これには右も左も異論は無いはずだ。

当然、何が史実であるかは科学的な議論により決定すべきであり、近隣国への政治的配慮により史実を記述するべきではない。

日本以外で教科書の内容が外交上の問題になった例は聞いたことがない。

他国の教科書に何が書かれていようと、干渉しないのが世界の常識である。

沖縄のサヨク団体は、この「近隣諸国条項」に加えて、教科書の記述に「沖縄条項」を特設せよというのだ。

これが悪夢でなくてなんであろう。

そうなれば、史実は専門家の論議・検証ではなく、「県民感情を配慮して」史実無視の記述を教科書に書かねばならぬ。

正にサヨク・マスコミの思う壺である。

では、国辱的な「近隣諸国条項」が出来た背景は何だったのか。

その経緯を「しんぶん赤旗」から以下に引用するが、説明は概ね正しいが、

八二年、高校・小学校教科書が日本の「中国侵略」を「進出」などと書いていたこと・・・

このくだりは例によって朝日新聞の捏造記事だったことを、同記事は触れていない。 

教科書検定基準の近隣諸国条項とは?
2001年5月12日(土)「しんぶん赤旗」

 〈問い〉 いま話題の教科書問題に関連して、教科書検定基準の近隣諸国条項というものが出てきますが、どういうものなのですか。(山口・一読者)

 

 〈答え〉 近隣諸国条項は、文部科学省の社会科教科書にかんする検定基準の一つで、一九八二年に起きた歴史教科書の「侵略・進出」問題を契機に作られたものです。

 八二年、高校・小学校教科書が日本の「中国侵略」を「進出」などと書いていたことが問題となり、内外から批判が起こり、外交問題にも発展しました。同年八月二十六日、当時の宮沢官房長官は談話を発表。「過去において、我が国の行為が韓国・中国を含むアジアの国々の国民に多大の苦痛と損害を与えたことを深く自覚し、このようなことを二度と繰り返してはならないとの反省と決意の上に立って平和国家としての道を歩んで来た」とし、この精神が「我が国の学校教育、教科書の検定にあたっても、当然、尊重されるべきものである」とのべました。

 この談話の具体化として、文部省は、教科書検定基準の中に「近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること」という条項を設けました。これが、検定基準の近隣諸国条項です。

◆参考:朝日の敵前逃亡 「侵略→進出」 ≫

                      ◇

 

■拝啓 仲井真県知事殿■

 >今回の問題が解決した後に「沖縄条項」の新設を文科省に求める考えを示し、仲井真知事も同意した。

仲井真知事殿

あなたは沖縄の保守派の支援で知事に当選したことをお忘れですか。

沖縄の偏向マスコミの恫喝で立場が右に左にコロコロ変るのはご愛嬌だとしても、

教科書の記述変更を要請することと、「沖縄条項」新設を要求することは似て非なることを認識しておられるでしょうか。

前者は日本の県の首長として場合によっては有り得ることかも知れません。

しかし、後者は沖縄県が日本の一県としての立場を忘れ、中国、韓国などの外国と同列に置き、自らのアイデンティを放棄したことになります。

これは県民の1人として到底看過できることではありません。

35年前、沖縄が「島ぐるみ」で手に日の丸を携えて悲願の「祖国復帰」を勝ち取ったことはお忘れですか。

米軍占領下にあっても、又祖国日本との永久分断を図るため「英語による教育」を目論む動きにも、

何時かやってくる祖国復帰のその日のため、ガリ版刷りの「文部省教科書」で子供たちを教育し続けた諸先輩の労苦をお忘れなのでしょうか。

マスコミに煽られて左翼運動のお先棒を担いだ結果、保守政治家としての立場をお忘れなのでしょうか。

くれぐれも教科書記述に異議を唱えることと、「沖縄条項」新設とをごっちゃにしないで下さい。

いくら沖縄がチャンプルー(ごたまぜ)文化だからといって、「ミソもクソもチャンプルー」は勘弁してください。

                      *

仲井真知事はこの数ヶ月、左に大きくぶれたのを反省したのか、突然尖閣諸島の視察をすると言い出した。

まさか台風来訪を見越しての発言ではないでしょうね。

なんだかね。



      タイムス夕刊(4日)

【おまけ】

【集団自決問題】 報ステ古舘氏「仮に2万人だったとしても何がいけない」「人数の問題ではない」…沖縄11万人集会水増し問題で http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1039337.html

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9 コメント

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Unknown (きんじょう)
2007-10-06 12:29:46
ついに出た本音というかなんというか。面白い。世の中なんでもありです。保守系の知事からこういう要求がでるとは、なんどもいうが面白い。平和の礎を作って、自らが沖縄の守護神と思っていた某前革新系知事も草葉の陰で、失礼まだ生きている、地団太踏んで悔しがっているだろう。

今回の県民大会開催に消極的だった県知事が、沖縄条項を要求するまで強硬になったのにはどういういきさつがあったのであろうか。

①琉大のT教授あたりに洗脳された

②自民党員である前に沖縄県民という意識が強かった。

③とりあえずここは肉を切らして骨を絶つ作戦に切りかえた。沖縄の戦争被害に関して、もっとも意を注いでいるのは革新系ではなく沖縄保守系とのイメージをつくりあげ、次回の選挙を優位にもっていこうという深謀遠慮。

ただ沖縄条項はまずいよ。歴史研究が改ざんの方向に向かっているのか、それとも真実の追求に向かっているのかは、それこそ歴史が証明していくし、その都度真実に近づけるべきだし、それゆえ自由に議論させるべきと思うが、条項が出来るとそれも不可能になる。恐ろしいことです。彼らは今の自分たちの歴史観が完全なものだとでも思っているのであろうか?そろそろ頭が固くなるお年ではあるかも知れないが、沖縄戦ですらまだ未知の部分が一杯ある。そこは次代に引き続いて研究させる余地は残しておかないのは傲慢というものです。

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Unknown (sowjun)
2007-10-06 17:27:07
知事なんて飾りです!それが民間人には分からんのです!!(ジオン技術者風)
しょせん知事は飾りです。
もっとも問題なのはメディアです。
あんだけ煽って県民の総意の様な報道を繰り返した。
もしそれに逆行するような行動をとれば、やはりメディアに叩かれる。
それでメディアに叩かれ、知事から降ろされるのは避けなければいけない。もしこの状況で知事が交代となれば、次になる知事は完全左翼知事が当選してしまう。
色々板ばさみだと思うぞーー;
仮にも尖閣の視察に行こうとして、近隣諸国の危機感を煽るのではないかという左翼メディアの質問に「え?だってあそこは沖縄県でしょ?」(コメント違ってたらごめん)と言った知事ですから、今までの知事の何倍もマシな人です。
確かに県民大会は10万人どころか2万人ともいう話が出ている。
そしてそっちが本当らしい。それにあそこって収容人数3000だったか30000だったからしいね。
そしたら古館は「これって数の問題なんでしょうかね」と言い出す始末。
この問題は、いかにも、無知で狂った民衆が一番強力であると思える状況です。(正確には世論操作などによってあたかもデモがおこっているかのように見せている左翼メディアが力が強力なんだが。)
インタビューに答えてる人はもちろん仕込みか洗脳済みですが、ああいうバカでもあんなにインタビューして映像で残してしまうといかにもと思えてしまうわけです。
この状況を打破するのは内地には無理です。
沖縄県民は島意外からの知識や救いの手をすべて圧力と思うように教育されてますから。
これは、内部からやるしかないのです。
なんとかして、沖縄県民の知識の程度と、沖縄条項なんてバカなことは望んでいないという事を発信しなければ。
悲しい事に沖縄メディアは全滅ですから、ネットの力で・・・--;難しいかなぁ。
誰か指導者の器の人はいないだろうかーー;
私のような小物では末端の協力者程度の実力しかない。

極端な話だが、新しいテレビ局、新しい政党、もしくは、沖縄県民による、沖縄条項反対署名サイトなど、なにかしらの行動が必要だと思う。
このままでは沖縄ではどんどん取り残されて悲惨な結果になってしまう。
もし中国になってしまったらーー;
おいらは姉妹はいないが、いとこの子達はまだ子供だ。危機感を覚える。

沖縄県民はもう目覚めなければいけない

はいーー;わけのわからん長文ですまん
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Unknown (シータ)
2007-10-06 17:33:34
ブログサーフィン中に立ち寄りました。
応援ポチッ!
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Unknown (青森系千葉県人)
2007-10-06 19:23:45
彼女が沖縄出身なので、この問題を見ていると非常につらいです。
保守系のブログ・掲示板を見ていると離間工作員のコメントががちらほら。議論にすらならない罵詈雑言「反日琉球人は独立させろ」「「恩知らず琉球はいっそ中国に売り渡せ」
(沖縄でなく琉球・中国に売り渡せとコメントしている時点でどういう思想の人か言わずもがなでしょうう・・。)
24時間貼りついていて、プロパガンダ的に同じことをコメントする。プロ市民丸出しですよまったく。下品で見るに堪えません。「沖縄の平和のため」を叫んでいる左翼が沖縄県民を「○人」呼ばわりしている。彼らは革命が起こればなんでもいいんでしょうね。
千葉県出身なので過激派のひどさはよく知っています。成田空港闘争で数百人を傷害50人以上を殺した、オウム同然の過激派が「命どぅ宝」なんてよく言えたもんですよ。過激派だけならまだしも、中国が介入してくると本格的にやばいことになるでしょう。
本土でもロハスやらエコロジー(の利権)で反日勢力が力を盛り返しています。資金源であるこいつ等をまず潰さないことには・・・。

お体に気をつけて、沖縄の皆さんもがんばってくださいね。
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親切を装う (ヒロシ)
2007-10-06 21:42:23
沖縄条項なんて、、、
民主党の沖縄政策は中国の思うつぼですね。
まあ、これはアメリカが黙って見過ごすとは思えません。
県民大会の際に駐車場利用を許可しなかったくらいですからね。

マスコミに煽られて考える事を止めてしまった県人。
自分で考える事から始めてみましょう!
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台湾論鳩的 (はとぽっぽ)
2007-10-07 04:26:58
台湾独立派というのは日本でいうところの親米保守だということに今更ながらに気がつきました。では台湾における反米保守とは何かを考えたところ、中華民国派ではないかという結論に至りました。米国にも中共にも支配されない、むしろ自分こそが中華の正統であるという姿勢ですね。台湾が中華民国の正統後継者を名乗り民主統一を掲げて中共に戦いを挑むことが中国と台湾にとっての真の愛国的行動でありましょう。金美齢は明らかに親米保守ですが、李登輝はどうも隠れ反米保守なんじゃないかと思うのです。彼の著作では台湾が中国に併合されたくないのは中国が非民主国家だからだというようなニュアンスだったものですから。だったら中国が民主化したなら併合OKなのかと?そもそも戦前の日本を評価する人が心からの親米派でいることなどできようはずがないのです。中華という大きな枠組みに組み込まれることを前提に、その中でどれだけ自治権を拡大出来るか、そしていかに主導権を握るかが、台湾にとっての愛国的且つ現実的な方向性ではないでしょうか?それが米国における州のようなものなのか、あるいは自治共和国のようなものなのかは台湾のがんばりしだいです。台湾政府は武力では北京政府に劣るけれど、民主統一というスローガンを掲げ、北京政府に不満を持つ中国人民を味方につければ、台湾政府主導による北京政府の打倒も決して夢物語ではないと考えます。日本の命運は台湾のその動きにどう呼応していくのかにかかっています。新生民主中国が親日的であるという保障はどこにもありませんから。
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Unknown (狼魔人)
2007-10-07 11:52:16
◆きんじょうさん

仰るとおり、仲井真知事は全国テレビの露出度を高めて任期後は国会議員を(狙っているのではないでしょうか。

まさか「沖縄条項」に本気だとは思いませんがね。

本気だったらこのお方かにはんりています。


◆sowjunさん

尖閣視察も行くと言ったり、中止したりでこの方の考えよく分かりません。

もう、そろそろ「かにはんりている」のでしょうか。


◆シータさん

ご支援ありがとう。


◆青森系千葉県人さん

県外から見たら沖縄県民が集団発狂したとでも見えるでしょうね。(笑)

そのように誘導した沖縄マスコミの異常さは犯罪といっていいでしょう。


◆ヒロシさん

「沖縄条項」が実現するとは思いませんが、知事がこれに同意したことが問題だと思います。

民主党が政権を取ったら実現するかもしれませんね。


◆はとぽっぽさん

台湾問題は「台湾」中華民国」「中共」と三つの概念が入り組んでいてそれにアメリカ、日米安保が絡むと分かりずらいですね。

「中華民国の中に台湾がある」という考えと「台湾の中に中華民国の残りかすがある」という考えで行くと
、後者を取ります。
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引用させてください (suzudaisuke)
2007-10-10 08:38:33
参考になりました。拙ブログで引用させていただきました。
返信する
Unknown (狼魔人)
2007-10-10 18:46:10
suzudaisukeさん

お久しぶりです。

引用いただき光栄です。

今後もよろしくお願いします。
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