虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

称号

2011年11月29日 | ランニング

先週は西と東でそれぞれ伝統あるマラソン大会があった。
頑張る仲間たちを尻目に、神戸マラソン後の弛緩の時をしつこく続けていた、わたくし。
週末はプロのシェフ主催の野宴に参加。
これが野宴か?と思わせるご馳走のオンパレードに舌鼓。
あれっ?このフレーズ少し前にも使ったような・・・。
要するに酒池肉林の宴会ばかりに明け暮れていたということだ。

そんな風に大事な休日を練習もしないでゆるゆるとたゆたって過ごしていたらば・・・・。
東のレース会場から快挙達成の知らせが届いた。

    サブスリーランナーとは。
フルマラソンを3時間以内で走るランナーの事を指す。
が、この称号を与えられる者はマラソン完走者のうちの僅か4%しかいない。
多くのラン仲間(おもに男子)がこのタイトル獲得に挑戦する壮絶な闘いを見てきた。
何度もトライしてやっと掴んだ者、あと一歩のところで諦めた者、まだまだ夢の為に鍛錬している者など様々。
市民ランナーにとって畏敬の称号だが、そこへ至るまでの道のりは至難だ。
そして今回お互いに励まし合いながら頑張ってラン仲間がその夢の領域に到達したというのだ!
「今持てる力を全部出し切りました!」
と、ゴール後すぐの嬉しきメール。

3分もおつりのあるタイムで余裕のサブスリー達成。
正直言ってこの大会ではまだ無理かな・・。なんて思っていただけに快挙報告のメールを前にしばし呆然となる。
嬉しさと同時に尊崇の念が一気に込み上げてきた。
ストイックにドラスティックに頑張っていた彼の姿を思い起こして感無量。

10キロ程走っただけでこんなご馳走食べて楽しんでいる自分を大いに恥じる。
         

       

         



気合入れ直して頑張ろうっと。

とりあえず仲間の快挙に心から
       おめでとう!!


弛緩期

2011年11月25日 | ランニング

フルマラソンのレースが終わると、暫し憩いのとき。
抜け目なくちゃっかり宴会予定をいっぱい組み込んでいる。
第一回目は女子会。美女ガー?ばかり数名が集まり、自宅での鍋パーティーと洒落込んだ。

  【美を追求するコラーゲン鍋とトマト鍋の2種類】
                                 【上は亀寿司名物の厚焼き出し巻き卵】

       【今季初物焼きまつたけ~♪】

  【亀寿司の太巻き&十三名物のみたらし団子♪】

  【京都のスウィーツ茶ラミス、どす♪】

集まった5名のうち、大阪マラソン出場者1名、神戸マラソン出場者3名、どちらも外れた者1名。
5名のこの当選確率は実際の倍率と比べて妥当な数値なのかどうか?
どちらも外れた者1名はボランティアスタッフとして両方の大会に出場しているし。
二つの大型マラソンの話題では大いに盛り上がった事は言うまでもない。
内輪のうだうだ話からこの2大会を勝手に総括してみると・・・・・・・・。

受付会場からスタートまでの流れで混乱がなかったのは神戸のほう。
大阪は広すぎて戸惑う選手が多かった。
スタート時のトイレでも神戸に軍配か?全く並ぶことなく用を足せたが、これは女子だけかもしれない。

なにせ女子会なので女子の情報しかない。
仮装のド派手さは大阪が圧倒。でも沿道の応援は神戸の熱狂度が勝る。
コース取りはいずれ劣らぬ絶妙さ。
以外に芸能人の出場が少なかったのが神戸。
おまけに受付会場のエキスポが期待はずれであまりにもしょぼくがっかりしたとは皆の総意。
噂に聞く4時間半以降でゴールしたランナーの渇水、飢餓地獄。
これが神戸のもたらした最大の不手際だろう。
が、エリートランナー?ばかりが集まった今回の宴会では、実際にその現場をミタのは、スタッフを終えた後私設エイドに
回ったMちゃんだけ。
そして彼女のミタっ!ものとは!
公式エイドには水もなく食べ物の空き箱が置かれているだけだったらしい。
難民の如く水と食物を求めて次々と現れるランナー達は我がクラブの
私設エイドにも群がる。
水を買い足してもあっという間に無くなったという。

よって沿道の自販機はすべて売り切れ、コンビニは長蛇の列となる。
レースを放棄して店先でコンビニ弁当を広げてピクニック気分のランナーを多数見たという。
渇水ランナー達はエイドに並ぶ空のペットボトルを恨めしげに見つめながら通り過ぎて行った。
確かに悲惨な状況だったようだ。
この事は次大会への最重要申し送り事項にしてもらいたい。
次に控える大型マラソン大会、京都マラソンと名古屋ウィイメンズはさてさてどうなることやら・・・。

宴会メンバーは当然これらの大会にも出場予定。
呑んでばかりでおちゃらけているように見える我々だが・・・。
その反面、次なる大会への対策と練習メニューの話題でも真剣に議論しあったのだ。
皆、それぞれの目標に向け女の闘志メラメラだ。
特に隣にいた姫は「そろそろ私が勝たないと読者に飽きられるからな~」
などとのたまう。
えっ?本気で勝つでいるの?けっ、チャンチャラ可笑しいわぃ。
名古屋の目標は自然体でシーズンベスト!
姫になど負けるわけがない。
母娘のお揃いのコスチュームも考えたし、今から燃えている!


ハナ差レース

2011年11月21日 | ランニング

第1回神戸マラソン。
雨予報のお天気がまたまた覆り快晴の中開催された。
自分の感覚では何の不具合も不満もなく大成功の大会だったと思っていたが・・・。
後で得た情報では後続のランナーの間では、給水、給食が全く足りたくて大変な状況になっていたらしい。
このあたりの事情が大会の評価としてどのように反映されるのか、気になるところだ。
後日しっかりチェックしなければ・・・・・。
それよりも取り急ぎ記さねばならない事は母娘が相まみえた今季初のフルマラソンレースの勝敗。
いや~、実に面白かった!!
コースの素晴らしさ、沿道の応援の熱狂、神戸スウィーツエイドetc。
神戸マラソンの楽しさは数々あれど、個人的には姫とのバトルが一番刺激的で興奮したファクターだった。
マジレースではないとしたレースだったが密な目標は設定していた。それは・・・・・・。
    「ファンラン&エイド完食でサブフォー」
出来ればええな~。くらいな・・・位で。
レース前の調整も皆無。前日には友人と飲み歩いてもいた。
スタートラインでも緊張感なくお祭り気分。
      
ラン仲間が大勢参加しているのでスタート時のゆっくりペースは楽しきお喋りラン状態だった。
沿道の大声援にもしっかり応え、神戸の風景もじっくり楽しむ事が出来る。
何て楽しいんだろう!2週間前の徳島マラソンとは大違いだ。やっぱりマラソンはこうでなきゃ。
沿道には仲間の応援隊がいっぱい来てくれている。
「tacocoさ~ん、頑張って!」
「Sさ~ん、頑張って~。」
「Uちゃん、頑張れ!」「姐さ~ん!」
ハンドル名、あだな、愛称、本名などで声援がひっきりなしに飛ぶ。
ラン歴10年の重み深みはこれほど沢山のラン友を作ったのだ。感慨深い。
近くを併走するランナーの方々は、この人どこの有名人やろ。と思っておられた事だろう。
いろんな要素で力をいっぱい貰い、あっという間にハーフ地点。
さてさて、今頃姫はどのあたりを走っているのだろうか。
Aブロックスタートの私とCブロックスタートの彼女とのロスタイムは何分あるのか?
そろそろ姫が追い抜いて来てもおかしくな頃だ。
こちらも脚に疲れを感じ始めてきたしな・・・・・。
と思ったらタイムリーに蛸飯のおにぎりの提供があった。めっちゃくちゃの美味。お陰で足も大いに復活した。
次なるお楽しみはスウィーツエイドだ。これが予想以上の超大判振る舞いエイドだった!
リサーチしていた銘柄スウィーツがが全て個包装で山積みされている。
ほぼ全種類完食してやったさ。
    アンリシャルのフナンシェ、美味でした~。
(こんな行為が後続ランナーの飢餓状態に繋がるとはその時点では知るよしもなく・・。
参加人数分、ちゃんと計算して用意されていると思っていたのだからお許しくださいませ。)
25キロ地点では所属クラブの嬉しい私設エイドが待ってくれていた!
薦められてビールを飲むっ!ええねんっ。今日はファンランやからと、グビグビ~。その瞬間だ!
   「お先に~♪」
肩を叩かれて、姫が疾走していくではないか。
思わずむせ込んだわ。あんにゃろ~。人が憩っている隙に、失敬な!
慌ててビールを飲み干し追いかけたが既にその背中は見えない。
まっ、ええかっ。わたしゃ、ファンランやし~。
次のエイドを楽しみに歩を進める。30キロ手前。二週間前のレースではこの頃既に苦しみの極地やったな~。
休憩しながらのランでは、まだまだ脚が元気だわ。
そうこうしていたら前方に姫の背中が見えた来た。ひょっとしてへばっているのか?
追いつく寸前、背後に張り付いて様子見の為にこっそり尾行してやった。
やはりかなり疲弊している様子だ。
但しこの尾行ランは沿道から「tacocoさ~ん」の声援で、「ばれても~た~。」
仕方ないからさっさと追い抜いてやる。
だが、2度目のスウィーツエイドで寛いでいると、姫がまたまた抜き返しやがる。
エイド完食のミッションを忠実に守る私の休憩時間は長いのだから仕方無い。
食後すぐさま追いかけるも既に遥か前方を行く姫。
それでもじわりじわりと距離が縮まっていくから不思議だ。
そして最難関の浜手バイパス。この登りで姫を捕らえた!
が。無情にも直後にやってきたのが和菓子エイド!
せっかく追いついたのに・・・。和菓子の甘さに我を忘れて舌鼓を打っている内にまたまた姫の逆襲に合う。

だが幸いな事にここのブリッジは登りが一回だけじゃなかったのね。
2度目の更に激しい登りがあったのっ!
村岡で鍛えた脚は脆弱な若者の脚に難なく打ち勝つ!
ここで大差を付けて快調に下りを飛ばしまくった。この時点で勝利を確信したっ!!
    が・・・・・っ!

「好事魔多し」
とはまさにこの事。左脚に奇妙な違和感。
あっ、この感覚には覚えがある。不吉な・・・。と思ったのも束の間。

     「左脚、完攣り~~っ!」

激しい痛み。コースアウトして屈伸&ストレッチして回復を待つ。
残り4キロ。惨めに歩いてゴールする場面が脳裏をよぎった。
そろりそろりとラン再開。有難いっ!走れるっ!
こんど攣ったらおしまいだ。そんな爆弾を抱えた状態で姫を猛追。
残り2キロで姫の背中が見えた!既に脚売り切れ状態の姫を捉えるのは容易かった。
「ラスト2キロ。頑張れよ!」と声を掛けて抜き去る。
「も~、あかん~。」と悲鳴の姫。
まずは古馬が先着のゴール。
2分ほど遅れて姫馬がゴール。
何というエキサイティングなデットヒートだったのだろう。
この醍醐味は神戸マラソンの全ての魅力を凌駕するっ!!
二人とも時計をええ加減に設定していたのでゴール時点では僅差の勝負の勝敗が全く判らなかった。
翌日。正式タイムをネットで検索してみると・・・・・・・・・・。

姫、3時間57分15秒。
母、3時間56分59秒。

何とハナの差16秒で母馬が勝った。

    「ファンランでサブフォー」

この目標が達成できたのも姫とのバトルがあったお陰だ。
彼女の背中が見えていなかったら絶対に後半自分に甘えた走りをしていたはず。
持つべき者はええライバルやね。(低レベルとはいえ・・。)

以上取り急ぎ、秋のGⅠステークスの結果報告でした。
            


神戸スウィーツ

2011年11月17日 | ランニング

          

   

 
これらのスィーツラインナップは・・・・。
神戸マラソンのランナーエイドで提供されるであろうスウィーツのごく一部。
神戸といえばスウィーツ。
その銘菓店がエイドステーションに協賛してくれマラソン大会を盛り上げてくれるという。
実はこの情報はラン仲間のMさんがさる筋から入手したというもの。
許可を得て以下にその詳細を公開する。

  ◆アンテノール(マドレーヌ)
  ◆ユーハイム(クッキー)
  ◆アンリ・シャルパンティエ(フィナンシェ)
  ◆ゴンチャロフ、風月堂、モロゾフ(チョコレート)
  ◆明治製菓(たけのこの里)
  ◆白鷺陣屋(ようかん)
  ◆杵屋(ようかん)


いやはや見ているだけで生唾ゴックンじゃないっすか!
「神戸マラソン、ファンランにして本当に良かった!」
と今、心底そう思っている。
早速、姫に
  「こんなスウィーツをスルーしてマジランするの?可哀相やな~。」
とメールを送ってやった。(とことん性悪母である。)
だが那覇マラソンでほとんどのエイドに立ち寄りながらサブフォーを達成した彼女の事。
逆にスウィーツの力で好タイムを出すやも知れぬ。
そんなこんなの色んな意味で楽しみだ~。
なんたってファンランで参加するフルマラソンほど楽しいものはないからね。
わくわく。


敵前逃亡

2011年11月15日 | ランニング

 

     
   

  
いきなりのご馳走ラインナップ画像は・・・・。
神戸マラソン1週間前。
そろそろカーボを始めなくてならない大切な日の昼食として我が胃袋に収められた食物の極く一部。
淀川河川敷で開かれたBBQパーティーに参加してのものだ。
本格シェフが腕を振るってくれた野宴は、河川敷に出張レストランがオープンしたかのようなゴージャスな宴だった。
あまりの美味にひれ伏し、ランで駆け付けても摂取したカロリーはその倍くらいになったはず。

   あかんやん、神戸マラソン!

いえいえ、とっくに神戸マラソンはファンランで楽しむ決心でいる。
本来は徳島マラソンで今季の目標タイムをクリアした上で神戸はファンラン。
というのが計画だった。が・・・・・。
目標タイムに5分及ばかったとは言え、フルをマジランしたダメージは2週間では快復しない。

名馬といえどtacoco号は老馬であるのだ。誰が、老婆やねんっ!byひとり突っ込み。
次の本命レースに向けて3ヶ月ほど放牧させてやろうかと考えている。
因縁の「母娘」が今季初めて相まみえるレースだった神戸マラソンだが・・。
醜い闘いの顛末を期待してはる諸氏には肩透かしとなる。
が、疲労を理由に母は敵前逃亡する!(きっぱり)

だってね、今度の大会のパンフレットにはね。
21キロと27キロエイドに「神戸を代表する洋菓子」のスウィーツエイドがあると告知されているんだ。
そんなのスルーして真面目に走っていたら落選した何万にものランナーに申し訳ないやん。

せん姫さん。
悪いが、君は一人でマジ走りしてくれたまえ。
ライバルの徳島タイムはハードルが低いよ。
これを目標に頑張って苦しんでとっとと私を追い抜いてね。

ただし正真正銘のガチンコ対決は名古屋ウィイメンズで!


ラン歴10年

2011年11月10日 | ランニング

昨夜、徳島マラソンの完走証を「完走証過去帳ファイル」に綴じた。
昨年の同大会の完走証の上に。

        【tacoco完走証ファイル】

そして驚いた。昨年の徳島マラソンの記録。
カーボも禁酒もしないで前夜観光しまくりで気楽に参加したタイムが3時間49分だったことに。
これで次回の神戸マラソンの作戦は決まったようなものだ。

ついでに他の完走証などもチェックして思い出に耽ってみたりする。
初のフルマラソン出場は2004年のホノルルマラソンだった。
当時所属していたランニングクラブはつわもの揃いのメンバーばかり。
どんなひどいタイムでゴールしても誰にも知られないようにこっそり海外でフルマラソンを体験してこようという姑息な意図からだった。
タイムは4時間29分。
自分では結構頑張ったつもりで帰国後クラブのメンバーに意気揚々と報告したら、「そんなタイムで何やってたん?」
との冷た~い一言。かなり凹んだ事を記憶している。
国内初のフルマラソンは翌年の篠山マラソン。4時間9分だった。
そして同年秋の福知山マラソンで初のサブフォーを達成している。
後にも先にもこの時のゴールシーンが一番感慨深かった。花1輪を手渡され号泣した事を思い出す。
以後出る大会出る大会自己ベストを更新していったっけ。
きつい練習に嫌気が差すことも度々だったが、記録更新の醍醐味は苦しさを凌ぐ。楽しかった。
ラン歴がほぼ10年経った今。タイムは先祖返りを始めているようだ。
あと数年すれば初マラソンのタイムに近づくのだろう。
ジョガー時代を含めてランと出会って、あっと言う間に10年か。
完走証を収めているクリアブックが分厚くなるはずだわ。
決してエリートランナーではない私だが、「タダでは起きない精神」で入賞に滑り込んだレースも数々ある。
戦績を誇る表彰状やトロフィーたちだが・・・。
置き場所もなく何の関係もない洋酒棚に無造作に飾られている。

         

これもかなり溜まった完走&入賞メダルは100均の突っ張り棒にぶら下げて展示&保管の図。

                 

ほんまラン歴も永くなると捨てるに捨てられない記念物がどんどん溜まっていくわ。
参加賞のTシャツ、バスタオルなどは言うに及ばず。
時折まとめて譲渡しているのだが気付いたらまた増えている。
ラン仲間の皆はこれらをどうやって処分して
はるのだろうか。

ラン歴10年。
この間、かけがえのない友もたくさん出来た。
こちらは決して処分できない大切な宝モノ。
あっ、極一部。
身体をボロボロにする悪の道にいざなう使者もおりまする。
誰とは言いませんが・・・・・・。


ビターなレース

2011年11月07日 | ランニング

3段階の目標を設定してのぞんだ徳島マラソン。
第一目標は大幅に下方修正しての3時間50分切り。
第二目標は三線&ランのライバルAさんの大阪マラソン惨敗タイムを上回る事。
最終必達目標はサブフォー(こんな目標を上げなければならない事事態が情けない。)

今回も雨予報を覆した超天気女tacoco。
そのうちタイ政府からお呼びが掛かるかと思う位、雨雲を蹴散らすハイパワーの持ち主である。。
お陰で天候も含めてコンディションは万全だ。

        
   【曇り空の中をこの頃はまだ快走するtacoco】Yちゃん撮影
ゆっくりの速度で慎重にスタートした。
というか昨今の落ちぶれた走力ではスタート時の暴走すら出来なくなっている。
5キロで既にしんどくなった。
10キロでもう止めたくなった。
20キロで二度とフルマラソンはマジ走りしない!と決心した。
25キロで脚が売り切れた。
持っていた栄養ゼリー、ブドウ糖を次から次へと補給して脚の復活を期待したが、それも叶わず。
カーボしても禁酒してもしんどいもんはしんどいわ!とひとり毒づいていた。
30キロで、もうどうでもええやと開き直った。
35キロで、応援に来てくれた徳島のNさんエイドでビールを飲んだ。
フルマラソンでビールを飲んだのは初めてだった。もうやけくそ。
こんな事なら初めからファンランにしておけば良かったと後悔した。
すべて素通りした美味しそうないエイドの数々を恨めしげに思い出した。
ラスト5キロ。あと少しでこの苦しみから解放されると思うと俄かに嬉しくなってきた。
ひどいタイムだとは分かっていたがどうやら完走だけは出来そうだとほっとした。
ゴールゲートでは3時間52分を刻んでいる時計と競争した。
だが時計との競争にすら負けた。
記録は3時間53分ジャストだった。お恥ずかしいが・・・。
ゴール直後、脚が攣った。
徳島マラソン名物「バンザイ連」に完走のバンザイをされたがほろ苦い嬉しさだった。
以上が私の今季初レースの顛末である。

これまではこれを「撃沈」と表してきた。が。
それがいかに傲慢な表現だったかを今回悟った。
それは撃沈でも何でもなく今の自分の正真正銘の実力なのだ。
レース中、思った。
苦しい練習は走力や脚力を鍛える為よりもむしろ苦しいレースを投げ出さない精神力を養う為にあるんだな。と。
どんな展開であれ、42.195キロの道のりはそれなりに厳しい。
ストイックに練習していた頃は、苦しくなっても踏ん張れる気力、胆力があった。
楽しい練習ばかりに逃げていた軟弱者に目標達成のご褒美は与えられないんだな。やっぱし。
ほろ苦い結果に終わったけれど、この大会の素晴らしさは昨年と何ら遜色なく。
お接待精神溢れる徳島の方々のおもてなしには、今年もまた心をほっこりさせていただいた。

     

【レース前日皆で食した徳島ラーメンとレース後、後夜祭会場で食した産地直送の焼き秋刀魚】
レースの苦さとは関係なくいずれも美味であった。



   秋刀魚、さんま苦いか 塩つぱいか。
   そが上に熱き涙をしたたらせて さんまを食ふは
   いづこの里のならひぞや。   


私の徳島マラソンは苦くてしょっぱくて美味しくて暖かかった~!
やっぱりマラソンはやめられません


名馬

2011年11月04日 | ランニング

古馬tacocoは名馬である。
その拠りどころといっても、
この言葉以外にはないのだが・・・。

    「無事是名馬也」

確かに頑強である。滅多に故障しない。
故障したとしても走って治す。先日の六甲での捻挫しかり。
コブとリじいさんのほっぺみたいに腫上がったくるぶしでもって走り続け
医者にも行かずアイシングだけで治してやったさ。

週末に今季初のフルマラソンを控えている。が、どっこ~も痛いとこなし。
な~んの故障も病もなく・・・・従って撃沈してもエクスキューズがきかない。

最後の火曜日練習会。
メニューは週末のレースを見据えて、
  「目標タイムでのペース走6キロ@お喋りしながら!」というものだった。
2日間ラン無しで脚の休息は充分、体調も悪くはなく、目標タイムだって大幅に下方修正した・・・・・・。
ああ、それなのに・・・・・。
このいっぱいいっぱいの走りは何?
坂道を転がるが如く走力が堕ちて行く当ブログの主である。
こちらの零落振りの方がもうひとつのテーマ「母娘対決」よりもずっと哂えるよ~。
反面教師として後続ランナーの参考となるやもしれない。

   「ランニング反面教師」
   「やってはいけない練習方法」
   「こうすると走力は落ちる!」

自虐本のタイトルが次々と浮かぶわ・・・・・・。

GⅠレース「徳島ステークス」
名馬ゆえに逃げ道のないtacoco号。

三冠馬オルフェーヴルに負けないように、こちらも頑張るっ!

      あかん、遺憾、弛緩

    
の「三かん馬」、目指して失踪いや疾走してきます。


落選組の大阪マラソン

2011年11月01日 | ランニング

第一回大阪マラソンは大きな混乱もなく参加者からも概ね好意的な印象で持って無事終了したようだ。
落選組の私は公式ボランティアにエントリーしていた。
前日、スタッフ説明会に入る前に撮影したゴールゲート。
         

こんなの見るとまた落選の無念さがこみ上げてくる。
が。今大会はゼッケンNO.「スタートブロックA~Cの誘導係」で大阪マラソンに出場した事にしておこう。
以下、スタッフ目線から大阪マラソンを語ってみる。(但しスタート地点のみの)
        題して「大阪マラソン、スタート誘導係はミタ!」

任務は早朝6時半からスタートする。
スタッフジャンバーを着て与えられた持ち場に立つと・・・・。
選手はもちろんの事、応援の方、ただの観光客の方がたまでが我々を質問攻めにしはる。
最寄り駅はどこですか?
トイレはどこですか?
スタートブロックはどこですか?
荷物預け場所はどこですか?
10キロ地点で応援したいのですがどうやって行けば?etc。

そんな中で青ざめる選手たちを何人見ただろう。
  それは大阪城があまりにも広いからっ!
だってね。大きな荷物を抱えて荷物預け場所を聞く選手が何人もいたのだ。
スタート時間まであと少し。でも・・・。搬送用トラックの位置はここから2キロくらい先なのだ。
そりゃ、青ざめるわな~。
トイレ事情もしかり。
スタートブロック近辺に仮設トイレが設置されていなかったのだ。
唯一あるトイレは公園の常設トイレで個室数が少ないために既に長蛇の列。
「他にトイレは?」と聞かれても仮設トイレはここから1キロ弱はある。
スタート直前のランナー達には本当に気の毒な状況だった。

7時半頃からスタートブロックに向かう選手たちが怒涛のように押し寄せてきた。
Aブロックに向かうゲートはひとつだけ。
しかも狭い。警備員がたったの二名でひとりひとりのゼッケンを確認している。
あっという間に人海が出来る。人の群れでゲートが見えなくなる。
ゲートがわからない選手たちはてんでばらばらにコースへの方角へと流れていってしまう。
「スタート地点へのゲートは左です!まっすぐコースに向かってもスタートブロックへは入れませんっ!」
声を枯らせて叫んでも全ての選手を誘導しきれず、警備員に止められてまた戻ってくる選手たち。
スタートブロックへはここからしか入れないのだからね。
戻されて帰ってきたランナーは怒る。
       「しっかり誘導しろっ!」と。
でもね。この混乱状態のエリアの誘導係は私ひとりだけの配置なのだ!
    「8時半を過ぎると最後尾からのスタートとなります!!」
こんなアナウンスが流れる中で焦る選手たちの気持ちも痛いほどわかるよ~。
大混乱はほんの30分くらいだったが、スタッフの配置人数と誘導通路の整備には大いに再考の余地ありだと思った。
そしてやっと号砲。
紙吹雪の中をスタートした東京マラソンの感動に比べるとスタート時の盛り上がりは若干しょぼいか?
私がプロデューサーならキーワードの虹にちなんでレーザー光線でド派手な虹のアーチを作り、
そこを潜ってスタートさせるのにな~。などと夢想していた。
3万人がスタート地点を通過するにはきっかり30分かかった。
そして次なる混乱が・・。道路を渡りたい一般市民が不満をぶつけてくるのだ。
どうやって向こうに渡ればいいのかと・・。
「道路を渡るには大迂回をするか、ランナーが通過し終えるまで約30分待つかのどちらかです。」
と伝えると半泣きになる方々もいた。「待ち合わせに遅れる~。」と。
一方では、無理やり進入しようとする男性とそれを阻止する警備員との間で掴み合いになる場面が・・・。

以上、スタート時舞台裏報告。
約3時間勤務が私の大阪マラソン第一回大会だった。

激務の後は応援隊に変身して仲間たちのゴールシーンを見届けるべくインテックス大阪へ。
  
こんな仲間達がレースを楽しんでいるのだ~。ええな~。

待ち合わせエリアでビールを用意して完走プチ祝賀会&。
前日には前夜祭と称する大宴会&。
打ち上げは沖縄ライブ酒場でこれまた大はしゃぎと・・・・・・・。
      

1歩たりともも走っていないのに飲んだ時間はウルトラマラソン並みだったわ。
ランの神様、来年はこの素敵な大会を走らせてくださいね。