村岡ダブルフルの1週間前。
この週末はおとなしく過ごそうと思っていた。
が、やっぱりお山からのお誘いには抗いきれなかった。
今週のお山はここ。
【天王山】
光秀と秀吉が相まみえた山崎の合戦の古戦場として有名な地。
京と大阪を結ぶ要衝に位置するゆえに、応仁の乱に始まり鳥羽伏見の闘いに至るまで歴史上、数々の合戦のターニングポイントとなっている。
今回のマラニックは山頂からゴールの高槻駅までのコース選択が素晴らしかった。
ジュラシックな雰囲気の樹林を抜ける旅路は、実に愉快なアドベンチャーランだった。
まるで腕白少年(少女か?)に戻ったかの如く駆け回ってきた。
9月の山は既に秋の気配。
猛暑の山につきものだった「滝汗地獄」「渇水地獄」に陥ることもなく爽快なるラン旅。
こいつが ↑ が美味しい季節ももう最後かも?
そう思うとちょっと寂しい。
さらに秋の気配が濃厚だったのは翌日訪れたここ ↓
暗黒時代臭がぷんぷん漂う虎は秋のリーグ戦か?
が、この日は違った。tacocoご光臨を知っていたのか、和田監督は。
この方をスタメン起用してくださったのだから!
あと何試合この姿を拝めるのかと思うと切なくて涙腺また決壊~。
金本さんコールで球場が沸く中でチームも快勝してくれた。
「借金20でもええねん・・。自分が観戦した試合さえ勝てば・・・。」
あぁ、このフレーズ。暗黒の世に幾度も口にした台詞ではないかい?
秋風が吹き抜ける甲子園球場はデーゲームというのに涼しくて、生ビールの旨さも半減。
ああ、そこかしこに漂う秋の気配。
去り行く夏を惜しみ去り行く方を惜しむ秋。今年は特別に。
9月28日午前10時スタート!
知っている人だけが知っている。
村岡のスタートラインよりもある意味重要な、このサバイバルレース。
果たしてtacocoは生き残れるでしょうか。
雨が上がりそうな・・、いやまた振ってきそうな・・・。
1週間に一度だけ頑張る日、火曜日の空模様はそんな感じだった。
気合十分で大阪城公園にやってきたら、ボツリと大粒の雨粒。
こりゃ、やっぱ中止だわと諦めて帰宅したら雨やんでいた。
「走っていないのに呑む」罪悪感にかられながらビール片手に寛いでいたらば・・・・・。
仙姫からメール。
「珍しく練習休んだな~。今日は坂道トレーニングしたで。」
「やっぱ練習あったんや。行けば良かった!」
後悔の念が猛然と沸いてきた。
さぼった分を取り戻すべく翌日再び大阪城公園へ。
ひとりコソ練。キロ5分目標の6キロぺース走。
ひとりだと余計しんどい練習をやっとのことで終えクールダウンしていたら・・。
すごいスピードで走っている女子発見。
それは何と!仙姫様ではありませぬか。
「ちょっと、アンタ!昨日も練習しといてまたコソ練やってんのっ!
そこまでして速くなりたいんかっ~。」
「そっちこそ、週末山ばかり行って鍛えてるやんか~っ!」
罵倒しあいながら別れる。
あやつ、ほんまに「練習せん姫」から仙姫に昇格しやがったみたいだ。
「名古屋牝馬特別」では何馬身離されることだろうか・・・。
かなりの危機感。
恨めしい火曜日の雨はこんな所にも大きな痛手を及ぼした。
金本さん引退報道後直ぐにネットで購入した今季甲子園最終戦チケット。
しかもレフトスタンド!
引退試合にほぼ決定ということでプレミマチケットのはずだった。
それなのに・・・・。
火曜日の雨の大馬鹿野郎っ!!
雨天順延で最終戦が10月5日じゃなくなった!
果たして予備日のチケット争奪戦に勝ち残れるのか・・・。
この難題は。
「果たして村岡は完走できるのか・・・・」
に匹敵する喫緊の最大懸念であ~る。
市民ランナー目線で聞いた金本さん引退会見の頗る印象的な言葉。
野球人生、7割8割が辛いことで、2割3割の喜びというか、
充実感というかしかなかったですが、その少しの2割3割をずっと追い続けて、
7割8割苦しい思いをしたというそんな野球人生でしたね。
実に畏れ多い発言だが・・・。
「野球」を「ラン」に置き換えれば、そっくりそのまま我がランニング人生に当てはまるじゃないか!
だって記録を狙って臨むフルマラソンなんてね。
ゴールの達成感が1割。ゴール後のビールで2割。
その喜びの為だけに頑張ってるんだもん。
レースまでの厳しく辛い調整練習。
レース1週間前のカーボローディング&レース直前の禁酒。
レース前の緊張感etc
8割の苦しい思いを乗り越えてね。
ましてやプロの世界での超一流選手。その苦楽は計り知れない境地かと。
心の底からありがとう、お疲れ様と言いたい。
10年間金本さんからいただいた数々のお手本を教訓に。
来来週、2割の喜びを求めて8割苦しむ大会で完走目指して頑張ってくるっ!
その為に週末休日は8割のしんどさ&2割の喜びのトレイルに明け暮れている。
山といえども残暑は厳しい。
しんどい登りの合間に吹く風に癒され、また頑張って登り、走り。
休憩タイムのおにぎりの旨さに舌づつみを打ち、また汗を滴らせて登る。
下山後の湯あみとビールで至福の時。
【六甲~♪25キロ~♪】
【生駒山~♪26キロ~♪】
でも再来週はこの約3倍以上の距離・・・・・・・・。
はてさて「金本さん」呪文は修羅場で私を支えてくれるだろうか?
いつかはこの日がやってくるのは覚悟していた。
金本さん引退!
午後虎仲間からその噂を聞き虚脱状態。
それ以降ほんまに泣いてばかりいた。
夕方、引退会見をYuTube(音声のみ)で聴き涙。
帰宅してTVニュースで画像見て涙涙。
眠ろうとしたら思い出がぐるぐる回りだして眠れない、また涙。
朝からテレビを梯子見してはもらい涙。
今でも目に焼きついている。
2003年の開幕直ぐの甲子園球場、初のお立ち台でのヒーローインタビュー。
精悍な顔には不似合いの左頬に浮かぶ笑窪。
そのあまりに素敵な笑顔に Fall in love。
以来9年間、背中を追い続けてきた。
まるでメシアみたいに2003年の優勝を私たちにプレゼントしてくれ、
2005年には自ら優勝のウィニングボールを片手に喜びを爆発させてはった。
現地で見届けた350本塁打とフルイニング世界記録。
何度も見た逆転タイムリーでは客席で卒倒しそうになったこと数度。
本当に呼吸困難に陥ったサヨナラHR現地観戦など・・・・。
球場での勇姿に震え上がった記憶は数え切れない。
イエローシートで子供と奪い合って大人気なくゲットした金本さんのサインボールは家宝として今でも我が家の金本ミュージアムに鎮座ましましている。
オフシーズンには講演会、トークショー、サイン会と可能な限り追い続け、ずば抜けたセンスあるトークに酔った。そういえばこんな感動秘話もあったっけ。
ファン思いの優しい姿を何度も目にした。相手の目を真っ直ぐに見て誠実な態度でしてくださる握手。熱くて厚い手のぬくもりも忘れない。
2000本安打記念にはこんなのも作ったっけ。
フルマラソン大会では、35キロの一番辛い所で金本さんを思い何度も力を与えてもらった。
甲子園球場のレフトに必ず立っていたランドマークが来季から永遠に拝めないと思うと・・。
激しい脱力感が襲ってくる。
が、幸い今シーズンはまだ終わっていない。
あの後姿をしっかりと記憶に留めておきたい!!と。
9月23日と10月5日のレフトスタンドのチケットを早速入手した。
誰か一緒に行く?
こんなファンの存在を鑑みて和田さん、スタメン起用宜しくお願いいたします!
tacocoが持つこの籤運の強さをある方に捧げたい。
愛読しているスポーツ新聞D社様の
「甲子園ご招待企画」
に数百倍の確率で当選して負け試合を楽しんできたのはほんの数ヶ月前の事。
諸事情によりプロ野球紙面をスルーすることが多い昨今。
注目紙面は競馬面に移行している。(おっさんかっ!)
そしたらば・・。
「阪神競馬場来賓室ご招待&競馬教室」
D社様、またまた美味しそうな愛読者企画を打ってくだるではないか。
馬主様かよほどのお偉い関係者でないと足を踏み入れられないという来賓室。
ここからのレースの眺めは圧巻だと漏れ聞いている。
是非とも行ってみたいっ!
そうそう何度も当選するはずないとは承知の上、駄目モトで応募はがきを投函した。
ほどなく「あなたが当選されました!」の封書が届いた日にゃ~我ながら仰天したわ。
招待日当日。
京都競馬場には時折訪れているのだが阪神競馬場へは約20年振りの訪れ。
「汚い、ダサい、おっさん的」というイメージを払拭して女性客取り込み作戦の一環だろう。
綺麗に、立派に、とても便利にリニューアルされていた。
あの頃。
馬券惨敗した足取りには頗るきつい上りに感じた仁川駅への長い坂道。
それが駅直結のこ綺麗な地下道に進化しているではないか。
何という便利さだろう。
エセ来賓客の私だが一般客の入り口とは違う守衛付来賓入り口からVIP待遇で入場する。
受付嬢から恭しく入館証をいただき、エレベーターで6階へ。
数室ある特別室の私たちのお部屋。
食事やドリンクのルームサービスも可能な極めてラグジュアリーな個室。
VIP室用の馬券購入器も部屋直ぐに完備。
双眼鏡完備のテラスからは競馬場を一望できる。
競馬ファンには堪らない風景!
何かマイフェアレディーになった気分?ほんま素晴らしい!
しかもD紙競馬面の記者たち数名が同席してくれ、
本日のレース展望を面白おかしく解説してくださる特権付き。
くだらない質問にも丁寧に答えていただきバックヤード案内までしてもらった。
【来賓席から入るパドックは一般パドックとは違う醍醐味】
実に贅沢な愛読者サービスだった。
D社様、本当にありがとうございました!
これからも愛読させていただきますね。
この最強の籤運。
これを授けたい方というのは新しくタイガースのGMに就任された中村負広氏もとい勝広氏。
私をドラフトに連れてって!
絶対に藤浪君引き当てて差し上げますからっ!
久しぶりにマイランニングコースへゆらりと散歩に出かけたら・・・・・。
こんな物体が出現していた。
なんじゃ、こりゃ~っ!
帰宅してさっそく、ググってみたら・・・・。
「ちちんぷいぷい」(MBSテレビの番組)の3000回記念のイベントだと判明。
私の許可もなく勝手にこんなモノをっ!(笑)
散歩の後は、今季最後の聖地巡礼へ。
夏休み最後の試合とあってちびっこファンへのサービスで夕暮れ縁日が開催されていたっけ。
でもね。
一番のファンサービスは「勝利!」、最高に嬉しいファンサービスは「優勝」なんだけど。。。。
「熱くなれ!」の言葉が虚しい・・・・。
この試合、高卒ルーキーの頑張りで来季への淡い期待ありの勝利をくれた。
それでも、「こちら」のシーズンは早じまいの幕引き。
そして、いよいよ「あちら」のシーズンが開幕する。
開幕戦は 「村岡ダブルフル」!
ありゃま。開幕早々、故障者リスト入りが決定的やんか!!
2ヶ月後の大阪マラソンはオールスター戦の如くお祭り気分で楽しむしかない。
てことは、やっぱり今年も真剣勝負は悪霊の棲家ナゴド発着
「名古屋牝馬特別」
となるのか。
そう思ってエントリー開始日にさっさと手続きを完了させている。
何と同厩舎の若駒2頭もやはりエントリーしたとか。
本命:センプリンセス。
穴馬:タココクウィーン。
大穴:ドングリキャップ。
フルゲート、1万5000頭の牝馬ひしめくレースだが、同厩舎から3頭も出走なんて・・・。
そんな厩舎、他にあるんだろか?
競馬?繋がりか。
私は明日、何故だか。凡人には入れぬという阪神競馬場、来賓室に招かれている。
詳細は後日アップ予定。
避暑と称してまたぞろ山に繰り出した週末。
今回のチョイスはお気に入りの高野山町石道。
南海線九度山駅から高野山大門までの21キロコース。
程よい満腹感がお気に入りの理由だ。
「程よい満腹感」とは・・・・・・。
「も~やめてくれ~~っ。もう、嫌だ~!これ以上は一歩も走れん!」
となる直前くらいの難易度であって、「それなんりのしんどさ」はあるって事だ。
このマイコースに、トレイル初体験という男性ランナーを誘ってみた。
高速ランナーの彼だが、最初の給水休憩場で既に。
「まだ半分も来てないんですね。もう帰りたくなっってるんですが。
トレイルってこんなにきついんですか~!」とのギブアップ宣言。
矢立の茶屋(3/2地点)の休憩ではこう聞かれた。
「みんな頭オカシイんじゃないすか?一体何のためにこんなきついことやってるんですか?」
こんなキツイ事何の為にやっているかって?
そう言われれば何の為にしているんだろか?
一瞬、明確な答えに窮した。
が、すかさずこう答えた。
「その答えはね。全部上りきって大門を見上げた時にわかるよ。」と。
【21キロの山道を走った後に突如として現れる。これが大門】
その彼。答えがわかったのかどうか・・・。
その後やはり高速ランナーの面目発揮。
奥の院参拝までのプラスアルファ8キロのコースも軽々と制覇してトップグループでゴールしてきた。「いや~、面白かったす!こんな世界があったんですね。トレイル最高!」
どうやら答えが見つかったみたいだね。
「何の為にこんなキツイ事やるのか・・・・?」
でもほんとの正解はもうひとつあるんだよ。
本当はこんなのの為っ!!
【打ち上げは新世界名物の串カツっ~!&BEER!】
「何の為にこんなキツイ事やるのか・・・・?」
実はその答えはもうひとつあった。
これの為じゃ~!
【村岡ダブルフルの召集令状】
あ~あ、やっぱし66キロにすれば良かったわ・・・・。
激しく後悔。