仕事の休みが取れなかった為に1泊2日という強行日程で臨んだ洞爺
湖マラソン。
フルマラソンのゴール後、入浴時間もそそくさと、空港まで突っ走って、帰阪するという慌ただしさ、というか勿体無さだった。
その分前日の「まな板の上の鯉」。
はこの期に及んで、観光しまくり、北の美味食べまくりの旅を満喫していた。え~いっ、やけくそ~とばかりに。
千歳空港からラン仲間がお車でのお迎え。
車中、早速、食したのが、有名な佐藤食品のジャンボおにぎり。
ゆうにお茶碗2杯分のご飯にさすが北の大地のおにぎりには、中身
に、いくらに鮭がたっぷり。
大の男でも満腹になるというおにぎりを見事完食。
続いて道の駅「きのこ館」にて、
きのこ汁、きのこてんぷらなど諸々を食す。
夜はキャンプでの野宴で、このご馳走。
う~腹一杯。
皆がキャンプテントで宿泊するという中、今レースに勝負を掛ける誰かさんは、贅沢にも予約している宿にチェックイン。
そしてまたまた、お宿での豪華な夕食&朝食を食す。
【これは朝食の図】
朝食を完食した後、レース前にもどら焼き、ゼリー、チョコなど食す
tacoco選手。 ← はっきり言って食いすぎ~。
これだけの暴食を戒めれば、3時間30分台はいけたんちゃうの~。
でもってフルのゴール後、速攻空港へ。
皆との打ち上げにも参加できなかった悔しさを一人空港の待合いにて晴らす。
これとこれにて・・・・・・・・、
ささやかな自己ベスト更新に、まことに相応しいささやかな乾杯!!
やはりサブ3.5の壁は私にとっては果てしなく高い頂きであったようだ。
しかし、目標をその高みに置いたからこそ達成できた目標もあった。
出るレース全て後半の大失速で、遂に一秒たりとも持ちタイムを更新できなかった作シーズン。
加齢に甘んじてもうフルマラソンの記録更新は完全に諦めていた。
ところが突然用意されたモラトリアムなしの夢舞台。
東京国際女子マラソン。B標準。目標タイムフルマラソン3時間半。
周りからの囃し立てに木に登ってしまった「あほ」は年甲斐もなく、かつてやったことのないしんどい練習に明け暮れる事になる。
「これじゃ、まるで部活動やんか。私しゃ、ティーンエイジャーやないでっ!」
と、エントリーした事を幾度後悔したことか。
大好きな甲子園に行っても何か心落ち着かず。
(だから観戦勝率が悪かったのか?)
宴席でも心から楽しめず、練習しても伸びないタイムに落ち込むばかり。
辛い日々は2か月余りも続いたろうか。
それでも、あっという間に、いよいよ洞爺湖マラソン前日。
各方面から携帯の充電が干上がるほど多くの激励メッセージが届き・・・・・。
果てはこんなものまでが送られてきた。
【フォトアルバム風励ましの寄せ書き】
あんたら、合宿中に私に内緒でこんな事やってたんかっ!
全然気付かんかったやんか~。
ページをめくっては、ぽろぽろ涙が出てきたのは、嬉しさなのかプレッシャーなのかどっちだったのだろう。
そんなこんなで迎えた本番の朝は見事などしゃ降り。orz・・。
【雨に煙る洞爺湖畔】
アップもできず恨めしげに雨粒を見つめては大いに戦意喪失したものだ。
ところがスタート直前、奇跡的に雨がぴたりを止む。
微かに日差しさえ射したスタートライン。
怪我も、故障もなく、家族に急病人も出ず、急な仕事も入らず、飛行機も欠航せず、
金銭的に逼迫もせず、今ここに在る幸せをひしひしと感じる。
ありがとう!を連呼して、夢に向けてスタートした。
が、その幸福感は直ぐに消失する。
くっ、苦しい~~~。5キロ地点ですでにかつてないしんどさ。
やはりキロ4分台で走り続ける事は今の走力では苦行でしかないのだろうか。
10キロ地点で気付いた。
あれほど好きだった走ると言う事を私は今大嫌いになってる。と。
そう、この時点では、もう二度とフルマラソンなんか走りたくないと思っていた。
このままの速度で42キロを走りとおせる自信なんてない。
夢は夢のままで、やはり私は大好きなランを楽しまなければ!と決意。
スピードを少し落とすと、周りの景色が見え出した。
絶景の洞爺湖、遥かに望む昭和新山。
折から雨脚が強くなり絶景は望めなくなり、ずぶ濡れ状態のレースとなったが、
記録を諦めて自分の走りをする事で「やっぱり走る事は楽しい。」
としみじみと実感することができた。
30キロを過ぎてからは乳酸の溜まりきった脚に苦しめられるお決まりの展開となる。
ここで大失速するのが昨シーズンの全レースだった。
だが、今回はここで、みんなの激励を思い起こし、練習で引っ張ってくれた仲間や
コーチの愛を思い、こんな私に夢を見させてくれた妹分を思い、苦しかった練習の
日を思い出し、支えてくれたラン仲間を思い、送り出してくれた家族を思い、
「前へ、前へ!」と粘りに粘った。
あと1キロという表示が出た瞬間、もう総てのもの対して感謝の思いが沸き起こり、
スタート時と同じように「ありがとう、ありがとう。」を連呼しつつゴールした。
大きな夢は全く手が届かなかったけれど、
諦めていた自己ベストを3分近く短縮できた。
「アンチエイジングぅぅ~~~~!」(エドはるみ風)
寄る年波に効しての微かな進化はちょっとばかし自分を褒めてあげても良いかな、
と控えめに思う。
さらに調子に乗って、これで「自称金本さん弟子」を称しても許される?
と大いに自画自賛してみたりする。
ヘタレな私をここまで導いてくれたラン仲間達には言葉にならない位の感謝。
ありがとう!!
それにしても、あ~、しんどかった。
暫く休養しよっ~と。
メインレースに向けてのきつめの練習は今日でラスト。
本日のテーマはレースペースでの10キロ走。
これを余裕で笑って走りきる事!
大阪城公園1.5キロのコースを3往復+1キロ。
さぁ、やるぞっ!
と気合いだけは入っていたものの、5キロを過ぎると急に脚の動きが止まる。
もしや昨日のこれが原因?
【安威川駅伝のアンカーを努め檄走す
るtacocoさんの図】
いやいや、たかが3キロ程度の走りで何を甘っちょろい事を!
そんな事で大事な目標が達成できるかっ!
と自らに鞭を入れる事数回。
ラスト1.5キロ、失速しようとする脚を、ひたすら勝利の為にと叱咤激励しつつ設定タイムまでの余力たったの8秒でゴール。
もうヘロヘロ。
何が笑顔で走りきるやのんっ。それって全然あかんやん。
う~ん、俄かに勝利への暗雲立ち込める気配。
その「勝利」に向かって辿り着いた先はここ。
本日のお席、レススタ20段!金本さんに激近。
大切な目標とは、
ヤクルト3タテっ!!
ドテッ。
と、と~やこ~、はどこ行った?
先発、「杉山」と聞いて、はなから悪い予感はしていたし、
んでもって、本日の金本さんのお背中には、はっきりと。
「またかっ!
おスギ、このやろ~、ええ加減にしやがれっ!」
と、炎の文字で書かれてございました。
予想通りの杉山大炎上。
これにて今季の観戦成績も3勝3敗とイーブンと成り、
納得の行かない練習成果と相まって何とも微妙な心境のレース一週間前。
すこ~し、複雑な気持ちを抱いての帰途、本日ご一緒いただいたいわほーさんから絶妙なる完結メールを頂戴した。
「おスギたるや、及ばざるがごとし」
お見事っ!!
これにて、敗戦と練習撃沈の悔しさも粉砕なり。
武庫川女子大言語文化研究所(兵庫県西宮市)がスポーツ雑誌を対象に記事に使われる動詞を数えた結果、「戦う」「勝つ」などに比べ、「続ける」「呼ぶ」の使用頻度が高いことが分かった、という研究結果
が出たらしい。
しかも「続ける」の単語に関わったスポーツ選手は主に金本さんだったという。
さもありなん。
昨日、フルイニング記録を更新しながら最年長での400本塁打の偉業を達成された金本さん。
筆舌に尽くしがたい快挙!
加齢に伴う体力、気力の減退に抗って第一線で活躍する。
決して公言はされないものの、その為の努力、研鑽、精進は凡人の
及ぶ所ではないはず。
限りなくレスペクトであります。
思い起こせば2003年春。
FA移籍後初のお立ち台に立たれた金本さんの笑顔&笑窪にフォー
ルインラブし、マイダーリンなどとのたまってファンになって久しく。
今ではダーリンなどと呼ぶ事さえ憚られる存在となられました。
師匠、教祖様、と崇め奉っております。
マイパソコンでは「か」と打つと金本さんと変換されるほどの私淑振りで
ございます。←それってただ単に辞書登録しただけやんっ!
この方の存在なかりせばわたくしのランライフも今とは全く変わっていた事は間違いない事実です。
金本さんの頑張りに奮起し、金本さんの努力に追随し、金本さんの
快挙に恥じないように日々精進し、金本さんの記録に願掛けして練習に励み・・・・・・・。
と、この方なくしてランナーtacocoは存在しなかったといっても過言ではございませぬ。
お陰で楽しいはずのこの時期に苦しい練習に明け暮れる日々。
今宵も大っ嫌いなスピード練習を終え、記念にこの二つを ↓ 食し
ささやかに400号をお祝いいたしました。
継続こそ力なり。
50歳現役を目指す金本さん。
500号を目指す金本さん。
私も自己ベスト更新を目指して諦めず二週間後のレースに臨みます!
「午前中は雨。」
の天気予報を見事に覆して、雨上がりの大阪某所。
午前9時、ここに集合した虎ランナー、総勢10名。
甲子園マラニック@2008の華々しいスタートだ。
虎の勝利と金本さんの400号HRメモリアル試合を目指し
て、さあっ、走るぞっ!!
球音へと心はやる先頭グループは2時間弱で第一目的地のスーパー銭湯に到着。スウィパー隊の我々が到着した頃には既に入浴を終えているという素早さ。
銭湯の送迎バスにて、ささっ、いざ、聖地へ。
この日のお席。レフト、かなりの上段。
金本さんのお姿も小さめ。
午後から、お天気は完全に持ち直し暖かい日差しと青空まで登場。これも日頃の良い行いの賜物かと。
(もちろん、幹事のね。)
聖地から仰ぎ見る六甲の山並み。
「早く走りにおいでよ~」と誘うかのように優美な威容を見せ付ける。
そんな幻想を断ち切る、初回いきなりのタイガース先制点。沸きに沸く甲子園。
しかし、その後の試合展開はハラハラドキドキの連続だった。
先発岩田君は毎回のようにピンチに陥るし、7回にはたたった2点差で久保田が登場。心無いファンが大ブーイングする。(あれほど頑張ってきた選手にそれはないやろ。)
見返すかのような安心の投球。でもほんまドキドキ。
8回は44日振り登場のジェフ!お帰りっ!
結果的には見事な復活劇を果たすも、最初は不安でたまらなかった。あ~ドキドキ。
9回は、球児。信じてはいるよ。信じてはいるものの、あの悪夢が心をよぎり一抹の不安。少しドキドキ。
久しぶりのあと1球コール。そして、ああ、ああ、
感動の勝利が!!
ほっと、一安心。
私が、これ程不安感に駆られつつ勝利を渇望したのも、甲子園マラニック@2008の完結は虎の勝利でしか完結しえないからなのだ。
ホストとしては、そこが最重要課題。
こればかりは、ひたすら祈るしかない。
長野出身の大学生ランナーP君はこの日が初甲子園。
東海エリアに属す長野県は、中日ファンの牙城とか。
本日より、彼が正真正銘の虎ファンとして生まれ変わったのは言うまでもないこと。
お立ち台の新井選手と岡田監督は、母の日のこの日、試合に招待したお母様に勝利をプレゼントした。
私を含めママさんファンたちは、孝行息子のタイガースナインのお陰で最高の「母の日」を過ごせたわけだ。
密かに用意した↓これを出せたなった事は無念だが、
2年連続の勝利で、甲子園マラニックは今年もまたまた、
大成功!!
来年もやりまっせ~。
虎っ娘、虎男ランナーが楽しみにしている甲子園マラニック前日。
タイガースは今季初の連敗を喫し、その前日にはアホなファンの「神の手」騒動がありぃの、金本さんの頭部デッドボール騒動(ほんまに心凍り
ました~)がありぃのと風雲急を告げるようなGW9連戦前半。
本日雨天中止はこの悪い流れを水に流す良いブレークと信じたい。
で、明日の天候快復を信じてホストとしては準備万端抜かりない。
つもり。
汗と雨を考慮してチケットと案内状はジッパー付きのビニール袋に入れたし・・・。
案内状骨子。
甲子園マラニック@2008
本日は甲子園マラニック@2008にご参加いただきありがとうございます。以下に大まかなタイムスケジューを記します。
記
9時半、桜の宮駅 スタート。
大川沿い毛馬蕪村碑まで約2キロ。
淀川沿いを国道2号線まで約5キロ。
国道2号線を武庫川河川敷まで約9キロ。
ゴールのスーパー銭湯「熊野の郷」まで残り約4キロ。
到着予定時間は最遅グループで12時ごろを予定。
入浴後、銭湯の送迎バスで甲子園に向かいます。
各自、ダイエー等で飲み物、昼食の買い物を済ませて入場してください。
試合後、満員の電車を避ける為に甲子園駅前の「白木屋」にて祝勝会を
予定しております。時間のある方はご参加ください。
それでは、皆さん、勝利に向かって軽快に駆け抜けましょう!!
天気の神様と野球の女神様のご光臨をひたすら願う甲子園マラニックイブの夜。
そして今宵は何故か帰宅すると夕食のご馳走が用意されていた。
しかもプレゼント付き。
そう、今宵は「母の日」イブでもあったのだ。
明日虎フィーバーでご帰還が遅くなる母の為に、一日早い母の日のディナーを用意する姫達。
く~~っ。泣ける。
これは何としても明日勝たねばっ!
今年も行われたGW恒例の春季合宿。(と言ってもまだたったの2回目)
所は丹波自然運動公園。
立派な陸上競技場を備えたこの大公園は中高生の陸上クラブの合宿
所としても名高い。
「は~いっ!チーズっ!」 爽やか~。
こ~んなキャピキャピの女子高生達に混じって、
こ~んな、ごった煮集団が合宿を張る。
「ぐぉ~い、ヂーズ!」 ざわやか~。
体育会系の若者達との接点は本当に清清しい。
顔を合わせるたびに、元気な挨拶が返ってくるし、厳しい練習風景を
目の当たりにしては刺激を貰い、今もって冷厳と存在するらしき縦の関係のけじめなども垣間見させてもらった。
真摯に頑張る若者の姿を見て、この国はまだまだ大丈夫だ、などと突拍子もない安堵感を持ったりなどしてしまった。
若者達に触発されて、負けじとおっさん達も頑張った。
初日は、約26キロのロードラン。
かつて開催されていた丹波30キロロードレースのコースだ。
走力に応じてグループ別に走る。
初夏を思わせる激しい日差しの下、アップダウンもある結構なタフな
コースは、折り返してからの後半がかなり厳しかった。
ゴール後プチ熱中症を発症した者が出るほどだったのだから。
(何を隠そうそれはわたくし。)
2日目は、トレイルラン&リレー。
このリレーが最高に盛り上がった。
坂道ダッシュと障害物アトラクションを盛り込んだオリジナルリレーだ。
名付けて、 「ラ杯・障害物リレー競争」
3チーム6人編成でスタート!
バトン代わりに手にしている赤い四角い「ブツ」がこのリレーの秘密を
物語る。
前半、筋肉破りの急坂300メートルを上りきると、そこに待ち受ける
のがこれっ!
「巨大滑り台」!
そう、手に持っていたのはこれを滑りきる為の「おザブ」だったのだ。
(一枚、50円でレンタルしてくれる。)
但し公序良俗に反しない為にこのリレーには厳然たる事前ルールを設けた。
時あたかも「子供の日」
子供が並んだ時はこれを優先する事!
「脅し」「すかし」等による順番抜かしをしてはならない!
皆これを忠実に遵守しつつ、尚且つ
「また大人が来た~。」「大人は滑ったらあかんでぇ~」などと言う
ちびっ子達の厳しい声にも耐えて・・・・・・・、
デッドヒートの末に優勝チーム、感動のゴール!
とまぁ、この様におっちゃんたちも高校陸上部に負けない位、
厳しくも楽しい練習に励んだ2日間だったのだ。
高校生達と違うメニューと言えば、これくらいか。
やっぱり・・・・・・・・・。