第一回大阪マラソンは大きな混乱もなく参加者からも概ね好意的な印象で持って無事終了したようだ。
落選組の私は公式ボランティアにエントリーしていた。
前日、スタッフ説明会に入る前に撮影したゴールゲート。
こんなの見るとまた落選の無念さがこみ上げてくる。
が。今大会はゼッケンNO.「スタートブロックA~Cの誘導係」で大阪マラソンに出場した事にしておこう。
以下、スタッフ目線から大阪マラソンを語ってみる。(但しスタート地点のみの)
題して「大阪マラソン、スタート誘導係はミタ!」
任務は早朝6時半からスタートする。
スタッフジャンバーを着て与えられた持ち場に立つと・・・・。
選手はもちろんの事、応援の方、ただの観光客の方がたまでが我々を質問攻めにしはる。
最寄り駅はどこですか?
トイレはどこですか?
スタートブロックはどこですか?
荷物預け場所はどこですか?
10キロ地点で応援したいのですがどうやって行けば?etc。
そんな中で青ざめる選手たちを何人見ただろう。
それは大阪城があまりにも広いからっ!
だってね。大きな荷物を抱えて荷物預け場所を聞く選手が何人もいたのだ。
スタート時間まであと少し。でも・・・。搬送用トラックの位置はここから2キロくらい先なのだ。
そりゃ、青ざめるわな~。
トイレ事情もしかり。
スタートブロック近辺に仮設トイレが設置されていなかったのだ。
唯一あるトイレは公園の常設トイレで個室数が少ないために既に長蛇の列。
「他にトイレは?」と聞かれても仮設トイレはここから1キロ弱はある。
スタート直前のランナー達には本当に気の毒な状況だった。
7時半頃からスタートブロックに向かう選手たちが怒涛のように押し寄せてきた。
Aブロックに向かうゲートはひとつだけ。
しかも狭い。警備員がたったの二名でひとりひとりのゼッケンを確認している。
あっという間に人海が出来る。人の群れでゲートが見えなくなる。
ゲートがわからない選手たちはてんでばらばらにコースへの方角へと流れていってしまう。
「スタート地点へのゲートは左です!まっすぐコースに向かってもスタートブロックへは入れませんっ!」
声を枯らせて叫んでも全ての選手を誘導しきれず、警備員に止められてまた戻ってくる選手たち。
スタートブロックへはここからしか入れないのだからね。
戻されて帰ってきたランナーは怒る。
「しっかり誘導しろっ!」と。
でもね。この混乱状態のエリアの誘導係は私ひとりだけの配置なのだ!
「8時半を過ぎると最後尾からのスタートとなります!!」
こんなアナウンスが流れる中で焦る選手たちの気持ちも痛いほどわかるよ~。
大混乱はほんの30分くらいだったが、スタッフの配置人数と誘導通路の整備には大いに再考の余地ありだと思った。
そしてやっと号砲。
紙吹雪の中をスタートした東京マラソンの感動に比べるとスタート時の盛り上がりは若干しょぼいか?
私がプロデューサーならキーワードの虹にちなんでレーザー光線でド派手な虹のアーチを作り、
そこを潜ってスタートさせるのにな~。などと夢想していた。
3万人がスタート地点を通過するにはきっかり30分かかった。
そして次なる混乱が・・。道路を渡りたい一般市民が不満をぶつけてくるのだ。
どうやって向こうに渡ればいいのかと・・。
「道路を渡るには大迂回をするか、ランナーが通過し終えるまで約30分待つかのどちらかです。」
と伝えると半泣きになる方々もいた。「待ち合わせに遅れる~。」と。
一方では、無理やり進入しようとする男性とそれを阻止する警備員との間で掴み合いになる場面が・・・。
以上、スタート時舞台裏報告。
約3時間勤務が私の大阪マラソン第一回大会だった。
激務の後は応援隊に変身して仲間たちのゴールシーンを見届けるべくインテックス大阪へ。
こんな仲間達がレースを楽しんでいるのだ~。ええな~。
待ち合わせエリアでビールを用意して完走プチ祝賀会&。
前日には前夜祭と称する大宴会&。
打ち上げは沖縄ライブ酒場でこれまた大はしゃぎと・・・・・・・。
1歩たりともも走っていないのに飲んだ時間はウルトラマラソン並みだったわ。
ランの神様、来年はこの素敵な大会を走らせてくださいね。