(その昔脚本を書いていた頃)
薬剤師志望の女子高校生がプラシーボ効果(偽薬効果)を試したくてべっ甲飴を
「魔法の薬」だと偽って悩みを持つ友人達に与えてみる。偶然なのかプラシーボ効果なのか、彼らの悩みは次々と解決していき魔法の薬は校内で密かな話題となっていく。最後に治験者として登場するのが陸上部で800mのエリート選手。次の大会で高校新記録を狙う彼女がこの薬を飲んで大会に出場し驚くべきタイムでゴールしたものだから大騒ぎに・・・・・・・・・、というお話。
フルマラソンで最も苦しい30キロ地点。
ここで世界がすっかり変わり撃沈してしまうランナーの多い事多い事。
先行逃げ切り型の私も当然その一人。
今回そのポイントに応援で出現したのが国際ランナー、kりん。
「頑張って~!」の掛け声と共に「ねえさん、魔法の錠剤いる?」
看護師でもある彼女から貰った某錠剤を飲んで脚が劇的に復活したという噂は誰彼から聞いて知っていた。
「いるっ!」と即答。
貰った3錠を次々と噛み砕きながら後半を激走する。
不思議と脚が軽い軽い。
40キロのラップを確認するとスタート時のタイムまであがっているではないか。
こんな事自分のレース史上初めて!!
恐るべしあの錠剤。
でも少し怖くなりもした。こんなに効果のあるあの錠剤の正体って何?
もしやこれってドーピング?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/39/fc89c37c30f516dd79a62308dec914d8.jpg)
疑問を抱きながら快走する30キロ付近のワタクシ。(ラン仲間Yちゃん撮影。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/86/629d83850296ddd8a615762f15700143.jpg)
若手美ジョガー3人衆のライバル達 ↑
彼女達との闘いに勝利して気分よくゴールしたわたくし。秘密を抱いて・・・。
ゴール後会ったkりんに早速聞いてみた。
「勝利は魔法のタブレットのお陰。ありがとう!でもあれって一体何の薬なん?」
kりん笑って曰く。
「ただのブドウ糖。単純な人にしか効かない薬っ!」
恐るべしプラシーボ効果っ!!
くだんの物語では、新記録樹立でマスコミの寵児となった選手が取材で話した「魔法の薬」発言がドーピング疑惑を生み大騒動となって行くのだが・・・・・・。
ここ福知山で起ったドーピング疑惑は大爆笑での大団円だった。
めでたし、めでたし。
快走のもう1つの大きなありがた~い要因。
34キロ地点に待っていてくれた我がランニングクラブの私設エイド!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/02/9a7d26b5f2ef067990bf99f661f8ee53.jpg)
ここに辿り着いたら仲間の笑顔がある!
そう思える事は長旅での大きな励みだった。主催者の皆さんに深謝。
ほんとうにありがとう!!