虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

快走秘話

2010年11月28日 | ランニング
「プラシーボ」という題名の脚本を書いた事がある。
(その昔脚本を書いていた頃)

薬剤師志望の女子高校生がプラシーボ効果(偽薬効果)を試したくてべっ甲飴を
「魔法の薬」だと偽って悩みを持つ友人達に与えてみる。偶然なのかプラシーボ効果なのか、彼らの悩みは次々と解決していき魔法の薬は校内で密かな話題となっていく。最後に治験者として登場するのが陸上部で800mのエリート選手。次の大会で高校新記録を狙う彼女がこの薬を飲んで大会に出場し驚くべきタイムでゴールしたものだから大騒ぎに・・・・・・・・・、というお話。

フルマラソンで最も苦しい30キロ地点。
ここで世界がすっかり変わり撃沈してしまうランナーの多い事多い事。
先行逃げ切り型の私も当然その一人。
今回そのポイントに応援で出現したのが国際ランナー、kりん。
「頑張って~!」の掛け声と共に「ねえさん、魔法の錠剤いる?」
看護師でもある彼女から貰った某錠剤を飲んで脚が劇的に復活したという噂は誰彼から聞いて知っていた。
「いるっ!」と即答。
貰った3錠を次々と噛み砕きながら後半を激走する。
不思議と脚が軽い軽い。
40キロのラップを確認するとスタート時のタイムまであがっているではないか。
こんな事自分のレース史上初めて!!
恐るべしあの錠剤。
でも少し怖くなりもした。こんなに効果のあるあの錠剤の正体って何?
もしやこれってドーピング?
       
疑問を抱きながら快走する30キロ付近のワタクシ。(ラン仲間Yちゃん撮影。)
 

        
若手美ジョガー3人衆のライバル達 ↑ 
彼女達との闘いに勝利して気分よくゴールしたわたくし。秘密を抱いて・・・。



ゴール後会ったkりんに早速聞いてみた。
「勝利は魔法のタブレットのお陰。ありがとう!でもあれって一体何の薬なん?」
kりん笑って曰く。
  「ただのブドウ糖。単純な人にしか効かない薬っ!」


恐るべしプラシーボ効果っ!!


くだんの物語では、新記録樹立でマスコミの寵児となった選手が取材で話した「魔法の薬」発言がドーピング疑惑を生み大騒動となって行くのだが・・・・・・。
ここ福知山で起ったドーピング疑惑は大爆笑での大団円だった。
めでたし、めでたし。

快走のもう1つの大きなありがた~い要因。
34キロ地点に待っていてくれた我がランニングクラブの私設エイド!!
 
       

ここに辿り着いたら仲間の笑顔がある!
そう思える事は長旅での大きな励みだった。主催者の皆さんに深謝。
ほんとうにありがとう!!

ガチンコ対決速報

2010年11月24日 | ランニング

全国1千万人以下の拙ブログ読者に注目されていた練習せん姫とのガチンコ対決の結果報告です。

久しぶりのマジレース福知山マラソンスタート地点では、高揚感と逃亡願望が背中合わせの懐かしき緊張感に浸る。
Cブロックスタートの母号とFブロックスタートの姫号のスタートロスは約1分と算定。
キロ5分30秒の設定タイムを手の平に刻んでスタートした敵の作戦を知った母はキロ5分10秒設定で逃げのレース展開を目論んでいた。
が、これが大嘘つきのコンコンチキ。騙された~っ!
15キロ地点で「やっと追いついた~!」と笑いながら早くも現れた姫。
げ~~っ!キロ5分弱で走っとるやんけっ!
遠ざかる姫の背中を見送りながら、「やっぱりか~。」「勝てんな~。」
「引退宣言やな~。」
ええいっ、もうどうでもええや、と一瞬モチベーションだだ下がりの境地。
しかし、そこで想った。
私の敵は「昨日の自分やろ。アイツじゃない!自分のレースをしよう!」と。
(えっ?今私、なんかかっこいい事言った?)
このレース自分のタイム目標は3時間50分切り。
モチベーションを目標達成に切り替えて黙々と走る事数分。
眼前に姫の背中が見えてきた。
ここから5キロ程、抜きつ抜かれつの文字通りのガチンコレース展開。
折りしもここは折り返しコース。
ほんの数m違いで併走する醜い母娘対決を目撃したラン仲間も多かったのではないかと・・・・。
でも古馬はこの時点で密かに確信していた。
前半あれほど飛ばしたツケは25キロを過ぎてきっとやってくるはず。
どこかで必ず振り切れるだろうと考えてマイペース虎視眈々と走る古馬。
計算どおり25キロ地点で失速した姫を尻目に持ち前の持久力で力走する母。

結果は。
ランナーとしての先輩の面目躍如で古馬の辛勝。
5分の先着にてゴールで待ち受ける私に、
「師匠と呼ばせていただきます。完敗です。」と殊勝に言う姫。
だがラン仲間には「計画通り今年だけは母に勝ちを譲っときましたわ。」
と豪語する姫。
く~~っ憎たらしいたらありゃしない。
こんな風に極めて仲の悪い親子ですが。(笑)

目標タイムを大幅に下方修正してのゴール。
勝ち負けよりも今の自分としてタイム的に満足のレースが出来た事が嬉しかった。
これもひとえに追い縋る姫の存在あっての事とラン仲間でいてくれる姫にちょっぴり。いえ大いに感謝かな。

福知山レースでの感動秘話はその他諸々ありですがそれはのちほどアップするとして本日は取り急ぎ結果報告だけさせていただきまする。


開き直り

2010年11月21日 | ランニング

大会直前。
体調は万全だが走力はぼろぼろ。ちょっぴり憂鬱でナーバスな毎日を過ごしている。
もうこれは開き直るしかないと、週末は遊び呆ける事にした。

朝は朝とて。
関東から出張で来阪したラン仲間を迎えるべく大坂城を観光ラン。
天守閣前で食したお土産の東京バナナ。
カーボ明けの身体に美味しく染み入る甘さだったわ。  

          


昼は昼とて、「2010年阪神タイガースファン感謝祭」
久々の甲子園で面白可笑しく過ごす。
毎年参加しているが今年は特にファン参加型イベントがも盛りだくさんだったような気がする。球団も従来の上から目線のファンサービスを少しは改良する気になったのかしらん。
            
ファンが選手と一緒に楽しめる「大運動会」では、ファンを大切にする金本さんの姿、特にちびっ子ファンへの優しい仕草の場面を何度も何度も目撃した。
(まっ、金本さんばかりを双眼鏡で追っているのだから当たり前っちゃ~当たり前
なんだけどね。)
本当に「心、技、体」、素晴らしい方なのだと心酔の想いを更に強くする。
これで後半戦、悪夢の敗戦のトラウマから少しは解放されたかも。

夕は夕とて。
ラン孫の1歳のバースディバーティーに嬉々として出かける。

   

誕生日プレゼントはお子ちゃま用タイガースユ二フォーム。
無理やり着替えさせては「きゃわいい~~っ!」と記念撮影。
余所様のジュニアを勝手に「虎仕様」にしてまうという、こんな暴挙が許されるのか。
え~の、え~の、なんせわたしゃ「ランばぁば」やねんからね~。
大きくなったら一緒に甲子園マラニックに行こうなっ!

虎のトラウマからも、レース前の呪縛からも解放された遊び尽くしの週末。
良かった良かった。
後は・・・・・・・・。

      There is no escape.


カーボ

2010年11月17日 | ランニング
昨日の我が家の会話。

翌日の弁当支度を始めるせん姫。 「明日の米仕掛けるよ~。」
tacoco  「あっ、私は明日から米いらんから。」
姫  「えっ?またカーボ始めるん?ファンランとか言いながら本気やんか。」
tacoco  「だって苦しいレースは嫌やからね。」
姫  「カーボすればレース楽になるんや。じゃ、私もやろっかな~。」
tacoco  「ダメっ!!そんな事して本気になるなっ!!」 

と、こんな風にして敵を牽制しつつ本日よりカーボローディングを開始して頗るご機嫌ななめのtacoco号。


           
先日、バースディープレゼントととして友人から贈られたクリスタルの食べられない
ケーキを鑑賞しつつ。
     「白飯たべた~い!」
    「柿の種食べた~い!」
    「スウィーツ食べた~い!」
という欲求と闘っている。
なんだかんだ言いながら福知山は本気で走るつもりみたい・・・。
       

淀川リバーサイド

2010年11月14日 | ランニング

以前もこのブログで叫んだ事があると思う。

   「練習は裏切らない!」    
は大きなまやかし。
練習しても記録が出ない時もある。練習しすぎて故障する事もあるから。
  「練習不足は裏切らないっ!」
実はこれが正解。(ラン仲間R氏からの教え。)

本日開催された淀川リバーサイドマラソンにて、上記格言を身を持って実証してきた私が改めて声を大にしてのたまうっ!

業爆を言い訳に練習不足、加齢を言い訳にスピード練習での根性不足という、
どうしようもない体たらくで参加した今季初ハーフ。
目標タイムは練習せん姫が先日叩き出した1時間46分台だったが・・・・・。

はぁはぁゼイゼイに耐えられない状態に成り下がった身にはハーフという距離は
かなり、きっつい。
ラン仲間のMちゃんが応援に来てくれた折り返し地点。
ここまでは快調。まだまだ余裕で姫の記録などクリアできると思っていた。
 
でも頑張れたのはここまで。
折り返してからは向かい風にやられて完全に崩壊。
1キロのラップタイムが急降下していくのを惨めに確認しながらいろんな思いが脳裏をかすめる。

 「ウルトラの方がよっぽど楽やな~。エイドで歩いて給水できるもんな~。」
 「ハーフでこれじゃフルは無理。福知山は棄権してエイドでも手伝うか。」
 「明日からは、練習せん姫をモチコ様と呼ぶ事にしよっと。」
 「いっそ私も月間走行距離を100キロ未満にしてみるか?」
 「もうどうでもええわ。はよ、ビール飲みたいし。」
 「もうな~とっくに、
 ♪ほ~ってるわ、リバーサイド~♪ か~わ沿い、リバーサイド♪」

愚痴っても、下手な替え歌唄っても、脚が回復する兆候はなくモチコ様に2分弱の遅れを取っての情けな~いタイムでやっとこさのゴール。
せん姫に早速メールで報告したら、
「それでも48分やったら凄いやんっ。」との返信。
何これ?早くも上から目線?
ほっとけ~っ!そんな慰めはいらんわいっ!

あっ、いえ、あのぉ~。モチコ様、次回勝負はウルトラでしません?

全国1千万人以下の当ブログ愛読者の皆様が固唾を飲んで待っていた?結果が
これ。こんなオチでは、笑えませんな~。


王将での打ち上げでありつけた生ビール。
レース中あれほど焦がれていたのに、あんまり美味しくなかったのは何でですやろ?


淀川M応援ラン

2010年11月09日 | ランニング
応援ランは気楽で楽しい。且つラン仲間から沢山の元気を吸収できる。
「行け~っ!抜け~っ!ラストスパートや~っ!」etc。
勝手な応援メッセージををほざいておしまい。
打ち上げではまるで人並みに走ったかのように乾杯し杯を重ね、楽しく酔っ払う事が出きるし・・・。
       
多くのラン仲間が走った淀川マラソンは応援ランとして上記付加価値をパーフェクトに楽しめた大会だったのだ。
唯一つの憂いを残して・・・・・・・・・・。


        【憂いの元凶画像】


実はこの日、永遠のライバル「練習せん(千姫)」がハーフで1時間50分を笑顔で軽々と切りやがったのだ。
美ジョガー二人で笑顔で駆け抜ける姿。憎たらしいったらありゃしないっ!
今週末同じコースのハーフにエントリーしている只今走力撃沈甚だしいtacoco母号。
哀しい哉、新旧勢力交代をほぼ確信した応援ランであった。
そんな日の翌日。我が家のポストはこんな封書で満杯だった。

      

郵便局いえ今は日本JPか?あんたら喧嘩売っっとんのかいっ!
福知山マラソンと奈良マラソンの分厚いゼッケンがいっぺんに二人分送られて来ていた。
ハーフですら敗北宣言した身にこの召集令状は辛いっす。
週末はこっそりひっそり場末のハーフを走ってくる。
月間練習量は「練習せん姫」の3倍のおばはんがどこまで姫のタイムに肉薄できるか・・・・。
皆様笑ってご観戦ください。




淀川のM

2010年11月06日 | ランニング

明日は大阪の大イベント【大阪淀川市民マラソン】の日だ。

ゴールドメダリスト高橋尚子さんがスペシャルゲストとして来場するとあって例年以上に盛り上がっている。
昨年この大会で初ハーフを体験した姫1号。
そして私はこの大会でレース伴走初体験をした。
いうなれば記念すべき大会だ。姫は今年もハーフの部にエントリーしている。
前日受付の代行をお願いされたので受付会場まで喜んでラン。
但し真っ直ぐ行くと6キロしかないので十三大橋まで大迂回。
フルマラソンの半分を試走して会場まで24キロほどの練習ランとなった。
毛馬の閘門付近の橋桁。通常は通行禁止のこの区間が明日のみ開門される。
ここはフルマラソンランナー往路5キロ地点だ。

         

ここから十三大橋で折り返しスタート&ゴール地点を通過して更にハーフを走るのが
フルマラソンのコース。
大きなお世話で言わせていただくとその間ずっと同じ河川敷風景が続く。
これで42.195キロを走り切るのはかなりな精神力を要すると思う。
マイ練習コース故、エントリーフィーを払ってまでは出たくない大会との位置づけ。
とは言えアップダウンの少ないコース故、精神力強ければ自己ベスト狙い大会かも。
明日走られるドMランナーの皆様頑張ってくださ~い。
明日も応援ランで会場に駆けつけまする。
仲間のゴールをビールを用意して待ちうけております!!


儀式

2010年11月03日 | ランニング
フルマラソン前の通過儀礼のひとつ。
       30キロ走。
軟弱ランナーにとってコレが大きな課題。
何だかんだと理由をつけては逃げようとするから。
逃げさせるもんかと、所属クラブの掲示板に「長居30キロ走」として自ら練習会を立ち上げておく。
そして当日である今朝。案の定・・・・・。
「嫌や~。しんどいよ~。おんなじとこ11周も回るなんてハツカ鼠みたいやんか。
ええ天気やのにどっかマラニックの予定でも入れときゃ良かったわ。」
と、文句たらたら。でも言いだしっぺがサボル訳には行かない・・・・・。
渋々長居公園に向かう。(作戦大成功だ!)
現地では心優しきナイト2名が練習に付き合ってくれた。
お陰で最後まで諦めずに走り切れた。一人じゃ途中で脱走していたかも・・・・。
我儘な呼び掛けに付き合ってくれたNさん、Gさんに感謝!
しかし、30キロ走を敢行する度に同じ事を思う。

   30キロですら、この体たらく。
  こんなんでフルマラソンが走れる訳がないっ!

と。
でもレースになりゃ結局走りきっちゃうんだけどね。
ゼッケンの力ってほんま凄いわ。
一度、会社でもゼッケンつけて仕事してみるか?



でもって頑張った自分へのご褒美。

  

実は最近遅ればせながら ↑ コレに「はまり」まくっている。
世間の大ブームになっている事を尻目に「所詮、一過性のものでしょ。」
と完全スルーのアマノジャク。
この二瓶は人様からの頂き物。
初めて食してみるとこれがほんまに美味しいっ!
うんうん、スーパーの棚から消えたのもこれじゃ頷ける!!

以来、鍋物にスティック野菜にサラダにチジミにと、ほぼ毎日食卓に登場させている。コイツを隠し味に入れたチャーハンなんか、どこのシェフが作ったのかと思うほど絶品だったし。


  【今宵は冷奴にたっぷりとトッピング】

頑張ったからね~。