虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

ビターなレース

2011年11月07日 | ランニング

3段階の目標を設定してのぞんだ徳島マラソン。
第一目標は大幅に下方修正しての3時間50分切り。
第二目標は三線&ランのライバルAさんの大阪マラソン惨敗タイムを上回る事。
最終必達目標はサブフォー(こんな目標を上げなければならない事事態が情けない。)

今回も雨予報を覆した超天気女tacoco。
そのうちタイ政府からお呼びが掛かるかと思う位、雨雲を蹴散らすハイパワーの持ち主である。。
お陰で天候も含めてコンディションは万全だ。

        
   【曇り空の中をこの頃はまだ快走するtacoco】Yちゃん撮影
ゆっくりの速度で慎重にスタートした。
というか昨今の落ちぶれた走力ではスタート時の暴走すら出来なくなっている。
5キロで既にしんどくなった。
10キロでもう止めたくなった。
20キロで二度とフルマラソンはマジ走りしない!と決心した。
25キロで脚が売り切れた。
持っていた栄養ゼリー、ブドウ糖を次から次へと補給して脚の復活を期待したが、それも叶わず。
カーボしても禁酒してもしんどいもんはしんどいわ!とひとり毒づいていた。
30キロで、もうどうでもええやと開き直った。
35キロで、応援に来てくれた徳島のNさんエイドでビールを飲んだ。
フルマラソンでビールを飲んだのは初めてだった。もうやけくそ。
こんな事なら初めからファンランにしておけば良かったと後悔した。
すべて素通りした美味しそうないエイドの数々を恨めしげに思い出した。
ラスト5キロ。あと少しでこの苦しみから解放されると思うと俄かに嬉しくなってきた。
ひどいタイムだとは分かっていたがどうやら完走だけは出来そうだとほっとした。
ゴールゲートでは3時間52分を刻んでいる時計と競争した。
だが時計との競争にすら負けた。
記録は3時間53分ジャストだった。お恥ずかしいが・・・。
ゴール直後、脚が攣った。
徳島マラソン名物「バンザイ連」に完走のバンザイをされたがほろ苦い嬉しさだった。
以上が私の今季初レースの顛末である。

これまではこれを「撃沈」と表してきた。が。
それがいかに傲慢な表現だったかを今回悟った。
それは撃沈でも何でもなく今の自分の正真正銘の実力なのだ。
レース中、思った。
苦しい練習は走力や脚力を鍛える為よりもむしろ苦しいレースを投げ出さない精神力を養う為にあるんだな。と。
どんな展開であれ、42.195キロの道のりはそれなりに厳しい。
ストイックに練習していた頃は、苦しくなっても踏ん張れる気力、胆力があった。
楽しい練習ばかりに逃げていた軟弱者に目標達成のご褒美は与えられないんだな。やっぱし。
ほろ苦い結果に終わったけれど、この大会の素晴らしさは昨年と何ら遜色なく。
お接待精神溢れる徳島の方々のおもてなしには、今年もまた心をほっこりさせていただいた。

     

【レース前日皆で食した徳島ラーメンとレース後、後夜祭会場で食した産地直送の焼き秋刀魚】
レースの苦さとは関係なくいずれも美味であった。



   秋刀魚、さんま苦いか 塩つぱいか。
   そが上に熱き涙をしたたらせて さんまを食ふは
   いづこの里のならひぞや。   


私の徳島マラソンは苦くてしょっぱくて美味しくて暖かかった~!
やっぱりマラソンはやめられません