虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

春樹さん

2007年10月31日 | ランニング

ランナー達の間でも評判の本。

        

村上春樹著 
  「走ることについて語るときに僕の語ること」

故障中の秋の夜長に一気読みした。

乱読多読、活字中毒の私であるが、そう言えば彼の作品は2作しか読んでいない。
何とはなしに「ハルキスト」にはなれなかったようだ。

春樹ワールドに漂う翻訳小説的な雰囲気と、旋律的な文体になじめなかった。
それと、女性の描き方にほんの少しだけ違和感を覚えたことが原因だと思う。
(あくまで個人的独断的見解として。)

だから、不覚にも彼がランナーだった事すら知らなかった。
しかも、ランナー歴20数年、フルマラソン完走25回、サロマ100キロも完走。
という素晴らし履歴の持ち主であることも。

この一冊は、そんな私の村上春樹感を大きく方向転換させてくれた。

  真の紳士は別れた女と払った税金の話はしないという
  金言がある・・と言うのは真っ赤な嘘だ。
  僕がさっき適当に作った。すみません。
  しかしもしそういう言葉が本当にあったとしたら
  「健康法を語らない」というのも紳士の条件のひとつかも
  しれない。

と言う書き出しではじまる。
村上春樹は言葉のマジシャンだ。
たった数行で読者を鷲づかみしてしまうなんて、
ずるい。




以下、ランニングに対する彼の思いがソフトな文体で淡々と語られている。

  昨日の自分をわずかにでも乗り越えている事それがより
  重要なのだ。
  長距離走において勝つべき相手がいるとすれば、
  それは過去の自分自身なのだから。

  健康な自信と不健康な慢心を隔てる壁は薄い。
  若いときは体力の貯金だけでそこそこのタイムは出せた
  かもしれない。僕はもう若くない。
  支払うべき代価を支払わねばそれなりのものしか
  手に入らない年齢に差し掛かっているのだ。


  35キロを過ぎると身体の燃料が尽きていろんな物事に
  対して腹が立ち始める。
  でも走り終えてから少し経つと苦しかったことや情けない
  思いをした事なんてけろっと忘れて
  「次はもっとうまくはしるぞ」と決意を固めている。

  与えられた個々人の限界の中で少しでも有効に自分を燃焼
  させていく事、それがランニングといううものの本質だしそれ
  はまた生きる事のメタファーでもある。
  このような意見にはおそらく多くのランナーが賛同してくれる
  はずだ。

    

「うん、そうそう、そうよね。同じランナーとして共鳴するよ。」
「ある、ある。わたしだっていつもそう思うよ。」
まるで、レース後の打ち上げで延々と盛り上がるラン談義で会話しているかの
ように頷く。
同じランナーとしてシンパシーさえ感じてしまう。
大作家であることも忘れて。

全てのランナーが持つ42.195キロのドラマ。
その心理描写を的確な言葉であますところなく再現してくれている。
「言葉の人たらし」だ。

そして最後にこう締めくくられている。

  これまで世界中の路上ですれ違い、レースの中で抜いたり
  抜かれたりしきた全てのランナーにこの本を捧げたい。
  もしあなたがたがいなかったら僕も多分こんなに走り続けられ
  なかったはずだ。


「言葉の人たらし」
これでランナー読者は完全にあなたの作品の虜となるはず。

かくいうわたくしも。
本日ただ今より「ハルキスト」宣言いたします。


それにしても10年以上この原稿の完成を辛抱強く待ち続け、
今まさにランニングブーム沸騰のこの時期に、この本の出版に
こぎつけた文藝春秋の編集者O女史の慧眼に脱帽。
天晴れ!


8時間耐久駅伝

2007年10月29日 | ランニング

前回の記事から引用。

相変わらず、故障癒えぬ日々。 
 ↑  好転の気配なし。

「たまには、おとなしくしてなさい。」との各方面からの暖かいアドヴァイス。
 ↑ こちらもたくさんといただいた。本当にありがたいこと。


おとなしくしていたいのは山々なれど、こんな身体になるとは夢にも思わずエントリーした大会だけはカレンダー通りにやってくる。

今週末はこれ。 「8時間耐久リレーマラソン」 

        

会場は、大阪の南部貝塚市にある二色の浜公園。


松林の景観も美しい海浜公園だ。

2キロの周回コースを8時間、襷を繋いで周回数をきそうレース。

ユニークなのは周回のカウント方法。
和歌山に隣接する泉州地域といえば、特産はみかん。
周回カウントには、このみかんが活躍する。
ランナーは襷ゾーン前のコース上で、スタッフからみかんをひとつ受け取る。
  

少し走った先に、各チームのゼッケンNO.が書かれたダンボール箱が設置されており、受け取ったみかんを投げ入れる。
みかんの個数がすなわちチームの周回数ということだ。

何度かある中間報告では、スタッフがみかんの数を数えて順位を発表してくれる。
運動会の玉入れ競争みたいで面白い。

風光明媚なコースにユニークなルール。
本当に楽しい楽しい大会なのだ♪
それなのに、走れないランナーの役目は、









         

         「8時間耐久お鍋番」


出たい、走りたい、出たい、走りたい、出たい、走りたい、出たい、走りたい・・・。
ブツブツ、グチグチ、ネチネチ、グダグダ、ムカムカ。
周回路を何度かjogってみる。
(痛みが軽ければ出るつもりで。)

痛くて1キロでダウン。やっぱり無理か~。(ショッボ~ン)

午後の順位発表で我がチームは7位。
3位までが入賞なので、順位争いからは脱落気味の我がチーム。
「順位も関係なくなった事だし、スローjogでいいから1周くらい走ってみる?」


えっ?ほんと?ええの?でもな~。ドクターストップやしな~。
また悪化しても駄目やしな~。

  「痛みは身体のシグナル」「焦らないでじっくり治せ。」「無理は禁物」
  「いい休養のチャンスだと思って。」「我慢するのも練習の一環」
  「無茶したらあかんよ~。」「休めっ!」
 etc
頭をよぎる、心配、激励、忠告メッセージの数々。
無茶しないって、みんなと約束したしなぁ~。

と言いつつ、2キロのコースを超スローjogで試走してみる。
痛いけどゆっくりなら何とかいけそう。

「キロ6分半。13分くらいでゆく~り走らせていただきま~す!」
(おいっ。こらっ!)

「痛くなったら歩いてもいいから・・・。無理しないで。」
暖かく見送られて、そろりそろりとしゅぱ~つ!

走る前から実は予想していた。
襷をつければ、ランナーの「サガ」が出る事は。
それでも500mまでは自重していた。
が、身体があったまってくると、もう駄目。徐々にペースが上がっていく。
悲鳴をあげる左足と引き換えに、久しぶりに息があがる快感をゲット。
続いて、おみかんも一つゲット。
「わ~い!」子供みたいに嬉しい。

結局、10分少しで帰ってきてしまった。
(もう、知~らないっ!)

本日走行距離計6キロ也。左足大腿張筋さま、ごめんなさい。


チームが獲得した「周回みかん」58個。(これは勿論持ち帰って良い)
私の「一個」も入っている!


こいつだけは、ちょっと酸っぱいかもしれない。
みんなの、呆れエキスが入っているから・・・・・・。
          




何の日?

2007年10月25日 | ランニング

相変わらず、故障癒えぬ日々。
「たまには、おとなしくしてなさい。」
との各方面からの暖かいアドヴァイスに従い、今宵もノルディックポールウォーキング。

5キロ程、とことこ歩くがな~んか物足りない。
ウォークでは心拍数バクバクがないものね。ちょこっとだけバクバクしてみたいな~。
「1キロだけならいいよね?」
「仕方ないなぁ、1キロだけならいいよ。」
お許しをいただいたので1キロだけ走ることにする。(誰の許しやっ!)

ポールを両手に抱えて、GO。
痛みを我慢しつつの試し走り。良かった。キロ5分切って走れてる。
痛みさえ緩和すれば、11月4日の西宮国際ハーフは出場可能かも、と少し安心。

しかし、その安心も束の間。
帰りのウォークでは、その代償が患部にずしりと・・・・。
足を引き摺りの哀れな帰宅ウォークとなった。



「やっぱ、あかんか~。」
悄然と帰宅したら、なぜかテーブルにご馳走が並んでいる。


   


そして、なんでだか、こ~んなプレゼントなんかもいただけるという。
  
                

すこ~し、ほっこり。




神様からもプレゼント。   
         年齢ひとつ。

故に、やっぱり無理はいかんね。


故障デブ

2007年10月22日 | ランニング

故障が癒えないまま、悶々とノルディックウォーカーする日々。

土曜日。
舞洲でのキャンプに参加。
練習記録、ラン3キロ、ノルディックウォーク3キロのみ。(泣)
然るに、摂取した食物。   ↓

  

           

日曜日。
こんな身体になるとは予想だにせず申し込んでいた3時間練習会。
せっかくだからと、ポールを持って歩くつもりで参加。
コースは1周、4キロだとか。
jogペースなら1周くらいいいだろ、とドクターストップを完全スルーして皆と一緒にスタート。
         

おっ、痛みあるけど走れるやん。
と、2周目もGO。ちっとスピード上げてみっか。
8キロか~、半端な数字やな。と、3週目突入。
がっ!
10キロ過ぎで、左足さんが「ええ加減にせえっ~!」
と、激痛サインで怒り出しはりました~。
止む無くポールウォークに切り替え。
ポールで1周半。飽きた~。キレた~。
ラスト1周。ヤケクソになって走ってやったさ。

だって、その後の交流会では、
   

こ~んなご馳走を摂取しなければいけないのだから。


走行距離激減の中で、食物摂取料は下方修正もせず。
あっという間にウェイトが1キロ増量。
故障デブへの道、まっしぐら。
おまけに確信犯的無謀走行の代償は大きく、翌日の左足はちょっと大変なことに。
医者にも見離されるかもなぁ。


そんな涙、涙のわたくしに、ラン友から最高に嬉しいプレゼントが!
   ジャ~ン!

          


そうだった。
金本さんは、半月板損傷の激痛に耐え今シーズン4番の重責を全うし、
今また、半月板切除手術の術後トレーニングの中で闘っておられるのだ。

こんな事くらいで泣き入っててどうする。

それにしても、何てタイムリーで嬉しい贈り物でしょう。
Kさん、
ベリーサンクス!

ボトル開封の条件は、
「タイガース日本一」「フルマラソン自己ベスト更新」。
と、決めた。

果たしてどちらが先か・・・・・・・。
タイガースと切磋琢磨だな。


四万十応援ラン(後編)

2007年10月17日 | ランニング

引き続き快適に進む応援ラン。


ここは、絶好のカメラポジション。
報道陣が束になってトップ選手を待ち構えている。
さすがの私もここは走るのを自粛。
だって、カメラマンの方々に無駄なフィルムを使わせては申し訳ありませんもの。
しずしずと歩いて、その場をやり過ごしたものの、「何者や、この変な女は?」
そんな蔑視線の集中砲火を浴び、今回のランで最も恥ずかしい場面だった。       
          


冷や汗をかきつつ難所を切り抜けるといよいよ13キロ地点。
遂に本物のトップランナーがやってきた。
                   
ぶっちぎりでやってきたトップランナー。
この後も独走のまま優勝された小野寺太一さんの後姿。
100キロを7時間5分で駆け抜け、ゴール後のインタビューでは
「暑くなかったので最初から最後まで同じペースで走れ、100キロ走っても疲れてない。」とさらりと語るツワモノである。
まさに神に選ばれし者。一体、どんな内臓してはるんやろね。

さてさて、、こちら、「神にも呆れられし者」のランはいよいよ終盤。
22キロ地点のカヌー館が見えてきた。  ここで、コイツ ↓ に乗り換え、ゴールま
                          での40キロを走る。
       

惜しいっ!
四万十川に飛び込んで1~2キロ泳いでりゃミニミニトライアスロンやったのにね。

100キロのランナーにとって、ここは大切なリフレッシュの場。
着替えや食料などを詰めたバッグが届けられている。

       後半の走りに向けて真剣に準備するラ
                          ンナー達。立ち止まらずに駆け抜けるラ
                          ンナーもいた。

62キロ地点からは、疲労感漂うランナー達を自転車で次々と追い越していく。
決してランナー達の邪魔にならないようにと最大の注意を払い、控えめに走行。
追い抜くときには必ず「ファイト~!」「がんば~!」とエールを送った。
だが、果たしてそれが力となったのか、はたまたただの迷惑だったのか・・・。
それは今もって謎である。
ただ、「頑張れっ!」に「ありがとう!」、「ファイト~!」に「いっぱ~つ!」
と答えてくれる愉快なランナーも多かった。
ゴールでは、「あっ、自転車で追い抜いていったねぇちゃんや。」と声を掛けられたりも。
選手のみなさん、来年はそちらで同じ苦しみをいただきますから今回の無礼はお許しくださいまし。


そして、やっと辿り着いた。81キロ地点。
ここには、この大会で超有名な伝説の私設エイドがあるのだ。

  

      (後ろにビールサーバーが見える。)
まずは冷たいタオルがランナーを出迎え。
海の幸、山の幸、郷土料理、甘味、裏メニューのアワアワまで取り揃えられている。

エイドステーションというより、これはまさしく出張居酒屋!

 
常連さんの幟まで用意してくださっている憎いまでの心配り。
これらみ~んな自費でなさっているというから本当に頭が下がる。

自転車で登場した珍客の私をも、「飲めや、食えや」で暖かく迎えてくださった。
        
私設エイドのKさんご一家とイエ~イ!
「来年走るなら、家に泊まるか。」とまで言って頂けるほどすっかり仲良しに。

たっぷりとご馳走になり、お名残惜しく再びゴールへと旅立った。
エイドですっかり長居をしたため、ゴールで選手を出迎える為にラストは道が広い事もあって得意の爆走。

自転車と言えども40キロはしんどかった。これを来年走って辿るのか・・・・。
ぞぞ、ぞ~~~っ。

15時30分、ゴール地点着。
サブテンランナーのゴールに何とか間に合った。

フィニッシュゾーンでは、全てのランナーにゴールテープが張られ、
場内アナウンスが
「ゼッケンナンバーXXXX番、○○県からお越しの○○さんです。ああ、帽子を脱いで笑顔でゴールです!」
などと言って、一人一人を劇的に紹介してくれる。

       

すべての選手がゴールドメダリストのような扱いを受けるのだ。
そりゃそうだ。
1000人が完走すれば、そこには1000通りのドラマがある。
7時間で走り抜けた者にも14時間で帰り着いた者にも同じ100キロの軌跡があるのだから。
完走メダルは金メダル同様の価値ある重みだと思う。

涙があり、笑顔があり、汗の匂いがあり、痛みにゆがむ顔があり、歓声があり
、歓喜の坩堝と化したフィニッシュ会場は・・・・・。

  
           

フィニッシャーズ達の輝く笑顔で溢れていた。
そしてどの顔にも、自信と達成感が漲っている。
なんて美しい笑顔だろう。

おかえり!頑張ったね!ほんと凄いよ、君達は!
みんなみんなヒーローだよっ!
もらい泣きでグチュグチュになりながらシャッターを押し捲る。


長かった一日が終わり、入浴&お決まりの打ち上げと続き、
先ほどの感動が嘘のようないつものグダグダの宴会風景。

           






そこには、ヒーローでも何でもない、いつもの飲んだくれランナーの姿があった。



あ~、安心したっ!
これで私がそっちの世界に行ける自信が持てたっす。



これにて、姐さんの四万十応援、下見、お邪魔虫ツアー、大団円にございまする。


四万十応援ツアー(前編)

2007年10月16日 | ランニング

わたしの
100キロウルトラマラソンに対する思いは。


・死んでも出ない!       ・出れればいいな~。      ・私もでてみたい~。
・そんな事やる人の気が →  ・100キロ走れるなんて  →  ・同じランナーやん、
 知れない。馬鹿ちゃう?    尊敬!              やれば出来るかも。 
     
   
       と変遷してきた。そして遂にこの度!



    来年、絶対でる!その為に練習するぞっ!
    
                    と、完全にギアチェンジしてしまった。



その決定打となったのが「四万十ウルトラマラソン応援ラン」。

四万十川ウルトラマラソンは、100キロマラソンでも人気の大会だ。
前々からその素晴らしさは耳にしていた。
せっかく誘っていただいたのだから、観光半分で応援もいいかと参加してみたのだ。

私が誘われた私設バスツアーは総勢17名。内、応援は私を含めて3名だけ。
後は全員レース参加者。

それなのにこのツアーったら・・・・・・・・。


美味しい讃岐うどんを食べに迂回する為にわざわざ早朝立ちをし、

         

バスの中では延々と大宴会を続け、  

現地に着いたら着いたで、前夜祭でまたまた大宴会。 

あんたら、どんだけ飲むねんっ!
明日ほんまに100キロ走る気あるんかっ!
って叫ぶほどの、とんでもな~いツアーだったのだ。
でも、讃岐うどんは絶品だったし、「ビ」の付くお飲み物も「少々」嗜む私にとっては決してお嫌いじゃないツアーだったりする。


しかし、どんだけ飲んでも、やる時はやるのが、飲んだくれランナー!
翌日早朝5時半、まだ夜明け前の暗い中、感動の2007、四万十川100キロマラソンの開幕!3時起床に全員寝坊もせず、スタートラインに立つ。
         


そして、ここから姐さんの【爆笑応援ランの旅】(前編)がはじまる。


さて、今回の主目的はウルトラランナーさんへの応援。
さりとて、こんな所まで来て走らないでおられる私ではない。

本日のささやかなラン計画。
60キロの部のスタート地点までバスで移動後、カヌー館(100キロの部の60キロ地点
、ランナー達の着替えポイントでもある。)まで22キロを走り、そこでレンタサイクルに乗り換えて、応援する選手を追いかける、というもの。

午前7時50分、私のランスタート。
100キロのスタートが午前5時半だから、私がトップ選手に追いつかれるのは50キロ地点前後だろうか。

このたった20キロのランが私を四万十の虜にさせてしまうのだ。

        

何と言ってもこの心洗われる風景を見よ!
「暴れ川」という異名もある位、氾濫の歴史があるという四万十川。
(地元の方、談)
この日は母なる川の如く、眼下をゆっくりとたゆたっていた。
川が流れ来る先には、ゆらゆらと雲をたなびかせた静謐の山々。
古の人々が「神々が宿る国」と考えた事もなるほど頷ける。神々しい風景だ。

そんな事を考えつつ走行する。
家の軒先では地元の方々が応援の為にと椅子を持ち出して、選手達が通過するのを今か今かと待ち受けている。
私が通る度にみなさん嵐のような拍手。
どおうやら、トップ選手だと勘違いされておられるご様子。
「違います!応援ランです!すいません!」と何度も謝りつつ通過していた。
    
謝りながらもずうずうしくシャッターを押していただいたりする。はい、ポーズ。
隣りに座るおばあさんに、この村の景観の素晴らしさを絶賛したら、おらが村を褒められた嬉しさからか、
「これ持っていきなさい。」と、たくさんの栗をくださった。
隣りのおじいさんが負けじと「わしも何か・・。」と言って、ポケットから取り出してくださったのがシイの実。全くなんて素朴な人達なんだろう。


判り易い距離表示が1キロごとにある優しい心遣い。


公設エイドの方々も準備に余念がない。
                  

ところが、この忙しいボランティアスタッフの方々が走ってくる私の姿を認めると、皆、作業の手を止め拍手喝采をするではないか。
あ~、またトップ集団と間違われてる。
大声で「違います~!選手じゃありませ~ん!応援ランで~す!」
と叫ぶ。
近づくと、「あ~、なんや応援かいね。いやぁ、今みんなでね。今年のトップは女の人よ!って大騒ぎしてたのよ~。」と。
皆で大爆笑。私も笑う。
「のど渇いてない?ドリンク飲んでいきなさい。何でも食べていきなさい。」と親切この上ない方々。図々しい私もさすがにそれは「いえ、それはダメです。選手の為のものですから。」と固辞する。(ほんとよ。)
と、まぁそんな会話が各エイドで何度あったろうか。
スタッフの皆様方、応援の地元の方々、まぎらわしい行動を取って本当に申し訳ございませんでした。

走行10キロ地点(100キロの50キロ地点)だったろうか。
後ろから軽トラックが追走してくる。
「まもなく、トップの選手が通過いたします。」のアナウンスと共に。
「おお、ついに追いつかれたか。」と、慌てて走路を譲る。
「すぐに来るんですか?」と運転手に尋ねると、「いや、まだ15分くらい後や。」
との事。
トラックをやり過ごしてからまた走る。
後ろから見ていると、それは先導l車ではなく作業車で、何度も車を停めて降りては走路をジャマする大石や枝などを取り除きく作業をされていた。

「そうか、選手の安全の為になんだ。」
これなら私も協力できるやん。ただ走るだけじゃなく、お手伝いしよっと。
       
と、散乱するイガ栗などをコース脇に蹴り上げては、選手の安全を祈りながら走っていた。
すると、先ほど追い抜いた軽トラックが追いついてきて、おじさんが窓を開けて
「手伝ってくれてありがとう。」と仰ってくださる。
こっぱずかしい。恐縮至極だ。
おまけに「どこまで行くつもり?乗っていくか?」とまで。
「いえ、走りたいんで・・・。」と正直に答えてこれまた固辞する。
なんて心優しき人達。



         
その後、出会ってお喋りした素敵なおばあ様方との記念撮影。
80歳というのにお肌がぴちぴちでとっても可愛いお二人。
他にも素敵なふれ合いが書き切れないほどたくさん!


ねっ。ねっ。これでファンにならなきゃ嘘でしょ。

道行く先々で、来年はランナーで来ますから!と公言して憚らなかったわたくし。
公約違反は大阪女の恥やん。
こうなりゃ走るっきゃないやん。

かくして本日ただ今よりtacocoさんのウルトラマラソンへのチャレンジが始まった。
先輩方ご指導宜しくです。


さて、感動のゴールシーンを含むその後の珍道中は、


                           後編へ続く・・・・。
    


秋の総括

2007年10月12日 | タイガース

秋の味覚の王者、松茸。
実家からのいただきもので松茸ご飯を作って食す。

         

パリーグのCSシリーズも第一ステージをロッテが征して終了し、街にはハローウィンの飾りつけが賑わう。
そういえば、練習中も「水、水、みず~~っ!」の渇水地獄から解放された。


       いつの間にか   秋~!

秋といえば、しなければならない事が・・・・・。
でも、今年は嫌だなぁ~。
きっとろくな数字が出やしないだろう。









        
そう。      ↑ こいつらの総括。
毎年恒例の作業だ。渋々やってみることにする。

3/30  京セラD   vs C  ●     4/10 甲子園   vs D ○
4/14  甲子園    vs B  ●     4/15 甲子園   vs B ○
4/28  広島市民   vs C  ●     4/29 広島市民 vs C ●
5/28  甲子園    vs M   ●
6/10  甲子園    vs H  ○     6/23 甲子園   vs F ●
7/7   名古屋    vs D  ●     7/18 甲子園  vs G ○
7/28   甲子園    vs B  ●     8/18 京セラD  vs C ○
9/1   甲子園     vs Y  ○      9/16 甲子園   vs D ●         
9/22   神宮     vs Y  ●      9/29 甲子園    vs Y ●                              

 なんと、 6勝11敗  勝率 3割5分3厘

予想していたものの、これ程悪かったとは・・。

この数字、セ・パ12球団で最低のヤクルトの勝率を下回る。
よくぞこれだけ負け試合ばかり選ったもんだ。
来季から誰も一緒に観戦してくれないって?

タイガースは、明日から大事なCSシリーズが始まる。
はいはい、わかりましたよ~だ。
こんな疫病神には、自ら「島流しの刑」を与えることにする。

とばかり、
名古屋と地続きの本州を追い出され、瀬戸内海を渡るtacocoさん。
CSシリーズの3日間、四国のとある村に隠遁することにした。


帰阪したら、きっと良いニュースが聞けると期待して・・・・。


それに、四国のとある村では重要なミッションが待ち受けていたりするから・・・・・。



        続く・・・・・。
                      
                       


三都物語

2007年10月09日 | ランニング

リフォーム後の我が家は、食器山、衣類山、雑貨山、梱包山の散乱連峰。

3連休は、この山々の征服をとっとしなければいけないという現実があったはず。
それなのに、まずは、全く違うお山の征服からと・・・・・。

土曜日は六甲へ出掛け~♪日曜日は大文字に登り~♪
チュラチュラチュラチュラ、チュララ~♪








土曜日~。
須磨から新神戸までの半縦走。
念願の須磨アルプス、通称馬の背に立つ!!の図。
               



日曜日、軽~い筋肉痛の足でもって参加した「京都鴨川おこしやすマラソン」

  

賀茂川の河川敷を走るアットホームで暖かい大会。
「決して早く走らないで下さい!頑張ってもここではタイムは出ませんっ!」
という楽しい大会。
レース後にはボリュームたっぷりのお饂飩が振舞われる、美味しい大会。

スタッフの皆様、大変お世話になりました。何もお手伝いできず申し訳ありません。
後片付けすら手伝わずに次の予定に直行した私をお許し下さいまし。
ひたすら謝る・・・。



で~、次の企画。
京都観光マラニック~!目指せ大文字山。
★コース★
出町柳駅→京大→銀閣寺→大文字の送り火の火床(標高330M)→大文字山頂上(標高466M)→日向大神宮→蹴上(標高60M)→南禅寺→永観堂→哲学の道→北白川仕伏町(標高90M)
          by W子さん企画
  こ~んな山道を走っていくと・・・・。

眼下に拡がる京都の街並にありつける。

    ここは ↓ 京都、夏の風物詩「五山の送り火」の「大」の字の火床。
      →   
        【ここに焚き火を起こし】            【このように。】

この後観光客でごった返す哲学の道、南禅寺を走り抜け、恒例の「恥ずかし光線」をめった浴びして、ゴール地点の出町柳へ。





神戸~京都ときて、三都物語、最終章。

体育の日の振り替え休日。
大阪のとあるマンションの一室にて。

黙々と「散乱連峰」征服を目指す、女ひとり。

こいつが一番手強い。


東京マラソン

2007年10月05日 | ランニング

2008 東京マラソンの倍率は下記の如く。

申込者数合計 156,012人(対前回大会比 64%増)
当選者数合計 33,000人(当選倍率 4.7倍)


タイガース遠征観戦、6連敗記録更新中の私が当選するはずないやん。
と、思って申しこんでいたのだが・・・・・・。
本日たった今このようなメールが。






  ==========================================================
   ◇◇ 東京マラソン 抽選結果(当選)のお知らせ ◇◇
  ==========================================================

  ○○○様受付番号:1xxxxxxx このたびは東京マラソンへご応募いただ
  き、誠にありがとうございました。
  平成19年6月17日から8月17日の募集期間にて定員を大幅に超える応募
  があり厳正なる抽選を行いましたところ、当選とさせていただきました。
  つきましては、下記の入金支払用URLにアクセスし、参加料および手数料
  の支払完了をお願いします。
  なお下記に定める期限内にお支払がない場合には、当選無効とさせていた
  だきますので、ご注意ください。
                 
                            以下、省略。



う~ん、はっきり言って絶対当たるとは思っていなかった。
私の運気が変わったのか?
一瞬、名古屋ドームへ行ってもええんちゃうん?
って思ってしまった自分。(おい)

東京マラソン。
エントリー費、10,000円。
旅費、交通費含めると、一体いくらかかることやら。



リフォームなんかするんじゃなかった・・・・・・。


リ~フォ~ム♪

2007年10月04日 | ランニング

タイガースが、フレッシュマン上園の闘志溢れるピッチングで最終戦を勝利で飾った事を見届けて・・・。

ジャイアンツ5年ぶりのリーグ優勝おめでとう。
と、(顔を引き攣らせて)一応言っておこう。
しかし関東地区でさえ、地上波中継がなかったとか。
番組改編期とは言え、ちと寂しい気もする。
タイガースの優勝がかかった日に関西地区でそんなことしたら暴動が起きるよ。
まっ、こちらではサンテレビ様がしっかりフォローしてくださるから安心だが。

9月29日に甲子園での今季最終観戦を敗北で終えた私。
昨年の甲子園最終戦は10月12日、中日戦だった。
前日に中日が優勝を決めていた為、この日は片岡篤志の涙の引退試合となったんだっけ。
何れも、ひょっとして「胴上げチケット」?の期待を込めて購入したものだ。
2年連続の当て外れ。は~あ、なんか虚しい。
うさぎさんたちの歓喜の姿を見て、封印していた悔しさが蘇ってきた。
悔恨、羨望、嫉妬etc。

そんなグダグダの気持ちを払拭する為と
、プロ野球シーズン終了とマラソンシーズン始まりまでの僅かな間隙のこのチャンスにと、思い立った事!






リ~フォ~ム~、リ~フォ~ム~♪






    
                ↓
 

そう、我が家は只今リフォーム中。
別に片岡篤志にこじつけたわけでも甲子園球場のリフレッシュ工事に追随したわけでもなく・・・。
システムキッチンと玄関収納とトイレと洗面台を入れ替え、
クロスと絨毯と天井を張り替えて、綺麗すっきり。
ついでに、真っ黒に日焼けした私の肌も張り替えて~(あかん?)

テレビ桟敷での悲鳴や雄叫びが一杯詰まったクロスや絨毯がバリバリ引き剥がされる。今季の悔しさごとどっか持ってってくれ~。


すっきりした気持ちでクラシリを迎え、
    それが終わったらいよいよこちらのシーズン突入!


【今シーズン出走予定レース】
  10月7日  京都鴨川おこしやすマラソン 18キロ
  10月21日 栗マラソン(ハーフの部)
  11月4日  西宮国際ハーフマラソン 聖地甲子園スタート!
  11月11日 大阪リバーサイドマラソン(10キロ)
  11月23日 福知山マラソン フル
2008年
  1月28日  大阪市民ハーフマラソン 
  2月17日  東京マラソン(抽選待ち、倍率5倍多分当選しないだろう。)
         泉州国際マラソン(落選時の予備レース) 
  3月9日   京都シティーハーフ(未定)

        その他、諸々。


観戦遠征して、レース遠征して、家いじくって、まさに貧乏暇なし。
こうして1年が、あっという間に駆け抜け、坂を転がるように齢をとる。
まっ、いいけど。楽しけりゃ。

おもしろき こともなき世を おもしろく・・・・」 
               
高杉晋作辞世の句