虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

福知山マラソン

2006年11月24日 | ランニング
11月23日は、関西屈指のマラソン大会「福知山マラソン」の開催日だ。
前日の予想降水確率は60%だった。
前夜、落ち込みながらレース準備をする私に姫2号が、毎回レース前恒例の「手作りお守り」を差し出してくれた。
今回のお守りはこれだった。↓



「世界に一つだけのてるてる坊主を作ろうと思ってんけど、時間を掛けた割りにブッチャイクになってしまいました。でも気持ちはいつもの倍こもっています。(以下略)・・」という手紙と共に。

これが大いに魔力を発揮したのか、当日は曇天ながら雨粒は一粒たりとも落ちてはこなかった。1万人のランナーの皆さん、それ以上の数のボランティアスタッフの皆さん、ほんと良かったですね。
あの奇跡のような曇天は、このマジカルてるてる坊主君のご加護なんですよ~。




10時30分。スタートラインに立つ。
支障なくこのポイントに立てるということは、生活その他諸々順風であるということの証し。
幸せを噛み締めると、力がみなぎってくる。

号砲!

このコースは最初一気に下り坂。ここで飛ばし過ぎてはいけないとは判りつつ、やはり回りに引きずられる。
2キロ地点で師匠筋のK氏と遭遇。
「よし、いいペース、いいペース。」
「このままキロ5分で10キロまで行こう。」
などと、励ましつつ17キロ地点まで併走してくださった。
5キロの通過タイムが24‘08、10キロが50’01。計画より少し速いか。
実は、この時点で左足底に軽い痛みを感じていた。
が、この頃はまだ沿道からの声援にピースサインで答え、追い抜いていく仲間のランナーと私語を交わすなど余裕たっぷり。

15キロ地点の給水で立ち止まった瞬間、痛みは激痛に変わる。
やばいっ!スタート時、下りを一気に駆け抜けた反動がやはり出たか。
しかし走りだすと痛みが軽減する。
何とか最後まで持ってくれと、祈るような気持ちだ。

この頃、トップランナーが折り返してくる。
いつも同じことを思うが、はっ速い!
その後、続々と通過していくサブスリーランナー達を尻目にやっとハーフポイント。
1時間48分。うん、まずまずのタイムだ。

左足の痛みは相変わらずで、重心を右にずらしたりなど工夫してなんとか走り抜いていた。
足の痛みとは裏腹に走りは軽快だ。何故か身体が軽い。
紅葉が綺麗だなぁ、などと前回は全く目にも入らなかったた風景を眺める余裕すらあった。

それでも、30キロ近くなると、さすがに乳酸の溜まりが影響を及ぼしてくる。
痛む左足底は、この時点では感覚が既に麻痺状態となっており、逆に痛みは感じない。
ただ足が倍くらいに膨れ上がったような感覚があるだけだ。
これぞ、天然の麻酔だ。有難い。
これで何とか棄権することなくゴールまで辿り着けるだろう。

30キロ給水地点でポケットに忍ばせた「カーボショッツ」を食す。
仲間が言っていた通り、これが不思議に効く。
撃沈しそうだった身体がしばし復活。その余力で何とか35キロ。

あと、8キロ!
疲れのせいで、萎えそうになる気力。
「だらしない走りをしていたら、せっかくお天気にしてくれたてるてる坊主様に申し訳ない。」
「金本さんもこんな痛みと闘いながら頑張ったんや。」
「こんなとこで失速してたら、今までの苦しい練習がむだになる。」
などと、自分を叱咤激励しつつあと7キロ、あと6キロ、と歩を進める。
35キロ地点の5キロラップは28分台まで急降下した。

しかし、時計を確かめると、このまま普通に走れば、自己ベストは間違いないことがわかった。
あとたったの2キロだ。



暫く走ると、眼前に、大きなプラカードが。


感動のあまり、コンマ1秒は足が止まったはずだ。
続いて涙が溢れそうになった。
ありがとう!
勇気百倍。よしっ!最後の力を振り絞って、笑顔でゴールするぞ!
背中のニコ3マーク(Smile Running Projectのシンボルマーク)も後押ししてくれている。


あと1キロ。福知山マラソン名物、最後の上り坂。
昨年はここで少し歩いてしまった。
どんなに遅いスピードでも絶対この坂は歩くまい。
残りの2.195キロを14分近くかかって、公約通り笑顔のゴール!

「おめでとうございます。」と、係りの方から一輪のカーネーションをいただいた瞬間、感極まってしまった。
そのまま一人にされていたら、間違いなく号泣モードに突入していただろう。
が、直後にゴールしたラン仲間に背中を叩かれ、こっ恥ずかしさに手袋ですぐさま涙をぬぐった。

記録はタイムを10分も更新しての自己新。3時間45分45秒。
「50分切れれば上出来。」との思惑をはるかに上回った。

もっと凄いタイムの人は私の頭上に沢山いる。
でも市民マラソンは相対評価ではない。
こんな記録でも、自分の中では100点満点、金メダルの結果だ。

「自分で自分を褒めたい。」と言った有森さんの言葉が心の底から理解できる。

嬉しさと同じくらい感謝の気持ちも溢れてきた。
沿道で声援を送ってくれた友、貴重なアドバイスを沢山いただいた先輩ランナーの皆さん、この大会を支えてくださったスタッフの方々、雨雲を追いやってくれた天気の神様とてるてる坊主様、沢山の応援メッセージをいただいたブログ友達、気遣ってくれた家族・・。

24時間たって、また緩みそうな涙腺と心地よい筋肉痛と共に、今一度レースの思い出に浸っている。


「おもちゃの缶詰」

2006年11月22日 | 日記
野球もない徒然に加えて、レース前のプチ断酒という
人生の楽しみの半分以上を持っていかれたような日々。

晴耕雨読の生活振りを見たヤキュランの神様は、「tacocoちゃん、良く精進していますね。」とばかり、またご褒美をくださった。








「おもちゃのカンヅメ」
キタ━\( 〇 ⌒   ▽   ⌒ 〇 )/━!!

幼少のみぎり。
「おもちゃのカンヅメって、どんなステキな物が詰まっているんだろう」と、夢を一杯膨らませつつ、結局、銀のエンジェル1枚ぽっきりで後が続かず、涙を呑んでいたっけ。

図らずも、齢xxになって、こういう経過で手にした、嬉し恥ずかしのサプライズ。

童心に返って、一つ一つ中身を確かめる。
大人の目線からも充分楽しめる内容に、満悦至極。
さすが、我が国ファーストレディご実家の森永製菓様←関係ないって?


この後、姫2号と大人気ない分け前争いをしつつ、福知山イブイブの夜は静かに更けいく・・・・・・。





そして今朝ぁ。
天気予報を見てガク愕然。
23日午後からだった傘マークが何と終日扱いになっているではないか。



ヤキュランの神様ぁ~~~~。
キョロちゃん缶の中に「魔法のテルテル坊主」はなかったですかぁ。

マラソンに雨天中止の文字はない!
先日の東京国際女子マラソンの女傑たちのように、雨でも走る!
たとえ、今季5試合も野球のチケットを雨で流したとしても。


ファン感と東京国際女子マラソン

2006年11月20日 | ランニング
タイガースのファン感謝祭行ってきた。
ファン感への参加は初体験。ちょっと引く部分があって、今までスルーしてきた。
ファンサービスの一環としてのお祭り的要素の必要性は否定しないけど、選手の仮装行列などの下劣な演出が、どうも受け入れられなかったからだ。
トップスリートとしての彼らの能力を、試合以外の形式で堪能できるようなもっと良い企画はないものか、といつも思う。

その意味で今回の企画で良かったのは、赤星、赤松君参加のベースランニング競争。小学生達がベースランニングを競った後、真打ちとして赤松選手登場。
小学生達の記録14~5秒の中、さすがはプロ、11秒台で走り抜けていた。
台本にはなかったようだが、足を痛めている赤星選手も、球場のラブコールに応えて見事なベースランニングを披露してくれた。彼のサービス精神旺盛あっぱれ。

定番化しつつある、女子ソフトボールチームとの対戦。これも面白かった。
というか、女子ソフトの投げる球、速い!
彼女達が、プロのバッターを三振に取る様は圧巻。
この辺りの解説を今度是非、女子ソフトに詳しい虎ブロガーのりささんやルーさんに聞いて見たいものだ。

興味を引いたのはこの2点くらいで、強く思ったことは、甲子園で見たいのはやっぱり
野球の試合よっ!ってこと。
そして、ただただ寒かった!!
以上。

整列した選手一同。最後の井川には縦縞ユニを着せて欲しかったなぁ。



しかし、週末の関心事は何と言っても日曜日の東京国際女子マラソン

戦前のマスコミ報道は高橋尚子の強さと勝利を確信するような内容ばかり。
ABCの実況放送でも、高橋がどこでギアチェンジをするかの期待ばかりを煽り続ける。
お馴染みの女性解説者は、持ち前の柔らかい口調で、何度も繰り返す。
(この口調が何故か妙に説得力があるからタチが悪い?)

「この展開では、圧倒的に高橋さん有利です。土佐さんは苦しいと思います!」
しかし、31キロ過ぎ、高橋が土佐の軽いスパートに付いて行けなくなると、いきなり前言翻し、「やっぱり高橋さんは苦しいんだと、ずっと思っていました。」
恐るべし厚顔。さすがDNSの女王。
(実際、彼女ほど途中棄権の多いマラソン選手を他に知らない。)

中継を見ていて、私は鬼気迫る高橋尚子の走りに危機迫る気配を感じていた。
チームQの責任者であり広告塔であり、同時に競技選手であるというのは、計り知れない重責であるはず。
一体誰が真に彼女をケアしサポートし鼓舞するのだろう。

そう思って見ていたテレビ画面。
ひとつの映像を目にした時、土佐の勝利を確信してしまった。

応援の人々で溢れる歩道を防寒着の裾をなびかせて走る男一人。
叫びながら土佐を追い駆けるその男は「ダンナ土佐」!

夫の声援は土佐礼子の心の耳に届いたことだろう。
同じ声を、後ろを走る高橋尚子も聴いたかもしれない。
その瞬間、左足の痛みと共に心にふっと寂しさという痛みがはしったのだ。
いえ、はしったはずだ、はしったに違いない。
という、脚本家特有の誇大妄想的拡大解釈のお話だが。

しかし、土佐のスパートと高橋の失速はその後直ぐに訪れたのだから・・・。
良き伴侶に恵まれた女ほど強いものはない!
その逆のセンテンス、自由にお創り下さい。
「悪い伴侶に・・・orz。」

いや~、2時間半。色々なドラマを見せていただいたもんだ。


高橋尚子も土佐礼子も尾崎朱美も皆揃って凄い女性たち。

しかし、もっと凄いのは

tacoco姐さん!

何たって、同じ距離を彼女たちより
1時間以上も長く走るんだもん!

新庄のグラブと私のシューズ

2006年11月16日 | ランニング
走り始めて約3年半。
年に1~2足の割合で、新しいシューズを購入しているので、計5足のランニングシューズが、今、我が家にある。
しかし、内3足はかなり損傷が激しい。

それでも、1足は会社に、1足は車に、1足は実家にと、いつでも走りだせるように、置き靴として利用されている。
後、洗い替え用の1足とレース用の最新シューズということになる。

今、最古参の1足が損傷著しく、いよいよ使用不能になりそうだ。

何度も捨てようと思ったのだが、これが中々捨てられない。
なんたって、コヤツは2004年のホノルルマラソン、私の初めてのフルマラソンを共に闘ってくれた戦友なのだから。

そんな大切な友を、ゴミ箱にポイと捨てられますか?

他のシューズにも皆、それぞれレースにまつわる思い出が詰まっている。
だが、どれも処分できないとなると、我が家の狭い靴箱はボロ靴で埋まってしまうじゃないか!

くだらない葛藤に、悩んでおります。困っています。

ランニングに限らず、すべてのスポーツのアマチュアアスリートの皆さん!
皆さんは、使えなくなった愛用の道具を、どのように処分されていますか?
何か良い処分方法があれば、教えてくださいませ!




先日引退した新庄選手は、最初に買ったグローブを何度も修理しては大切に扱い、プロ生活17年間、ずっと愛用していたという。

「タイガースの1年目に7500円で買ったグラブ。こいつも『無理だ』と、『もうプレーできる限界だ』と言っていました。」
これは、彼の引退時の有名な台詞だ。


福知山で自己新が出なかったら、わたしもあのボロ靴を示して、「コイツがもう無理だ、限界だ、と言っている。」と言って、ランナーを引退しよう。

ほんで、ジョガーに戻って楽しくニコランして暮らすのだ。



福知山で自己新




と、
敢えて自分にプレッシャーを与えて、不退転の気持ちで臨むのです!!


陸上な週末

2006年11月13日 | ランニング
土曜日、某団体の駅伝競走大会にボランティアスタッフとして参加した。
担当ポジションは、計時審判。
走者がもっとも気になる走行タイムを計測するという、重要な任務である。
間違いは、許されない。
その為に、審判は正と副2名に加えて、正・副両名が計測ミスを犯した万が一の場合用にと、もう一名サブ審判を付ける。

スタートの号砲を、スタッフ席のテント内で聞くのは、初めての経験。
と、同時に計測機のスイッチをスタートさせる。
走り出す時とは、異質の緊張感がみなぎる。
さぁ、これから、200名ほどのランナーがゴールラインを通過する度、このスイッチボタンを押さなくてはならない。
デッドヒートで通過する集団や、周回遅れで通過するランナーもいるのなど、神経をすり減らす場面にも冷静に対応するようにとの指導を受ける。
テントの中とは言え、そぼ降る雨の寒い中で。トイレタイムもご法度の緊張状態、約3時間を終え、「走っている方が、はるかに楽!楽!」と、ぐったり。
とはいえ、この1日の体験により、また多くのことを学んだ。
これまで、自身の記録だけに一喜一憂して漫然と参加してきた数々のレースは、こうやって支えてくださるスタッフの方々の縁の下の努力で成り立っている。感謝の気持ちで走らせていただかねば。

という、思いを胸に、
翌日は早速レース。淀川リバーサイドマラソン。
自宅から会場まで20キロラン&10キロレース参加、という初期目標を達成すべく、AM8時、自宅スタート。

ところが、淀川べりは寒い!ランシャツ・ランパン姿で走り出したドアホな私は、上着を着たり脱いだりの繰り返しで、なんとか会場へ到着。

会場では仲間のランナー達が皆、寒さに震えていた。
長いアップを終え「暑い、暑い。」と言いながら、遅れて登場の私は変人扱いだ。

さぁ、想定では、ここからが福知山フルマラソンの折り返し後の走りということになる。
キロ5分25秒くらいで走れれば上出来かな、と思って気楽にスタートしたが、結果は50分40秒。距離が少々短いという噂を差し引いても、まずまずのタイム。
ちょぴり福知山への不安が解消したかな。やっぱり30キロランを決行してよかった。
さてさて、これでお役目ご免。
後は、ゆっくりとハーフを走る選手達の応援で楽しみましょうと、クールダウンJOGを兼ねて、コースを逆走する。


(レース後、リラックス状態で応援隊。こうして見ると綺麗な景色やね。)

顔見知りのトップアスリート達(1時間半以内でゴールする方達)を見送った後、クラブの仲間たちは、1時間40分位だから、と暫く気を抜いてデジカメの電源もOFFにした、
その直後、なっなんと、当ブログ読者のまことさんが颯爽と走ってくるではありませんかっ!
えっ、嘘?マジ?1時間30分台だよ。
ぎぇ~~~。だって彼は、ランニング歴まだ1年弱。
ついこの間まで、15キロ走ったら、筋肉痛だとか何とかブログに綴っていたんだよ~。凄い、凄すぎる~!。
ナイスショットを取り損ねたことは後悔しつつ、マッハの速度で進化する彼の激走に拍手喝采を送る。


その後、続々と我がクラブの仲間たちが通過。
速い、遅い、の区別なく皆それぞれの達成感を得て、楽しいレースの1日を終えた。

これもひとえに支えてくださったボランティアスタッフの皆様のお陰です。
寒い中、本当にありがとうございました。
前日の経験値により、心からお礼が言える、また精神的に少し成長したわたくしです。
何?記録も、もっと成長しろって?
いいんですっ!
記録が伸びなくなったら、陸連の審判員の資格認定を受けて、スタッフとして好きなランニングに関わって行くと決心したのですから。昨日。

「ちゃんと、コースを守りなさ~いっ!」
「襷ゾーンはここからですっ!」
「ゼッケンはちゃんと見えるようにねっ!」
とか言って、エリートランナー達を厳しく叱ってやるんだっ!フンっ、フ~ンだっ。
(何と大人気ない。精神的に全く成長してないやん・・。)

金本さんの魅力

2006年11月10日 | タイガース

先日、大きな感動を貰った兵庫県立医大での金本さんの講演会。
yuさんが素晴らしい詳細記事を書いてくださっている。
こんな重労働はできない私。
二番煎じは諦めて、公にされていない秘話から講演会での金本さんの魅力に迫ってみた。
font size="4" color="black" style="line-height:160%;">①クレバーな金本さん。
超一流アスリートは総じてクレバーである。
記者会見やインタビューでのやり取りを聞いていると、良く判る。
イチロー、松坂大輔、宮里藍、谷亮子、荒川静香etc
皆、受け答えが、スマートで小気味良い。
脳みそまで筋肉化した、○ホでは、超一流にはなれないんだと、つくづく感じる。
先日の講演会での当意即妙なトークを聴いて、ああ、やっぱりこの人は超一流アスリートやなぁ、と改めて実感。
センスと気配りのある受け答えにオチまで付けてくれるのだから。
例:
医学生に何かメッセージを、という要望に答えて。

「医者になられた際には、心ある医師というか、ただ治すだけではなく良心ある医者、心の頼りになるような医者になって欲しい。 あっ、あとですね。もしも開業して僕が行くようなことがあれば若くて綺麗な看護士さんを付けてください!」
爆笑。
②義理堅い金本さん。
金本さんがシーズンオフに護摩行を行うことで有名になった鹿児島の最福寺。
住職の池口恵観さんは兵庫県立医大の客員教授でもある。
学園祭の講演会で金本選手を講師に!という学生の企画を知り、携帯で金本さんに連絡を取る池口法主。
金本さんは、即座にOKの返事をしたという。
恩人の頼みとあらば、忙しいオフの一日をポンと献上する男気のある金本さんならではの秘話だ。
その池口法主との出会いと交流を記した金本さん本人の文章を発見。最福寺よりお借りして抜粋掲載する。

最初の出会いは、一九九九年六月の神宮球場でした。
 当時、広島カープは、神宮球場でに対ヤクルト戦において、17連敗中でした。
 「何とか、神宮球場での連敗を止めて欲しい。」とお願いして、わざわざ神宮球
場にきていただきました。
もちろん、その試合は、カープが勝ち、まさに二年ぶりに神宮球場での勝利でした。
 そのときの法主の印象は、まさに「仏のような顔をしている」でした。
その夜、ゲームが終わり東京のホテルで自分もお加持していただき感激しました。
 それから、打てなくなったり精神的なスランプの時はすぐ法主に連絡を取り相談するようになり、いろいろと手助けをいただきました。
  そして、「行」の大切さを教えていただき、「よし、オフシーズンには行をやろう。」と、心に決めました。 
法主の、「火を見るだけでいい」という甘い言葉に誘われ、十二月十五日、最福寺にやってきました。
一日の予定表を見ると、「なにが火を見るだけでいい」だ、とびっくりしました。
 朝六時から夜八時まで、きっちりいろんな「行」が入っていました。
中でも五百礼、五百回立ったり座ったりを繰り返す、とんでもない「行」がありました。
 話が違う・・心の中で「マジかよ」を連発しました。 
 プロ野球の世界は、技術・体力・精神力の勝負です。」 体力には自信がありますが、技術の方はまずまずの自信。問題は精神力です。この精神力は練習用のものと、試合用のものがあります。
 練習のものとはまず、「もうこれで十分」「今日は疲れているから」とかの甘え心、怠け心との戦いです。 練習の時の精神力を養えば、自然と「まあまあの自信」で、ある技術がつきます。試合での精神力とは、まず相手ピッチャーに迫力で負けないこと。そしてプレッシャー、自分の気持ちとの戦いです。
 「行」によって、法主がよく言われる「光」、つまり内に秘めている精神を磨くことができ、これで技術・体力・精神力の三つが揃うわけです。自分たちのために「行」をしてくれた法主のためにも来シーズンは結果を出します。
この苦しい行をやったのだから精神力で負けることはありえません。断言できます。
 来年また一回り大きくなって最福寺にきて「行」を行いたいと思います。
 この文を借りて、御法主様並びに、お弟子様方、色々とお世話になりました。感謝しております。 ありがとうございました。
成る程なぁ、甘え心、怠け心との闘いかぁ。
素人アスリートの私にも、ぐっと胸に突き刺さる言葉だ。
やはり金本さんは心の師だ。
②神頼みの金本さん
護摩行のきっかけも最初はご利益を期待しての不純な動機と、正直に語る金本さん。
勝負の世界にあっては神頼みもひとつの精神安定剤なのだろう。
池口法主が秘話として語られた、金本さんがバットのグリップエンドに貼っていると言うシールが
これ ↓

宇宙の大日如来を表しているという。
数々のピンチがありながらも、フルイニング記録を更新し続けられるのも、大日如来様のご加護のお陰?
ちなみに金本さんの子分の新井選手も真似をして貼り付けているらしい。
しかし、金本さん曰く「新井は子分じゃありません。子分以下です。」爆笑。
③正直な金本さん
医大生に冗談は通じない。
これは、笑える秘話ネタ。
講演会のお礼にと、プレゼントを用意した担当教授たち。
教授  「金本さんは、お金持ちだから、(この言い方、ちょっと、いやらしい。)
少々の贈り物では喜んでいただけないと思い、特別な品を用意しました。
金本さんが昆虫採集が趣味だと聞いていたもので、学生にこの近くの六甲山の
山で、天然のクワガタを採ってこさせました!」
金本さん「・・・・・」
教授  「なかなか見つからないクワガタを学生達が一生懸命探しました!
天然物ですよ!」(自慢げな教授)
金本さん「・・・・・・、昆虫採集が趣味?あれ?冗談ですよ!」
教授  「・・・・・・・・・・・・・・」
     「迷惑ですか?」
金本さん「迷惑です!」(笑)
見え透いたお追従を言わず、正直な返答で笑いを誘う。これが、金本流話術。
かたや、哀れ、兵庫医大。
多分、事前に収集した金本情報から、「趣味は昆虫採集。」というインテリジェンスを入手。ジョークとは気付かず、真に受けての行動でしょう。
教授の命令とはいえ、金本さんの喜ぶ顔を期待しつつ、懸命に六甲山中でクワガタを追う医大生達の姿を想像すると、可笑しいやら、あほらしいやら。
④マスコミも味方の金本さん。
間違ったデータで自分の怪我歴に関する質問が発せられた時、
「おい、○○(某スポーツ紙記者)、俺、この時期に怪我なんかしとった?」
と、客席に陣取る記者に気安く問い掛ける金本さん。
マスコミとの人間関係が上手く築かれているんだなと実感する。
そういえば、彼がマスコミの取材からひたすら守る家族。
世界記録達成の時ですら、球場にいる家族への取材は一切シャットアウトされていた。
花束を手渡す金本さんの一人娘のショットなど、スポーツ紙としては咽から手が出るほど欲しいはずなのに、各紙何処も抜かなかった。
良好な人間関係の元、完璧な紳士協定が結ばれているのだろう。
徹底した金本流、家族の愛し方、守り方だ。
私生活まで男らしいじゃないか。
私は、金本さんから、生きていく上での、たくさんの示唆と教訓をいただいている。
金本さんの頑張る姿を見ると、勇気と希望が満ちてくる。
いままで、色んな有名人のファンになってきたけれど、これ程、恩恵を受けたのは金本さん以外にいない。
阪神ファンの芥川賞作家小川洋子の小説「博士の愛した数式」で、覚えた完全数の定義。
完全数6を背負うに最も相応しい男
金本知憲!
このことが、大変良く理解できた、講演会でした。
兵庫県立医大の良き企画に深謝。

日米野球第4戦

2006年11月08日 | 日記
久しぶりの野球観戦ということで、いそいそと出掛けた京セラドーム。

マウンドには縦じまのユニの井川が!


三振の山を築く姿を期待していたが、それはちょっと期待外れ。
それでも、6回を2失点。大リーグの強打者相手に堂々のピッチングはさすが。
やはりチームとしては、惜しい存在だ。

6回のマウンドを降りるとき、帽子を取ってスタンドのファンに向かって高々と腕を振ってみせた彼。

「ありがとう、みんな。夢を叶える為に暫く向うで頑張ってくるよっ!」
と、言うかのように・・・。
じ~~~~~ん。
その姿を見たら、
うん、うん。わかったよ。いっといで。寂しいけど、姐ちゃんは応援するよ。
という気持ちになってしまうやん。




で、今宵のハイライトシーンはここまで。
この後は、怒り心頭、恥辱の日本代表試合が展開された。
てか、このオーダーが日本代表?

守備位置 選手名     チーム
(右) 大村 直之    ソフトバンク
(遊) 梵  英心    広 島
(中) 青木 宣親    ヤクルト
(三) 村田 修一    横 浜
(一) 福浦 和也    ロッテ
(指) 阿部慎之助    巨 人
(左) 鉄   平    楽 天
(二) 藤本 敦士    阪 神
(補)  日高 剛    楽 天
(投) 井川 慶     阪 神



2番手投手は福盛。
ほんでもって、こやつが大乱投。ハワードのホームランは仕方ないとしても、4四球。
彼を、ここまで引っ張った野村さん、一体何考えてんだか。
辞退した選手達への復讐?みせしめ?ヤケクソ?老害?

おまけに、7回の藤本の打席には代打高須よ。高須。
ここを何処だと思っているの~。大阪よ~。空気読めよ~。
藤本の打席では大歓声が沸き起こる、この状況をでんでん虫かよ。
興行という側面を、もちっと、意識しろってんだっ!

城島も井口も明日に備えてチラとも出場せず、最後のピッチャーが小倉。
高須の三振でゲームセットとなった日米野球第4戦。

これって、楽天の力試し試合かよ?
5000円のシートだよっ。
ええ加減にせ~っ!ブツブツ、むかむか。


【こっからはランナー目線】

お陰で、二日連続で練習をさぼってしまった。福知山が待ってるというのに・・!
それまでに後1回は30キロ走がしたかったのにぃ。

この週末、土曜日は民医連主催の駅伝大会のスタッフボランティア、日曜日は淀川リバーサイドマラソンの10キロレース。
と、LSDの練習日が確保できない状況。

帰りの電車で、腹立ち紛れに考えてたら、妙案が浮かんだ。

我が家から、淀川リバーサイドマラソンの会場まで、淀川沿いに20キロ弱。
そうや!走っていってレースに出場すれば、30キロ走れるやん!

ということで、わたくし。
週末の10キロレースは福知山対策LSDの為に捨てます!


金本さん講演会&西宮ハーフ

2006年11月06日 | ランニング
ご存知スタートは聖地ここ↓



金本さんユニに着替えて準備OK。

さあ、アップは甲子園球場の周回コースだ。1周800mmだと教えてくださったのは、アップをお付き合いくださった騎士走猛虎会会長のマッチョさん。

そういえば、これまで数え切れない程ここを訪れてはいるものの周回をjogするのは初めてだ。感慨ひとしお。

JOGしながら、蔦の刈り取られた壁面を観察する。
むき出しのそれは、著しい老朽化をさらけ出していた。
蔦の葉や つわものどもが 夢の跡  by 松尾tacoco
観客の安全と心地よい観戦の為にちゃんと修復してください。と、心の中でお願いする。
そして、甲子園球場の象徴は、あるべき姿に復刻してくださいね。

9時15分から開会式が始まった。
協賛が日本ハム㈱ということで日ハムのお偉いさんがご挨拶。
なんと甲子園球場を前にして自チームの優勝報告をなさる。
「ええ根性しとるやんけ!」と毒ずくと、それを察知したかのように
「この甲子園球場で育ててもらった、新庄選手の活躍もあって・・・」と、すかさずフォローされる。おお、さすが日ハム、心得ておられる!よしよし。

スタートラインでは、このレース、女子の優勝候補のK嬢を見つけ雑談しつつ、ぴったりと横に張り付いてポールポジションをキープ。
10時15分、さあ、号砲!
喰らい付いていこうとするも、あっという間に離されて、一人旅。
5キロのラップ、24‘30“。いい感じ。

8キロ地点、「tacocoさん、そのユニ目立ちますよ。」と追い抜いていくSAMUさん。
今日の予想気温23度とか。武庫川河川敷に入ると暑さがいっそうこたえてくる。

10キロ地点、もう限界と、金本さんユニを脱いで腰に巻く。
(金本さんゴメンナサイ。)
ここでタイムロスしてラップ25‘40“

暫く走ると、女子ばかりをカウントしているらしきおっさんの「ねえちゃん、今23番やで~」との声を聞く。
「23番か~、あと一人抜いたら球児やな~」
どんな状況下でも虎思考回路に繋がる野球漬け脳みそ。
と、前を行く鮮やかなピンクランシャツの女子を発見。
ちょっぴり、足に力が入り、彼女を抜き去り、順位は球児の背番号に。
「これで、最後まで、絶対♀には抜かれんとこ。」と決意。

このあたりから、折り返してくる先頭集団と擦れ違っていく。
いつ見てもトップ集団の走りは凄いなぁ。
おっ、女子の2番手でk嬢がやって来た。
「kさん、がんばっ!」と声掛ける。

そうこうするうちに、15キロ地点、ラップ、25‘23“。まずまず。
16キロ地点。沿道から、選手コースに侵入し、私に近づく男性あり。
「tacocoさんですよね?」と、その男性。
驚きつつ、頷くと、
「やっぱり!ユニでわかりました。頑張ってください。」と、去って行かれた。
当ブログ読者でランナーのGさんだと、判明。
わざわざ、お声掛けいただきありがとうございました。

あと、5キロ。
そろそろ足に乳酸が溜まる頃。
ここから大幅失速するのが、従来の私。しかし、この日は違うぞ!
何やら、走りながら、笑みさえこぼれてくる。
何故って?
だって、ゴールすれば、金本さんが待っていらっしゃるのだからっ!






真相はこれっ。↓








公聴券は抽選で、倍率5倍だったとか。
なんと、その当選券をヤキュランの神様が、頑張った私にプレゼントしてくださったのだ!
偶然にも、兵庫県立医大病院はこの大会のゴール地点から徒歩数分。
まさに、神のお導き以外の何物でもない!


さて、レース。
魔のラスト5キロを「金本さんに早く会いたいパワー」で乗り切った姐さん。
ハーフ自己ベストタイムを5分も更新してゴール!
しかし、その感動を味わうことも忘れて、頭の中はもう金本さんで一杯。
着替えも、食事もそこそこに、金本ダーリンの待つ講演会場へとダッシュ&ダ~ッシュ!


レースの記憶などぶっ飛ぶほど、金本さんトークに酔い痴れたひと時。
スポーツ紙にも爆笑トークショーの内容記事は掲載されているし、ご一緒したkisaragiさんyuさんが早くも詳細に記事をアップされています。
私は、後日、別な視点から切り込んでみようかと・・・。

本日はとり急ぎレース報告メインで。


甲子園球場スタート!

2006年11月02日 | ランニング
今週末の日曜日。
このいでたちで、久しぶりに甲子園球場へ行ってまいります!



姐さん、姐さ~ん!大丈夫でっか?

日米野球は東京ドームでっせ。
それに金本さんは、出場しまへんで~。
パリーグ・東西対抗オールスターなら、静岡草薙球場。
虎戦士はほとんど倉敷に行っとりまっ!

さては、甲子園球場の幻覚を見るという急性野球欠乏症?
それとも、若年性アルツハイマー?
もしや、更年(以下省略)・・・。


やっかまし~い!

私が行く目的はこれじゃい。

西宮国際ハーフマラソン

聖地甲子園球場をスタートとするハーフマラソン。
虎っ娘ランナーを名乗るなら、絶対出場しなきゃ!

というわけで、アフリカ児童医療救済の為にひとっ走りしてくるわ。
福知山マラソンの調整ハーフという意味合いもあるし。
それに、蔦の精たちを「仮刈り取り」した後の甲子園球場外観もチェックしなければならない。

ミッションは一杯だ。



とにかく甲子園球場への「今季1年ありがとう」の気持ちと、世界記録達成の金本さんへの敬意を込めて、しっかり大地を蹴ってまいります。


お近くにお住まいの方、武庫川河川敷を走る背番号6を見掛けたら、遠巻きに冷やかな視線をお送り下さい。