しるし

ネットで売りに出していた書斎の机に買い手がつき、今日の午後に引き取られていった。

アメリカ転勤時代に買ったものだ。夫と私とおそろいで二つ持っていた。二つとも、同時に買い手がついた。一つは年配の紳士、もう一つは幼い子供がいる若い夫婦にもらわれていった。今、書斎が一気に広く見える。

引き渡す前に机の引き出しを掃除していたら、奥の方になにか引っかかっている。取り出してみると、なんと父の遺品の一部。小さなビニール袋に父の名前がマジックで書かれ、中には金属のチェーンなどが入っていた。

三年前に父が亡くなったとき、係りの方が預かっていた父の遺品をいただいた。スーパーの袋いっぱいにためた一円玉とか（なんでなのか、今だに不明…笑）、全て整理したと思っていたのに、まだ残っていたのか。どうして私の書斎机にまぎれていたのか。

謎は謎を呼ぶ。

いろいろ思い出して、ちょっと涙。