TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

カルマというもの

2015-07-29 08:26:01 | カナダ話題
不思議と、前回ほど怒りがこみあげてこない。

悪ガキどもが近所のお年寄りの家に放火したり、窓ガラスを壊したりの破壊行為を続けている話は、前にも書いた。お向かいもうちも、腐った卵を外壁に投げつけられたりのイタズラをやられた。

前回はそれだけでなく、火のついた花火を投げつけられた。
爆発音に驚いて外に出ると、白い煙が充満。爆発の勢いで導火線の一部がお向かいのベランダまで飛んだ。そこにはバーベキュー用のプロパンタンクがあり、お向かいの奥さんは「引火したらタイヘンなことになってたわ!」とプンプン。

去年の放火事件のようになっては大変と、警察に連絡した。
が、やはりというか、「警察としては何も手を打てない」とにべもない。

犯人はわかっている。
うちからちょっと離れた低所得者層に住む十代の男の子たちグループ。彼らは、わざわざこの新しい住宅街にまでやってきて、したい放題のことをする。しかしカナダの法律では、彼らを逮捕することすらできない。私達被害者も、彼らをつかまえて警察にしょっぴいたところで、逆に児童虐待の罪で少年達から訴えられたら刑務所行きになってしまう。

日本の人には信じられないだろうが、カナダでは子供が実の親を児童虐待で訴えることが日常茶飯なので、親が子供を叱ることもできない。せいぜい、「子供が気持ちを切り替えてくれるようお願いする」ことしかできないのだそうだ。

我が家でも、外壁などの修理の被害総額が、日本円にして60万円を越えた。
家屋保険があるので申請できるが、それをやると次回からの掛け金がベラボウに高くなってしまう。うちも、ご近所も、放火されたお宅も、泣く泣く自腹を切った。

一度は夫とお向かいの旦那さんが少年達を追跡し、顔写真をとり、IDもとって警察に連絡した。(でも警察は何もしなかった。予想どおりね。カナダの警察は、全く役立たずもいいとこ)。少年団の頭は、「もう二度としない」と誓った。だけどほとぼりが冷めたら、また暴れ出した。

昨日の朝起きたら、家の玄関先に腐った卵と卵の殻が散乱し、ガラス窓や車庫のドア、外壁や屋根など卵の中身でドロドロ。高圧水流洗浄機で二時間かけてやっと洗い流した。セキュリティカメラには、おなじみの少年団の姿。そして、近所の猫が来て卵の中身をなめている姿(苦笑)。

あの少年達の怨嗟は、何がもとになっているのか?
裕福な人々の暮らしが、それほどうらやましくて破壊したいということか?
罪もない人々を苦しませることで、ウサ晴らしをしているのか?

警察や法律は彼らに何もできなくても、カルマは必ずおとしまえをつける。
天網恢恢祖にしてもらさず。破壊行為がエスカレートするほど、少年達の最後は悲惨を極めるものとなる。残念だが、いまさら反省したって遅い。歯車はもう動き出した。何もせず見てみぬふりをしている彼らの親や、骨抜きの警察も一緒に地獄行きだ。

それがわかると、悪行の限りをつくす連中に対し怒るというより、むしろ気の毒にさえ思えるから不思議である。カルマは原則として反省しても帳消しにはならない。七回生まれ変わっても、ついて回るのだ。


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