たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

御戸祭

2015-03-21 22:20:30 | 伊雑宮・風宮式年遷宮

<外宮 げぐう>

 

新宮に御扉を取りつけるお祭り・御戸祭(みとさい)は、

小工(こだくみ)と呼ばれる宮大工がご奉仕する

遷宮諸祭16番目の祭典です。

このお祭りを皮切りに、

神様が新宮へとお移りになられる遷御の儀に向けて、

重要な祭儀が連日続きます。

 

御戸祭ではまず、

新しいお社の御扉が支障なく開閉できるよう、

家屋の守護神である

「屋船大神(やふねのおおかみ)」にお祈りをし、

御扉に鍵穴を開ける所作をしたのち、

きちんと鍵穴が開けられているかどうかを調べる

検知という動作をします。

 

ちなみに小工というのは、

御用材の切り出しや造営に関わる宮大工のことで、

遷御の数年前になると、神宮専属の小工以外にも、

各地から宮大工が集められるそうです。

小工は素墺(すおう)と呼ばれる青い装束を身につけ、

次の祭典である

御船代奉納式(みふなしろほうのうしき)までご奉仕します。