たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

闇の世界

2015-03-02 22:23:33 | 神道・祖霊崇拝・祭り

高河原神社 たかがわらじんじゃ

 

日本書紀の中で、月夜見尊(月読命)は、

天照大御神に命じられ、

葦原中国(あしはらのなかつくに)

にいる保食神(うけもちのかみ)

という神に会いに行きます。

しかしツキヨミは、保食神のもてなしが気に入らず、

保食神を「汚らわしい」と罵り殺してしまいました。

* ちなみに古事記では、

スサノウと大気都比売神(おほげつひめ)

の話として伝わります

 

外宮別宮の月夜見宮の神域内にある、

「高河原神社(たかがわらじんじゃ)」という末社は、

もともと農耕や食物に関する神様を祀っていました。

そして、内宮別宮である月読宮の神域内にも、

「葭原神社(あしはらじんじゃ)」という末社があり、

食物に関連する神様をお祀りしています。

 

どちらも、ツキヨミ(殺したほう)と食物神(殺されたほう)が、

同じ神域の中に鎮座する、 という形式を取っていますね。

これはある意味「鎮めの型」であり、

さらに外宮の月夜見宮には、

民間信仰の稲荷社も残されています。

ツキヨミという謎の神様が祀られる場所は、

闇の世界との関わりも深いのです。