<風宮 かぜのみや>
忙しい現代人にとっては、
とにかく情報や知識を仕入れることが最優先で、
「実体験の時間」がほとんど与えられないのが現状です。
失敗や寄り道などに費やす時間を避け、
ひたすら最短距離での成功を求め続けた結果、
頭でっかちで「真に無知な人間」が増えてしまいました。
見知らぬ土地にひとりで放り出されたとき、
頼りになるのは自分自身の経験と発想力のみ。
細い道に迷い込んだり、高い壁に直面したりと、
「行くべきか戻るべきか」を自問自答しながら、
人生の大きな糧を得て行くのが旅の醍醐味です。
やはり何事も実体験なくして、
本当の意味で「知る」ことはできないのかもしれません。