<外宮 げぐう>
神社という聖域は、
「空になる場所」なのではないかと、
最近つくづく感じております。
鳥居をくぐった瞬間に、
日常のしがらみをすべて断ち切り、
「空の自分」に戻ることを求められるのが、
神社の聖域でして、
決して「願いが叶う」「パワーをもらえる」などの
単純な仕組みでできているわけではありません。
どんな悩みを抱えていても、
お参りをしている間だけは、
不運を嘆く気持ちや、
自分を卑下する気持ちは起こらなくなるもの。
ひたすら神社という空の空間に身をゆだね、
静かに呼吸を繰り返すだけで、
「受け入れてもらっている」 という
絶対的な母性に浸れる場所が神社なのですね。