<外宮 げぐう>
御船代奉納式が終わると、
「洗清(あらいきよめ)」という祭典が続きます。
これは、完成した社殿を濡らした布で拭き清め、
ほこりや汚れを取り除く儀式のことで、
宮大工の仕事が終わり、
造営使から引き渡された新宮において、
神宮側が最初に行う祭典です。
* よってご奉仕するのは神職のみ
洗い清めるという儀式には、
社殿が完成に至るまでに蓄積した汚れを落とす、
という現実的な側面と同時に、
「場を祓う」という霊的な意味も含まれています。
私たちの日常生活において
「掃除」が重要な鍵となるように、
常に神様の空間を清浄に保つことは、
神様を迎えるために欠かせない準備なのですね。