たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

洗清

2015-03-25 12:51:51 | 伊雑宮・風宮式年遷宮

<外宮 げぐう>

 

御船代奉納式が終わると、

「洗清(あらいきよめ)」という祭典が続きます。

これは、完成した社殿を濡らした布で拭き清め、

ほこりや汚れを取り除く儀式のことで、

宮大工の仕事が終わり、

造営使から引き渡された新宮において、

神宮側が最初に行う祭典です。

* よってご奉仕するのは神職のみ

 

洗い清めるという儀式には、

社殿が完成に至るまでに蓄積した汚れを落とす、

という現実的な側面と同時に、

「場を祓う」という霊的な意味も含まれています。

私たちの日常生活において

「掃除」が重要な鍵となるように、

常に神様の空間を清浄に保つことは、

神様を迎えるために欠かせない準備なのですね。