<外宮 げぐう>
新宮に御扉を取りつけるお祭り・御戸祭(みとさい)は、
小工(こだくみ)と呼ばれる宮大工がご奉仕する
遷宮諸祭16番目の祭典です。
このお祭りを皮切りに、
神様が新宮へとお移りになられる遷御の儀に向けて、
重要な祭儀が連日続きます。
御戸祭ではまず、
新しいお社の御扉が支障なく開閉できるよう、
家屋の守護神である
「屋船大神(やふねのおおかみ)」にお祈りをし、
御扉に鍵穴を開ける所作をしたのち、
きちんと鍵穴が開けられているかどうかを調べる
検知という動作をします。
ちなみに小工というのは、
御用材の切り出しや造営に関わる宮大工のことで、
遷御の数年前になると、神宮専属の小工以外にも、
各地から宮大工が集められるそうです。
小工は素墺(すおう)と呼ばれる青い装束を身につけ、
次の祭典である
御船代奉納式(みふなしろほうのうしき)までご奉仕します。