たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

根の国・底の国

2015-03-06 17:55:17 | 神道・祖霊崇拝・祭り

<綱越神社 つなこしじんじゃ>

 

大祓詞(おおはらえのことば)の中に、

「根の国・底の国」という文句が出てまいります。

これは黄泉の国のことを示しているともいわれ、

大祓詞の一番最後には、

「根の国・底の国にいる

速佐須良比売(はやさすらひめ)という神が、

人間の諸々の罪を消し去ってくれるだろう」

という内容が書かれております。

 

人間の心身から出た罪穢れは、

まず流れの速い川におられる

瀬織津比売(せおりつひめ)により海に流され、

大海原の中で待ち構えていた

速開都比売(はやあきつひめ)がそれを飲みこみ、

根の国・底の国の門番である

気吹戸主(いぶきどぬし)の息で地底に吹き払われ、 

最後に速佐須良比売(はやさすらひめ)が、

受け取って封じてくれるのだそう。

 

私たちの罪穢れを、最後に消し去ってくれるのは、

黄泉の国(あの世)いらっしゃる神様なのですね。

 


【大祓詞とは】

神道の祭祀に用いられる祝詞(のりと)のひとつで、

中臣祓詞(なかとみのはらえことば)ともいう。