<都内某所>
本日はひな祭りです。
ひな祭りと聞きますと、
着飾った女の子や華やかな人形飾り、
色とりどりのお菓子の類が思い浮かびますが、
この日はもともと無病息災を願う祓いの行事でした。
現在のように、女の子の成長を祝う、
おめでたいお祭りとして定着したのは、
戦乱の世が過ぎた江戸時代からだとか。
その昔は陰陽師(おんみょうじ)を呼び、
天地の神に祈りお供え物をした上で、
紙の人形(ひとがた)に災厄を託し、
丁重に海や川に流したそうです。
ほんの数百年前まで、
幼くして流行病で亡くなったり、
戦乱で命を落としたりする子どもが、
想像以上にたくさんいたのでしょう。
こうして当たり前のように
ひな祭りの行事を楽しめるのも、
今の日本が穏やかな時代だからこそ。
季節の行事にこめられた意味を噛みしめながら、
春の訪れを待ちたいですね。