<内宮 ないくう>
住宅などの建物を建築するにあたり、
土地の神様にその許可を願う「地鎮祭(じちんさい)」、
および工事の安全と建物の安泰を願う「上棟式(じょうとうしき)」
というお祭りを行いますが、
このとき奏上される祝詞の中に、
屋船大神(やふねのおおかみ)という名前の神様が登場します。
屋船大神は、屋船豊受気姫命(やふねとようけひめのみこと)
屋船久久能智命(やふねくくのちのみこと)とも呼ばれる木の神様。
まずは地鎮祭で氏神に建物を建てる許しを請い、
上棟祭で屋船大神に建物の守護をお祈りした後、
屋船大神のお札を屋根裏に収めるのが一般的です。
ちなみに、家屋の守護神とされる屋船大神は、
またの別名をトヨウケビメ(外宮の神様)ともいい、
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と同神という説もあり。
遷宮諸祭では、御戸祭を始めとする祭典で、
幾度となく屋船大神に祈りを捧げるように、
私たちの住んでいる家も、
屋船大神の力によって守られるのでしょう。
<地鎮祭資料>