たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

山と海の間で

2015-03-08 18:15:08 | 神道・祖霊崇拝・祭り

<御塩浜 みしおはま>

 

大祓詞に登場する祓いの神の一柱、

瀬織津比売(せおりつひめ)が受け持つのは、

その名の通り水や川に関連する場所です。

大祓詞では、私たちの災厄を受け取った後、

その罪穢れを海の方へと流すと記されており、

瀬織津比売が祀られているのも、

川や水辺の近くが多いよう。

 

川と海が合流する場所というのは、

古くから「気が集まる」といわれ、

伊勢神宮のご神事で使われる御塩も、

五十鈴川が伊勢湾へと注ぐ

汽水域(きすいいき)の水から作られます。

* 実際に汽水域で精製される塩は、

人体によい成分が含まれているとか…

 

瀬織津比売は「山と海の間」で、

この世とあの世とを行き来しながら、

人間の営みを見守っているのでしょう。