<外宮 げぐう>
杵築祭の後に行われたのは、
後鎮祭(ごちんさい)という祭典です。
個人的にとても観たかった祭儀のひとつでして、
こちらのお祭りでは、
物忌(ものいみ)という童女がご奉仕します。
杵築祭までは何とか天候が持ったものの、
後鎮祭の直前に雨が降り出し、
修祓(しゅばつ)の儀式は屋外ではなく、
「雨儀(うぎ)」と呼ばれる場所に変更になりました。
遷宮諸祭の「庭造り」最後の祭儀である後鎮祭は、
新宮の竣工をお祝いし、
御殿がいつまでの堅固であるよう祈るお祭りです。
物忌の童女と神職が、
御殿の前に忌物・神饌・番の白鶏…
などをお供えしたのち、
社殿の床下に天平瓮(あめのひらか)
と呼ばれる丸い土器を安置します。
ちなみにお供えをした番の鶏は、
元いた場所に戻されるそうです。