<白山比神社 しらやまひめじんじゃ>
記紀神話の中に
「黄泉比良坂(よもつひらさか)」
という名称が出てきます。
これは、亡きイザナミに会いに
黄泉の国に向かったイザナミが、
イザナミの変わり果てた姿を見て、
あわてて逃げ帰る際に通ったとされる場所。
あの世(黄泉)とこの世(現世)
との境目にあるといわれ、
二人の言い争いを止めるため、
ククリヒメという謎の神様が、
神話の中で唯一登場する箇所でもあります。
ちなみに、黄泉比良坂の候補地としては、
琵琶湖近辺、出雲、熊野、白山
などが上げられますが、
いずれも陽の伊勢に対しての
「陰」をあらわすエリアです。
ツキヨミノミコトの名前の中にある、
夜見はつまり黄泉の国のことでして、
「根之堅州國(ねのかたすくに)」
を支配するスサノウとも、
黄泉比良坂は深く関連します。