◆「年末恒例の政党分裂、新党結党」劇が、今年も演じられている。演じているのは、「みんなの党」(渡辺喜美代表、衆院17人、参院18人計35人)である。江田憲司前幹事長が、「5人~10人」を引き連れて離党し、新党を結党することが決定的になった。
分裂の原因は、「渡辺喜美代表と江田憲司前幹事長の路線対立」という。だが、それは、表向きにすぎない。裏事情は「金銭問題」だ。
渡辺喜美代表(裏に夫人の影あり)が、政党助成金を独り占めにして、その使途の全容を明らかにしないのが、江田憲司前幹事長には面白くない。両者は、漫才コンビのように意気投合して、「みんなの党」を結党して、仲良く活動してきたものの、いわゆる「ギャラ分配」をめぐって、不満が高まったお笑い芸人がコンビ解消に追い込まれるのとよく似て、漫才コンビ解消に至った。
対立の火ダネがずっとくすぶり続けていたけれど、離党組にとって新党設立届を年内中に総務省に提出しなければ、来年の政党助成金を受け取れないため、「離党・新党結党決断のタイムリミット」が迫っている。
しかし、所属の国会議員が5人以上いなければ、政党助成金を受けることのできる「政党要件」を満たすことができないので、「多数派工作」の時間的余裕が必要だ。さりとて、あまり早く離党決断すると、逆に「離党組が多数出るのを食い止めよう」と新党結成を潰されかねないため、「謀(はかりごと)はギリギリまで密に」しておかなければならない。
ということで、江田憲司前幹事長は12月8日、離党決断を明らかにした。この日は、大日本帝国海軍が「パールハーバー奇襲攻撃」(太平洋戦争開戦)を敢行したいわば「記念日」だ。9日に正式に離党するという。
◆「カネの切れ目が縁の切れ目」とはよく言ったもので、渡辺喜美代表と江田憲司前幹事長とは、「みんなの党」が、政党助成金を受給された当初から、「切れていた」とも言える。
しかし、国民有権者に対しては、いかなることがあっても、「大義名分」を示さなくてはならない。となれば、現在日本が、世界の潮流のなかで、いかなる立場に立たされているかという重大事から、新党の理念、政策を掲げる必要がある。
世界はいま、国連中心の「世界政府」を樹立して、「国連平和維持軍(地球防衛軍)」により世界平和を実現しようという大きな動きと、従来通りあくまでも「米英中心の多国籍軍」により、「世界新秩序」を維持しようとする動きとが、鮮明に分裂して見えてきている。
原発政策でも、「世界政府」派は、「原発ゼロ」を、「世界新秩序」派は、「原発推進」を唱えている。大局的に見れば、「世界政府」派が、主流になりつつある。
この潮流に対して、自民・公明両党の「巨大与党」と野党1部は、「世界新秩序」派として「原発推進」にこだわっている。「世界政府」派は、「原発ゼロ」に舵を切ろうとしているのだ。
これに対して、渡辺喜美代表は、「原発ゼロ」を掲げる小泉純一郎元首相の考えに共鳴しているものの、今回の「特定秘密保護法案」採決に際して、「巨大与党」にすり寄った。江田憲司前幹事長は、「みんなの党は、補完勢力になりかかっている」と渡辺喜美代表を厳しく批判して、袂を分かった。潮流の潮目が変わってきている「過渡期」の政治様相である。
◆政党分裂の動きは、日本維新の会にも、民主党にもある。大阪を拠点とする橋下徹共同代表(大阪市長)らのグループと、東京を拠点とする石原慎太郎共同代表らのグループとの確執も、やはり政党助成金にある。
東京グループが、政党助成金を支配管理しているので、大阪グループには面白くない。党本部が大阪にあることに対して、東京グループは、面白くない。というように対立の火ダネを抱えていて、いつ分裂騒動が勃発してもおかしくない状況にある。徳洲会グループの大規模な選挙違反事件の発展によっては、石原慎太郎共同代表に火の粉が降りかからないとは限らない。そうした不安材料もある。
民主党は、保守派とリベラル派が、いつまでも党内争いを続けており、いわゆる「戦犯6人組」は、依然として反省の色がなく、国民有権者の「信」を取り戻していない。
自民党はいまのところ、安倍晋三首相の下でまとまっているかに見えて、さにあらず。小泉純一郎元首相が宣言した「原発ゼロ」が、「党を2分」する起爆力を持っているので、
「反主流派」が形成される可能性が大である。
【参考引用】NHKNEWSwebが12月8日午前5時39分、「江田氏離党でみんなの党分裂は不可避」というタイトルをつけて、以下のように配信した。
「みんなの党の江田前幹事長は、野党連携を巡る渡辺代表との路線の違いは解消することはできないとして、9日離党届を提出し、年内に新党の結成を目指す意向を固めました。
NHKの取材に対して、少なくとも5人の党所属議員が江田氏に同調する意向を示しており、党の分裂は避けられない情勢です。みんなの党の江田前幹事長は、平成21年の結党以来、幹事長を務めましたが、野党連携を巡る渡辺代表との路線の違いから、ことし8月、幹事長を更迭されました。こうしたなか、みんなの党では、渡辺代表が主導する形で与党側と特定秘密保護法の修正で合意するなど、安倍政権への協力姿勢を強めていることに疑問の声が上がっており、衆議院と参議院の採決で党の方針に反して反対に回る議員が出ています。こうした状況を受けて、江田氏は、『みんなの党は、自民・公明両党では不可能な改革を実現するために結党したにもかかわらず、補完勢力になりかかっている。渡辺代表との路線の違いは解消できず、党を離れ、野党再編を実現したい』として、9日離党届を提出し、年内に新党の結成を目指す意向を固めました。NHKの取材に対して、少なくとも5人の党所属議員が江田氏に同調する意向を示しています。みんなの党は、現在、衆参合わせて35人の議員が所属していますが、離党届を提出するのは、最終的に10人を超えるのではないかという見方も一部に出ており、党の分裂は避けられない情勢です。
両者の対立は決定的に
みんなの党は、渡辺代表と江田前幹事長が中心となって、4年前の平成21年に結党されました。『自民党中心の政権では、官僚主導の政治から脱却するのは難しい』として、行財政改革や規制改革を打ち出して一定の支持を集め、結党当初5人だった議員が選挙のたびに増え、現在は衆参合わせて35人が所属しています。しかし、渡辺代表と江田氏は、党運営や、野党連携の在り方などを巡り、次第に対立を深めていきます。ことし夏の参議院選挙の投票日に、江田氏が、民主党の細野前幹事長、日本維新の会の松野国会議員団幹事長と会合を持ったことに、渡辺代表が『選挙中に、ほかの党の幹部と会うのは反党行為だ』などと批判し、その後、幹事長を更迭し、江田氏は、渡辺代表の党運営は『独善的だ』
などと反論しました。さらに、みんなの党は、渡辺代表が主導する形で与党側と特定秘密保護法の修正で合意し、衆議院の採決で賛成しましたが、江田氏はこれに反して採決を退席し、渡辺代表は処分を検討していました。このあと、参議院の採決でみんなの党は一転して棄権することになり、江田氏は、『私の判断が正しく、《ぶれた》渡辺代表は深く反省してもらいたい』と批判するなど、両者の対立は決定的になっていました」※Yahoo!ニュース個人
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本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
北朝鮮建国の父・畑中理が建てた「第2の日本」による日本人拉致事件を解決するチャンスは「今でしょ」 ◆〔特別情報①〕
北朝鮮建国の父である畑中理(大日本帝国陸軍の残置諜者・朝鮮名・金策)が「第2の日本」である北朝鮮による日本人拉致事件を解決するための状況がここにきて、好転してきている。安倍晋三首相は、米政府側の大変化をいつまでも見逃している手はない。金正恩第1書記=元帥が、君側の奸ナンバー2の張成沢・国防副委員長(北朝鮮軍大将)と妻の金敬姫・北朝鮮軍大将(金正日総書記の妹)を、政権中枢から排除して姿を消させ、オバマ大統領が、「スマートパワー」を採用し、ブッシュ前大統領の「軍事力」に頼る「ハードパワー」を大転換しているからである。オバマ大統領が所属する米民主党は、米国、中国、韓国、ロシアも、「日本人拉致事件」にはまったく興味はなく、日本を助ける気は、毛ほどもないのである。「天は自ら助くる者を助ける」と言うではないか。
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『内務省が復活する日』(1995年10月25日刊) 目次第4章 内務省復活の原動力「内友会」の実力 ②
選挙に精通した森清 愛媛二区選出だった森清(当時福田派)は、昭和二十三(一九四八)年に東大法学部を卒業して、自治省に入った。
地方財政委員会事篶勤務を経て長崎県庶務課長、岡山県企画部長、自治省振興課長、公務員課長、行政課長、総務課長、官房長心得、大臣官房審議官などを歴任した。昭和四十七(一九七二)年九月に消防大学校長に就任したが、わずか四十日で退任して、この年の総選挙に出馬した。しかし、このときは準備不足で次点にとどまった。
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