◆天皇陛下が12月23日、「傘寿(さんじゅ)となる80歳の誕生日」を迎えられて、皇居には、2万9000人もの国民がお祝に集まった。大東亜戦争が終わって68年を経て、日本国民は、古代オリエントのシュメール(ティグリス・ユーフラテス下流域~トルコ、シリアの地域に栄えた)を起源に6000年続いた「天皇制」の下で、未解決の原発被害者救済問題を抱えているものの、押し並べて「平和」な日々を送っている。
天皇は、「皇→帝→王(以上、王道)→覇(最下位の覇道)」(宋代の哲学者・卲康節=易に精通し、孔子廟に従祀られた人=の学説)の最上位「皇」の上に位置する。東洋哲学者・佐藤慎一郎先生は、「王道と覇道」ついて、以下のように解説している。
「王道とは、天地人の三者を貫く理法に基づいて、政治をする王者によって行われる道のことです。つまり、天地自然の理法にかないながら、万民をして、誰でも納得できるような正しい道のことです」「天に順い、人心の動向に応えているのですから、天下の人々は、強制されることなしに、ひとりでに、その王者に帰一するようになるのです」
「覇道は、誰しも納得しえない力の政治、つまり仁義を軽んじ、権謀術数や武力を唯一のたよりとして行う政治ですが、王道は、誰でも納得しうる温い人情に基づく徳の政治であると言えましょう」
◆隣国・韓国では、就任わずか1年にして朴槿恵大統領は「最大の危機」に陥っている。警察の電撃的な民主労総侵奪(12月22日)に対抗し、民主労総非常中央執行委員会(非常中執)は朴槿恵政権退陣闘争講堂へ突入、23日の拡大幹部ストライキ、28日のゼネストを宣言した。しかも、北朝鮮軍(金日恩元帥=第1書記)からいつ「奇襲攻撃」を受けるかわからない危機状態にある。
その北朝鮮は、中国に数々の「権益」を売り渡していたことから「売国奴」の烙印を押され機関銃による銃殺刑に処せられた張成沢国防副委員長(大将)に従っていた「親中派幹部」ら2万数千人が、大粛清の猛威のなかで、厳しい追及の手を逃れようと必死で姿をくらましている。
中国共産党1党独裁北京政府と地方政府の高級官僚(共産党幹部)は、共産党人民解放軍(
7大軍区・3大艦隊)と「国有企業利権」をめぐり激突、軍区どうしの壮絶な争いも絡まって、いつ内乱→内戦に発展してもおかしくない緊迫した状況にある。
◆中国共産党1党独裁北京政府は、日中平和友好条約の「覇権条項」に違反して、「海洋覇権」を求めて、軍拡の道を驀進している。そのなかで、共産党人民解放軍海軍の軍艦が、南シナ海で米海軍のミサイル巡洋艦「カウペンス」とニアミスし衝突寸前の事態を発生させていて、海の憲法といわれる「国連海洋法」の解釈をめぐって、もめている。中国側が、欧米先進諸国や日本で常識とされている解釈を勝手に変えて、譲らないのである。
こんなことでは、世界支配層(主要ファミリー)が目指している「世界政府」の樹立は、いつまで経っても実現できない。TPP協定書をつくっても、「世界標準」に基づく秩序を確立するのは極めて難しい。
さりとて、各軍区の人民解放軍を相戦わせて、中国全土を内戦状態に陥らせるのは、容易ではない。内戦の果てに「中国4分裂」→「連邦制国家」を建設するには、中国共産党1党独裁体制を崩壊させなくてはならない。果たして、だれが「虎の首に鈴」をつけることができるか。それが大問題なのだ。
【参考引用】朝日新聞デジタルが12月23日午前5時1分、「天皇陛下きょう80歳 「若い命失われた戦争痛ましい」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「【中田絢子、島康彦】天皇陛下は23日、傘寿(さんじゅ)となる80歳の誕生日を迎え、これに先だち皇居・宮殿で記者会見した。これまで最も印象に残っていることに「先の戦争」を挙げ、「前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと本当に痛ましい限りです」と述べた。陛下は戦後復興の歩みについて「平和と民主主義を守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って今日の日本を築いた」と振り返り、「戦争で荒廃した国土を立て直すために人々が払った努力に深い感謝の気持ちを抱いています」と語った。また、陛下は「天皇という立場は孤独とも思えるもの」と明かしたうえで、皇后さまとの結婚を「私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました」と振り返った。さらに、「皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています」と語った」
天皇陛下が80歳の誕生日を前に記者会見した。全文は次の通り。http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312220195.html※Yahoo!ニュース個人
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本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
安倍晋三政権が、「同盟国でもない」韓国軍の要請で陸自の銃弾1万発提供、「人道上、今回限り」か? ◆〔特別情報①〕
韓国の朴槿恵大統領が、「歴史認識」を理由に安倍晋三首相との首脳会談を拒み続け、韓国軍は、日本固有の領土である「竹島」を軍事占領して日ごろは、日本に銃口を向けているのに、南スーダン駐留の韓国軍が、「困ったときの日本」とばかり、南スーダン派遣・陸上自衛隊保有の銃弾1万発の提供を求めてきた。これに安倍晋三政権は、やすやすと応じることを決めたという。果たして、日本国憲法第9条と武器輸出3原則に反しないであろうか。「人道上、今回限り」か?
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第25回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成26年1月13日(月)成人の日
「大転換期到来!どうなる世界の情勢、
どう動く日本の政治経済、そして国民生活」
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板垣英憲の新刊が発売されました
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■TPP本当のネライ―あなたはどこまで知っていますか2013年9月刊
まえがき
第 1 章 TPPとアメリカの食糧支配
第 2 章 TPPの最大のネライは保険だ
第 3 章 TPPで日本医療界への食い込み ―― 国民皆保険制度の崩壊
第 4 章 TPPで雇用はどうなる ―― 解雇自由の法制化
第 5 章 米国「軍産協同体」が防衛省を食い物に ―― 米国の肩代わりをする「国防軍」の建設
第 6 章 米国が日米事前協議で日本政府に強い圧力をかける
第 7 章 日本のTPP参加に向けての経緯
あとがき
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『内務省が復活する日』(1995年10月25日刊) 目次第10章 暴かれた弱体な危機管理
現れてきた内務省解体の打撃 平成七年一月十七日、阪神・淡路大震災という大変な事態が発生したとき、村山内閣は、政府として敏速に動かなかった。このために、マスコミや国民世論から、厳しい批判の声を浴びせられた。このことについて、柴田護(財団法人地方財政協会会長)は、「因縁の一つだろう」と言う。内務省解体によって、日本の国家統治機能のうち危機管理面での機能を骨抜きにされた因縁が、五十年を経て現れるとは、何という皮肉であろうか。大震災によって大被害を受けて初めて、そのことに気づかされたのである。
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