フィギュアスケート金メダルのごほうびに、秋田犬をプレゼントされることになったロシアのアリーナ・ザギトワ選手(15)。かわいらしい彼女と忠 犬の組み合わせは今から楽しみだが、そもそも秋田犬はこれほど有名な犬にもかかわらず、ペットショップで見かけることは少ない。中国では、ニセ秋田犬が問 題になっているらしいが、一体どうしてなのか?

 公益社団法人・秋田犬保存会(大館市)の担当者は「まず大きさの問題です」とこう話す。

「国の天然記念物である秋田犬は、生後50日まで親犬の元で一緒に過ごさせるルールがあり、販売は生後3カ月以降のものがほとんどです」

 大型犬である秋田犬は生後2カ月で体重は5キロ前後。3カ月になると、8キロを超えてくる。ペットショップでよく見かけるチワワやミニチュアダックスの 成犬の2〜3倍だ。狩りで熊とも格闘する秋田犬は成犬になれば、オスで40〜60キロ、ザギトワ選手が飼うことになったメスでも30〜50キロぐらいにな る。

 だが、ペットショップで見かけないのは、“大きさ問題”以上の理由があった。

「血統書の存在です。秋田犬は種の保存の観点から血統書なしには取引されないことになっています。したがって購入するにあたっては、当保存会の各支部にご 連絡いただき、所属のブリーダーと直接取引するよう推奨しております。私は見たことはありませんが、もしペットショップで見かけたら血統書の確認は必須で す」(前出の保存会担当者)

 保存会の支部は全国に59カ所あり、海外にも16支部がある。また、秋田犬を飼うとなると、飼い主にも犬のストレス緩和のため、庭付き一戸建てなどの“住環境の充実”が求められる。

 そこで問題になってくるのが、ザギトワ選手の住まい事情だ。現在、彼女は親元を離れてモスクワの祖母の2LDKとされる賃貸アパートで暮らしている。ま だ写真でしか見たことがないようだが、自分の体重と同じくらいの犬がやってくれば、少し窮屈だろう。とはいえ、金メダリストとしてスポンサーも付くだろう し、愛犬のために一戸建てに引っ越すことも考えられるか。