豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

「まさか」と言う坂もある…北斗市

2008-12-19 23:08:28 | ファース本部
上場企業の創業者には、創業者利益と言う莫大な利益が入ってくる場合があります。
上場を目指す場合、ベンチャーキャピタルと言う投資会社から資金提供を受ける方法がありその際は、投資額と同額の転換社債(株に転換できる社債)を発行する事になります。その会社が上場した場合は、転換社債が株式となって市場で売買されます。

創業者が持つ株数より多くの株が他人の手に渡ると、他人に乗っ取られる事も予想されます。そのリスクを防止するため、投資会社の投資金額と同額のワラント債を持たせて戴きます。投資会社から同額のお金を借り受け一定期間、証券会社にファンドする事で得る権利です。

可能性の大きな企業でなければ株式上場は出来ません。したがって上場時には額面の100倍、200倍の株価になる場合があります。例えば1億円のワラント債を株にすると100億円にもなる場合があり、それを創業者利益と言うのでしょう。
時価総額も100倍になり、個人の株数を合わせれば莫大な含み益を持つ事になります。

上場時の創業経営者の気分は、まさに天下を取った心持になるのも理解できます。
10年ほど前ですが弊社福地建装も、投資会社から資金提供を受けて上場を目指した時期がありました。同じ時期に「FPの家」の松本建工さん、スーパーチェーンのカウボーイさんが、同じ投資会社の指導で上場を果たして行きました。

弊社は、期するところがあり投資会社からの提供資金を償還し、上場を目指さない方向へとシフトしました。松本建工さんも、カウボーイも上場と同時に日の出の勢いで急成長され、創業者はこの時点で億万長者です。ところが今年、この両社が相次いで破綻しました。

人の人生や企業のプロセスには上り坂もあり、下り坂もあります。しかし時には「まさか」と言う坂もあったのでしょう。お金を持ち過ぎる事で、その企業に携わる人や、関係する企業の人々の心の奥を忖度し難くなるのものだと思われます。他人の気持ちを忖度出来なくなると言う事は、自らの平常心まで平定出来なくなってしまうような気がします。

「まさか」と言う坂は、いつでも誰にでも立ちはだかる「坂」のような気が致します。
写真は、一瞬でしたが綺麗に晴れた夕日に沈む今日の北斗市です。北斗市には「まさか」と言う坂が無い事を念じます。
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