外気には限りなく熱が存在します。その熱を上手に汲み上げて暖房に使用する事がヒートポンプ暖房、つまりエアコン暖房なのです。
外気温が-5℃の時は、室外機の冷媒ガス温度を10℃低い-15℃にします。この温度差の10℃を冷媒ガスが拾って室内気温に10℃を加えます。外気温-10の時は冷媒ガスを-20で10℃を汲み上げ、つまり幾らでも外部に熱があるのです。
ところが外気温-10で冷媒ガス-20℃になれば、外気に含まれた湿気が室外機のフィンを瞬時に凍らせます。このため、この凍ったフィンを溶かすために室内の熱を逆流させるデフロスト(霜取り)作用が起きます。
デフロストとは、暖房を一時中断して冷房状態にする事です。
寒いほどデフロストが頻繁となり暖房しない状況になるのです。このデフロストのサイクルをの間隔を開ける仕組みが寒冷地エアコンの課題なのです。
各メーカーが競ってこのデフロスト対策の技術にしのぎを削って来ました。ところがエアコンだけでの対策には限界もあり、家の気密、断熱、蓄熱などとの整合です。
今日は-20℃にもなる道東の斜里町に建築したファースの家「FEEL-J」で勉強会を行いました。この家はデフロスト対策を施したエアコンと家の性能が見合って一台のエアコンで35坪の家全体を22℃以上にキープしています。
写真はそのファースの家「FEEL-J」の勉強会でコンセプト解説をする㈱丹羽設計企画、社長の丹羽豊文さんです。麻美夫人と共同作品のFEEL-Jです。今日は、終日-10℃でしたがエアコン1台で全館暖房を行っており、蓄熱暖房機の消費電力より半分くらいの省エネが出来そうです。まさに厳寒地での次世代住宅の誕生です。
今日は猛吹雪で網走から斜里まで普段40分のところ2時間30分も掛かりました。明日は一気に東京に移動します。
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寒いほどデフロストが頻繁となり暖房しない状況になるのです。このデフロストのサイクルをの間隔を開ける仕組みが寒冷地エアコンの課題なのです。
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今日は-20℃にもなる道東の斜里町に建築したファースの家「FEEL-J」で勉強会を行いました。この家はデフロスト対策を施したエアコンと家の性能が見合って一台のエアコンで35坪の家全体を22℃以上にキープしています。
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