家の熱損失係数はQ値といいますが、これで暖房費を積算できます。
全ての断熱材は、熱伝導率(λ)と言う特性を持っています。
その断熱力は、その断熱材の熱伝導率(λ)と断熱材の厚さ(d)で計算致します。
断熱材の厚さ(d)を、断熱材の熱伝導率(λ)で割り、熱抵抗値(R)を出します。
その熱抵抗値(R)の逆数が逃げる熱量、つまり熱貫流率(UA値)と云う事になります。
熱伝導率0.04w/kmのグラスウール100ミリの場合は、厚さ100ミリをm換算すると0.1mになります。0.1÷0.04=2.5になりますが、この2.5が熱抵抗値です。
2.5の熱抵抗値の逆数は、1÷2.5=0.4となります。
このUA値0.4の単位w/㎡Uは、wが1時間の貫流熱量であり、㎡のグラスウール1㎡の面積から内外温度差1度で0.4wを意味します。
上記のグラスウール100ミリで、床30㎡、天井30㎡、壁100㎡に充填し、外気温5度、家屋内20度で気温差15度の場合は(0.4×30)+(0.4×30)+(0.4×100)×15=960wこれに窓(例えば30w)と隙間や換気(例えば40W)から逃げる熱量を加えます。
つまり960w+30w+40w=1030wとなります。室内を20度にキープするためには、常にキロワット換算で1.03kwの煖房熱量が必要と言う計算になります。
隙間や換気からの熱損失量は、家屋の断熱気密層の内側の容積(気積)×換気回数×空気の比熱(空気1㎥あたりの含有熱量)の掛け算で算出できます。
合計数値が総熱損失量、それを床面積で割った数値が「熱損失係数Q値」となります。
100㎡のQ1住宅場合は、100㎡の1×100=100となります。
これに内外温度差を掛けることで、暖房に必要な熱量は計算できます。
最近の公的書式は床、壁、天井のUA値だけで済ませますが、家全体の総熱損料を求めて床面積で割った数値のQ値でなければ使用熱量は計算できません。
写真は、北海道北斗市ファース本部の本社で定期的に行う熱計算講習会の様子です。
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